昭和二十八年七月二十五日
【お伺】信者、渥美政吉、長男守(四歳一カ月)本年五月五日より漸次腹部膨満し、最初の頃は無熱無痛でございました。尿量は普通より少し少量かと思う程度でございました。
御浄霊は私と妻がやらして頂いておりました処、一週間後より午後二時頃から夕方まで発熱が続き、夜は夜中の二時頃より朝方まで熱が続く様になり、その頃より食事も進まず、大人の三口位程度しか食いません。
尿量も次第に少くなり腹部は益々張って参りまして、青筋が目立つ様になりました。支部の先生にも御浄霊をお願い致しておりますが、自家にて一日数回私と妻が代る代るやらして頂いております。現在の処一進一退の状態にて腹部の腫れは変りございません。御浄霊は腎臓、膀胱、尿道、腹部を重点としてやらして頂いております。
最近は特にやせが目立って参りました。尚、子供(守)が仏壇が気がかりの様子にて一昨日も仏壇を指差し、あれは字が書いてない。と言いますので見ますと、廃家になっている本家の位牌でございました。
本家の位牌と申しますのは、何年前に廃家になりましたのか、又何年頃より私の家にてお祀りしているのか分りません。先代より廃家になった本家の位牌だと言い伝えになっておりますので、相当昔かと存じます。
この様に古い位牌ですので戒名は消えてわかりません。何となく気にかかりますが、守の浄化と関係がございましょうか。戒名の消えております本家の位牌は如何致しましたらよろしいでしょうか。守の浄化につきまして御教え賜わりたく謹んで御願い申し上げます。
尚、御神体は昭和二十七年四月十八日御奉斎賜わっております。
仏壇は三段にて上段に御屏風観音様御祀り、二段目中心に渥美家先祖代々、向って右に祖父母、左に私の妹、子供、本家の先祖の順序に御祀り致しております。
【御垂示】位牌はそのままでよろしい。原因は膀胱の上か、下の尿道口が毒結に圧迫されている為であるから、そこを狙って浄霊すれば、必ず治る。併し思うように治らないのは手に力が入るからで、力を出来るだけ抜けば治る筈である。
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昭和二十八年七月二十五日
【お伺】謹みて御伺い申し上げます。
信者、渋谷一太郎(四十五歳)前に北海道雨龍郡沼田町昭和炭山にて大工職を営んでおりましたが、昨年六月頃より胃の工合悪く十月下旬までは動きながら(胃腸薬クレオソート丸二○○個入り五瓶、ノルモザン一八○個入二瓶、ネオヨーソ一○○個入り四瓶、オーレオマイシン一六個入一瓶)を服用致しましたところ、次第に悪化し十一月初め医師より胃癌の初期と云われ、内地療養を思い、十二月初め妻の実家に帰り、尚、鶴岡市の外科医に診察して貰いましたところ、やはり胃癌と云われ、手術を勧められましたが、その気になれず、思案しておりました処へこの御道の話を伺い、十二月十九日より中教会本部にて御浄霊頂く様になりました。三十回程通いますうち胃の固結には変化ありませんが、圧迫感が幾分とれ食欲も少し出て参り、大変工合が良いと申し、二月六日妻と共に入信致しました。
その後再び苦痛が激しくなり、遠方でもありますので、本部へ参りますのも容易でなくなりましたので、三月末頃より私が出張御浄霊御取次をさせて頂いております。
苦痛は胃の上部より臍の辺まで上下動致し、殆んど毎夜九時頃より二時間程激痛があります。
固結は胃の上部に握り拳大のがあり、以前よりは大きく軟かくなった様でございます。
尚、この固結は御浄霊致しますと移動致します。左肋骨下部裏側にも小さいのがあり、やはり痛みます。腰部も苦しいと申し、上体が真直ぐに伸せません。 五月下旬頃肛門部に梅干大の固りが飛び出て排便の際、多少痛むと申しますので、御霊紙を貼らせて頂きましたところ排膿もせず小さくなり、只今は少し残っておりますが殆んど苦痛はないと申します。
