本教団に疥癬が盛んといふ批評があるが、之は色眼鏡で見るからである。大体、疥癬病は経験上地域的に流行するもので、之は医家もよく知ってゐる筈である。故に、その流行の地域にある本教の支部へは、自然、多数の患者が浄霊に来る訳である。それは、浄霊によって非常に効果があるからである。それは、完全に治癒する事、全然患部へ触れないから伝染の危険のない事、全快後、罹病以前より健康増進する事等である。
特に、此病気に注意すべき事は、薬剤塗布、又は薬湯等によれば、湿疹は速に消滅する。然し、之は治癒ではない。毒素排除を止めたのであるから、当然の結果として全身浮腫を生じ、肺及び心臓が圧迫され、生命の危険に及ぶ事は、吾々の屡々経験する処である。此意味によって、本教の浄霊による限り何ら生命の危険もなく、伝染の憂ひもないといふ理想的方法である以上、政府は大いに奨励すべきであると思ふ。此様な効果を挙げつゝある本教が迷信とすれば、迷信と評する人士こそ、立派な迷信者である訳になる。
(昭和二十四年二月二十八日)