地上天国第48号  妙智之光  講話集

昭和二十八年五月二十五日

【お伺】御浄霊の場合、主として使用する私の右の掌は、一昨年末頃からと思いますが、御神霊放射能の充満、流動、放出感があります。左の掌にはありません。

御浄霊力は放射能感のあるなしによって差異があるのでございましょうか。御伺い申し上げます。

【御垂示】放射能感するのは本当ではない。右だけ出るものではない。左右同様に出るものである。私の言う通りに力をできるだけ抜けば、そんな筈はない訳である。

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昭和二十八年五月二十五日

【お伺】私が明主様の有難さを感じます時や、又私が何事かを考えて思い当ったと思う時、私を痙攣せしめ、感泣せしめる祖霊は正守護神でございましょうか、又後者の場合私を痙攣せしめたり感泣せしめたりするのは、私の考え方が間違いではなく的中していることを知らしてくれるのでございましょうか。

又正守護神は身体のどの局部に憑依しているのでございましょうか。

右謹んで御垂示御願い申し上げます。

【御垂示】正守護神は滅多に憑依するものではない。その人に寄添うているものである。これは御神書にハッキリかいてあるから貴男は読み方が足りないのである。従って感激する霊は極く親しい救われた死霊であってこの状態は左程長く続くものではない。

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昭和二十八年五月二十五日

【お伺】罪穢多き私達にも日々御守護賜わり、入信後は特に尊き御奉仕の御許し頂きまして誠に有難く厚く御礼申し上げます。

この度畏れ多くも大変なことを起しまして、何と御詫び申し上げて宜しいやら、途方に暮れております。

明主様御写真に大光明如来様、御書体、五六七の御額に対し奉りまして申訳なくも破損致しましたことを深く深く御詫び申し上げます。不祥事の原因を御報告申し上げます。

去る三月三日、十九時三十分頃でございます。第十八号御教え集を拝読さして頂いていた時でございます。妻の次兄が来まして、「お前達は子供もない者が商売もせず、年老いてどうする。自分の家もない者が」と平常の小言でございますが、酒気を帯びておりますので妻と顔見あわせて黙っておりましたところ、「生意気な光明さんが何だ、他人の金をまきあげてみんな上げて自分達は何時も文なしでいて薬は毒だ、注射は悪い、なぞよくもよくもそんな大それた事をいうて、他人にすむか、馬鹿者共が、光明さんが何だ俺の方が余程有難いんだ拝み度いなら俺を拝め」等、すごい顔をしてにらみ乍ら大声に繰り返すので、たまりかねて「神様の悪口いうな」と一言やり返しますと、「兄に向って不都合なことをいうか、この家は俺の家だぞ、俺のいうことを聞かぬ奴は出て行け、たった今出て行け」と益々狂い出したのでございます。この家は私の買った家で当時満洲に居住していました関係で、妻の長兄の名儀になっております。

妻の次兄には私達が入信時の昭和二十二年頃から、度々御道の御話しを伝えさして頂いておりますが、理解ができませず、家族の病が御浄霊を頂いて癒されましても感謝の念もなく、月日の経つに従い本教の信仰に反感を抱くようになり、本教の悪口をいいふらすので布教の面にも大変都合が悪くなりました。

昨年一月には謀計をめぐらし、私の出張不在中に妻を悪口ずくで以前の住居から追い出したのでございますが、妻の父の計らいで現在の家に住むようになった程でございます。それなのに又も「出て行け」と無法な言葉に私も腹がたちましたので、「何をいうのか」というたのに対して、今にもつかみかかりそうな気配に、相手になる事の大人気ないのを気附いたので、妻のすすめもありましたので、戸外に出ようとした時大きな物音に振り返ると、室の硝子戸を破って妻の上に馬のりになって、「貴様達を殺してやる、殺してしまえば俺も楽になる。お前等の姿を見るのは胸糞が悪い」といい乍ら、髪の毛を掴んでたたいておりますので、室に引き返してみますと、御教え集第十八号は散々に破って散らしてありますので、私も本当に怒って次兄を外に突き出しましたが、こんな者を相手にしていては御用ができなくなると大変だと考えましたので、近所の人に後を頼んで妻の父の家に行った後で、次兄は引き返して来たのでございます。

近所の人達が来ました時、二階でバリバリ音がするので、上ってみると勿体なくも大光明如来様の御神体をはずし「明如」の御文字の間を横に引き破り、五、六、七の御額を落してあり、尚、手を伸ばして御写真に近づいたので、後から抱止めたそうです。ところがものすごい力ではね飛ばされ、障子につき当ってひるむ暇に畳の上に落して、御額縁をこわし、畏れ多きことでございますが、明主様御写真の御衿の、おすその辺りに約一寸位の瑕を出かしましたことを深くお詫び申し上げます。

御写真の御額縁は新しいのを取り替えさして頂きました。御写真はそのままで宜しうございましょうか。

大光明如来様、御書体は三月四日、中教会に御預け致しております。今後の御処置如何致しましたら宜しうございましょうか。

御垂示の程、謹んで御願い申し上げます。

御詫びが叶いまして再度御神体をお迎えさして頂けます日の一日も速やからんことを御祈願申し上げます。

【御垂示】当分そのままにしていればよろしい。万事神様に御委せしておけば、何れ時が来るからその時御祀りすればいい。このような乱暴されるということは、深い理由があるのであって、いずれは必ず分るから、それまで少しも心配せず待つ事である。因に意外なことがある場合もあるが、必ず意味があるのであるから、乱暴者を恨んだり憎んだりしてはいけない。というのは理由があって神様がそうさしたかも知れないからである。

