昭和二十八年六月二十五日
【お伺】謹んで御伺い申し上げます。
度々御垂示戴いております「稲荷」の処置についてでございますが、私は八歳の時当家へ養女となり、(養母藤本ヤス、十五年前死亡)が祀っておりました祠を調べましたところ「大元稲荷大神」であることが分りました。養母は四度夫をかえ(三人は生別れ、四度目は死ぬ迄連添っていました)女ながら分家しており、本家は絶えましたので祖先からのを貰って来たのか、自分が祀ったものか解りませんが、二十七年前から祀ってあったのは記憶にございますが、それ以前のことは判りません。現在の場所に家を新築して引続き祀ってからは十七年になります。御祀りしてある場所は大光明如来様御奉斎の隣室の鴨居に棚をして他の神様と一緒に祀ってありましたが、二月十一日全部の神様に御帰り願うべくお祀りを済ませ、祠の処置をと思い、もう一度御神書を拝読させて頂きまして、手落のある事に気がつき御伺い申し上げ、御垂示頂く迄の御守護を御願い申して御神前の一段低い所に、一寸した台を置きそこに祀っております。
毎月の御祭りは致しておりません。正月と氏神様の祭礼の時御神酒をお供えし、榊は枯れた時取りかえております。
御教えには伏見、豊川等より御神体をお受けしたものは、光明如来様御奉斎後一年位で処分してもよいが大祖先よりのものは一代、野狐等は三年位と御垂示戴いておりますが、私の場合は如何致しましたら宜しゅうございましょうか。 なお、家族の状態は娘(養女二十二歳)と二人切りにて(夫は戦死)二十五年五月に二人共入信させて戴き、同年七月千手観音様を、二十六年一月光明如来様を、二十七年十二月大光明如来様を御奉斎させて戴き、家業(衣料品販売業)の傍、御用に専念させて戴いております。
【御垂示】稲荷の事は支部長に教えてあるから支部長に訊きなさい。
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昭和二十八年六月二十五日
【お伺】謹みてお伺い申し上げます。
私は去年十二月、娘の大浄化を御守護いただき、入信させて戴いた者でございます。
去る四月十日信州上山田戸倉温泉へ遊びに行き、お風呂場の脱衣場の釘にお守様をかけたまま置き忘れて帰宅しましたので、早速手紙にて問い合せしましたところ、三日後に書留で郵送して参りましたのです。
その時は気附かずにおりましたが、後程お守様を郵送して貰い誠に御無礼をしたことに気がつき申訳ございませんでした。
五月八日会長先生にお守様の御浄霊をして戴き、現在そのお守様をおかけ致しておりますが、このままでお許し戴けますでしょうか。何卒御垂示の程御願い申し上げます。
【御垂示】それは絶対いけない。いつでも私が浄めて上げるから持って来なさい。会長にもその由伝えなさい。
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昭和二十八年六月二十五日
【お伺】明主様日々御守護有難うございます。厚く御礼申し上げます。私事昭和二十七年十一月十一日入信のお許しを戴きまして有難うございます。翌月御屏風観音様御奉斎のお許しをも戴きまして有難うございました。私の夫の病気に就きまして恐れ乍ら謹みて御伺い申し上げます。
夫(文春五十五歳)の歩き方が変だと感ずるようになりましたのが初まりで、それからじりじりと右手右足の運動が鈍くなり遂には全身に硬直が来まして八年になります。
三年前から着物も自分で着られないようになりました。多年の豪飲の故とのみ思っておりましたが医者は戦争疲労のためともいい、血液検査しまして陽性とのことにてサルバルサン三、四十本打ちました。その間カイロプロクテック指圧療法鍼灸温泉療法など続けて参りました。次第にお尻が突き出て前屈みに膝がガクガクして中心が取れず妙な恰好になってしまいました。震顫(シンセン)麻痺の症状によく似ており脊髄癆のようでもあり、口が吃り言葉がよく分りませんので中風の様でもありますが、頭脳は分明りしております。知覚神経が過敏で運動神経麻痺のため起居動作が困難であります。頭、口唇及び手先が痙攣しており口唇近く耳を寄せますと、歯がカチカチと鳴りますので実に気持が悪うございます。又少しの物音も気になって、一時二時でないと就寝せず、敷蒲団の位置と厚み、敷布の継のある場合の位置、枕の位置、堅さなどいつもと異っていますと、元通りになるまで気にしております。血圧は低く首、肩、腹、腰、足、鼠蹊部、手足などコチコチに固く顔及び足の甲が浮腫んでおり御浄霊を頂きましてより一週間目より死相が表はれていた状態がなくなりました。又夜は小便が何回となく催していましたのが、遠のいて来ましたことと、ちょっとした刺戟にも体中苦になって一睡もしない夜が幾月か続いておりましたのが、この頃はそれ程のことはなくなりまして誠に有難うございます。現在は御浄霊を頂きまして半年余になりますがこの頃はだんだん全身の力が抜けていくような気がすると申しておりますが、日に一度は二、三丁の処をソロリソロリ散歩しまして他は腰かけたり、ねたりしております。又就寝します時は蝦のように足を曲げてねるのですが、そのうちに足の股関節が痛くなり、仰向けになると股関節の痛みは取れて今度は腰が痛み、左に向くと腰の痛みは除れて左肩が下に押えられるため、そこが痛くなります。又掛蒲団の重さを大へん気に致します。右謹んで原因及び御浄霊の急所を御教え賜わりたく御願い申し上げます。
【御垂示】原因は薬毒であり、逆中風であるから、浄霊によって薬毒の減るだけ治ってゆく。急所は触って熱のあるところ、痛み、無感覚、凝りのあるところを行ればいい。特に首のまわりの固まりを溶かすことである。
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昭和二十八年六月二十五日
【お伺】私は昭和二十五年、妻は二十三年に入信さして戴き数々の御守護と共に光明如来様を御奉斎頂き、二十六年二月二十日に長女晴子(当年三歳)を安産さして戴き一家喜んでおりましたところ、生後一カ月頃より晴子の左胸下部に異様な音を発し(息をする度にグウグウ聞え)その度に御浄霊戴き、時々そのような音が聞える程度迄に御守護戴き、後一カ年間順調に発育させて頂いておりましたが顔色は青黒く、血色なく、昨年十二月より御浄化を戴き風邪位に思いその都度御浄霊しておりましたが、母乳だけを呑み食物も水物も欲せず、毎日のようにムツガリ全身黄白となり、耳タボから先方が見えそうな程の色になりました。 この頃から隣家も毎日うるさく私の弱さからそれに負け支部に相談もせず医診頂き貧血であるからと妻の血を輸血一回致し、支部に御話し致しましたところ、輸血の誤りを教えて戴き乍らも未だ覚り得ず、他の医師に行き貧血の原因不明と薬一服もくれず、七、八日経て又他の医師に来診願い、出産後からのことを話しましたところ、先天性貧血ですから医療の施しようもないと聞かされ、ここまで参りまして漸くどうしても神様に御願いしなくてはと迷いからさめさせて戴いた私を先ず申訳なく御詫び申し上げます。
爾後御浄霊させて戴き、御参拝も三回戴き御参拝帰宅後二日間位非常に元気で食欲もサジ二杯位は戴きますが又元気なく食事も菓子も子供の欲するような物を持たせても口にせず、不思議に消炭、灰、煙草の粉、小石、生米等を食べ、特に消炭を欲し、衰弱した体をよろよろして消壺のところ迄歩き小さい炭を食します。
三月頃一時は止まりましたが四月頃より再び始め、無理に止めますと泣いて欲しがります。便は炭のように真黒です。他の食物は一切欲せず、只母乳だけは放しません。私も幼時紫斑病、敗血病、腺病質でありましたし、妻も敗血病、歯槽膿漏等をやっており、妻の実母が死んだ時の病症が子供の現在と同一点があり、只食物がそんな変なものを食さなかった点のみが違うだけでございます。このような状態で毎日困らせられておりますが、勿論私達の間違いの結果によるものと存じますが、左記特に御垂示賜り度く御願い申し上げます。
一、消炭や小石、灰等を欲する間しかたなくくれておりましても差支えないもの でしょうか。
二、最初一カ年間発育順調にさせて戴き御守護賜わり乍らそれの感謝が伴なわな い結果によったものでございましょうか。
三、霊的と親の薬毒の両原因によるものと存じますが、私達の御詫びと徳の程度 によって御助け戴けるものでございましょうか。
四、只今先ず重点として何を為すべきでしょうか。
右謹んで御伺い申し上げます。
【御垂示】原因は親の飲んた漢方薬中毒と祖母の霊と動物霊の憑依である。貴方は信仰の事が余り分っていないから、今後は出来るだけ御神書を読むことであって、信仰さえ本筋になれば必ず治る。
(地天四十九号 昭和二十八年六月二十五日)