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昭和二十八年五月二十五日

【お伺】私は昭和二十四年十月入信、御神体御屏風観音様も御奉斎させて頂き、妻と長女と三人家族にて三人共入信させて頂いております。

現在紙箱製造業にて入信以来数々の御守護を頂き、仕事の方も発展致し感謝の日々を送らせて頂いております。

この度三月二十七日の春季大祭に妻と長女が御参拝させて頂く都合で、二十六日午後四時頃自家用の三輪トラックに乗り、他の信者一名と三人乗ってバスの乗場に向いました。少し家を離れたところで、道端に子供が七、八人遊んでおり二間程近くに行った時、四歳になる男の子が道の真中に飛んででました。喫驚して車は急停車致しましたが、惰力のために車の前のホロで子供を押して行き、子供は小さい溝に落ち石で耳の上を怪我致しました。早速飛んで降りて子供を抱上げ御浄霊をさせて頂きました。御守護により二十分程で痛みも止り、血も止りました。家に帰って子供の両親にもお詫び申し上げ御浄霊の御話しも致しましたが、両親が未入信のため、とうとう医者にかかりました。その時の運転手は私の使用人で未入信でございます。二十七年五月車を買ってより三回目の事故でございます。

右のような事故のため春季大祭に信者三人共御参拝が許されませんでした。これ迄は入信以来春秋の大祭には無事お参りもお許し頂いております。何かの御気附のように思われますがこのような場合どのように覚らせて頂くのが正しいのでございましょうか。

謹みて御垂示賜わり度く御願い申し上げます。

【御垂示】勿論お気附けに違いないから、よく考えれば必ず成程と思うことがある。そこで一番考えられるのは、御守護に対し御恩報じが余りに少ない場合、そういうことがある。例えば十と思う御利益に対し五の報謝とすれば、五だけ神様からの借金になるから、御返ししないと祖霊が御気附をするのである。

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昭和二十八年五月二十五日

【お伺】謹みて御伺い申し上げます。私儀本年三月入信の御許を頂きました者でございます。昭和二十三年大阪の生駒山の行者(鬼塚トメ)が毎月まいりまして、祈祷を受けるうち三年程致しますと、深田千代子(行者の先生の母で死亡しています)の写真を希望せぬのに受けさせられ、その晩より霊憑りになりまして、憑られました時に、「同年令だからこの身はどこに行っても守護してやる」と申したそうでございます。それより段々と身体の調子が変になり、浮かれるような、又足にからまり附いて落ちるような感じを受けるようになりました。それで母親が例の写真を行者に返しました。(受けて二カ月)

右の状態になりましたので、今度は真剣に色々と祈祷に迷いまして最後に近所の小島にあります虚空蔵菩薩様の御社に二週間お籠りを致しましたが、その時一度でしたが、御飯の中へ砂と髪が入ってるとか、菜の中に蛇の鱗が入れてあるように見えたことがございました。この御道を知り御浄霊を戴きますと首をくるくる廻し、意識不明となりまして後へ倒れていましたが、入信さして戴きましてからは苦しみが大変楽になりました。

御守護の御礼申し上げさして戴きます。誠に有難う存じました。

四月十五日中教会御祭に御参拝致します前日より、霊は身体中足掻き廻り、首を絞め附け、胸横隔膜、腹部を圧迫したり、又ひどくふくらしたり致します。今度御屏風観音様を拝受させて戴きました。(御仏壇のできしだい御奉斎御願い申し上げます)

主人、子供も御道に御縋り致し、主人の御守様拝受に御神体御奉斎に努力致しています。右の次第でございますが如何致しましたら霊が早く救われましてこの身より離脱致されましょうか、御垂示の程謹みて御願い申し上げますと共に御守護の程伏して御願い申し上げます。

【御垂示】光明如来様を御祀りして、その御部屋へ寝めば直に治る。

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昭和二十八年五月二十五日

【お伺】信者山口喜代治養女友理子(四歳七カ月)昨年暮より漸次腹部膨満し、一月十一日より気附き、浄霊致しておりましたが、益々張って参り、非常に大きくなり、青筋も目立つようになりました。二月下旬不安な状態となりましたが、御守護により少しずつ尿量も増し、元気を取り戻して参りましたが、その後一進一退、依然として腹部の腫れは変りございません。

排尿は二時間おき位にウイスキーグラス一杯半乃至二杯あり、盗汗は流れる程出ます。食慾は割合にあります。

御浄霊は私が十日に一回、あとは一日に数回、古い信者や両親等が致しておりました。一時、一日一回の御浄霊に致しましたら尿量が減って参りましたので、又数回致しております。最近痩せが目立って参り、二、三日前より「死ぬのはいや」「死ぬ死ぬ」とか申し、悲しそうに目に涙をためたり、又母親をからかう如く、ニヤッと笑い乍ら申します様は子供とも思えぬ状態でございます。

右につき、御浄霊の箇所及び一日の御浄霊回数等御教え賜わり度く、お願い申し上げます。尚床の間の真裏が便所になっており、御神体に後を向ける形になりますので非常に気に致しておりますが、お伺い申し上げます。

【御垂示】急所は腎臓と膀胱であって、これは訳なく治るのだが、浄霊者が間違っているのであろう。それは右の個所を数多く浄霊すること浄霊の場合力をできるだけ抜くことである。

(地天四十八号  昭和二十八年五月二十五日)