最近一進一退でした食欲が特になくなり、衰弱を増して参り、用便に漸く立つ状態にて今迄少量ながら水の様な物を吐いておりましたが、今は吐気のみで出ません。
熱は頭部と胃部に少しあります。御浄霊は私が、一日一回、本人の妻が一日二、三回させて頂き、個所は胃の裏表を主とし、後頭部、首、肩、腎臓部、腰部、尾 骨(ビテイコツ)を致しております。
北海道におります頃、胃の薬だと云われ青大将を食したことがあると申します。
尚、弟が胃癌にて死亡しております。御神体、御屏風観音様を中教会へ申込みさせて頂いております。
右謹んで御守護御願い申し上げますと共に御垂示賜わりたく御願い申し上げます。
【御垂示】これは薬毒癌である。この人は肩に固りがあるから肩を専一に浄霊し、軟かになるに従って治ってゆく。
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昭和二十八年七月二十五日
【お伺】謹んで御伺い申し上げます。
私は三十四歳頃より大酒のみになり、アルコール中毒になりましたので、妻が心配し、河内の石切神社に願をかけました処、約半年程の間は余程少くなりました。その頃玉光教の霊媒により、私の大酒のみは実弟(二十四歳死亡)が昭和十年頃、上海より持ち帰りました支那の七賢人を、神戸で友達に分ち二体を家へ持ち帰りましてから淋病や肋膜炎、終には結核性脳膜炎で死亡致しました。その原因は「七賢人を分霊させた、たたりと、その上まだまだ災難の続くところ、妻が助産婦の業を致しております故、私が大酒飲の程度で済んでいる。今では中毒になっているから今年中に命のないところ、神様へ対する誠によって命を頂いたのですよ」と言われ、今後絶対に災難のない様にと、七賢人より彫刻した人の霊を抜いて戴きました。
その後(昭和二十四年三月)救世教へ入信の光栄に浴し、只今大光明如来様御奉斎、大光明の御守様も妻と共に拝受、御守護により入信後、十カ月程は全く止っておりました酒を、二年程前から又飲む様になりました。
これは、七賢人の霊の上へ遠縁の酒飲みの車夫の霊もかかっているとのことでコップ酒を好みます。
七賢人は何とも言えぬ凄い顔を致しておりますので、家へ置きたくないのですが売ることも出来ず、そのまま違い棚の上に置いてあります。
先日長男(二十二歳)が意識不明の御浄化を戴き、先祖が出て参りまして「七賢人は美術館に献納させて貰いなさい。すると、七体が自ら集って来る」と、申しましたが、如何させて戴きましたらよろしゅうございますか。又、七賢人の霊及び作者の霊は果して抜けておりますでしょうか。私の酒飲と、七賢人及び酒飲の車夫の霊とは如何なる関係がございましょうか。尊き御神業の一端を全うさせて戴きたく、右謹んで御伺い申し上げます。
何卒御垂示の程御願い申し上げ奉ります。
因に七賢人は黒檀で刻まれてありますが、作者、年号とも不明でございます。
【御垂示】最初十カ月間止った御守護に対し、相応な報恩をしないからであるから、そのことを第一に御詫びをすべきである。そうして物質なり、信者を作るなりして、力の限り御役に立つことである。そうすれば、酒も止み、万事都合よくなる。次に七賢人はそのままにしておいてよろしい。
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昭和二十八年七月二十五日
【お伺】私の夫薫次(六十八歳)は三十年前胃腸が悪くて入院したことがあり、その頃より両眼共次第に薄くなって、当時眼薬を少し入れたことがありますが、何の効果も見えないので、その後大して医薬は加えておりませんが、七、八年前よりは薄明りがわかる程度になり、困っておりました処、お道を知らされて、昭和二十三年十月、夫婦揃って入信させて頂き、続いて長男、次男、長女と入信させて頂き、二十四年には、大光明如来様、御屏風観音様を御奉斎させて頂きました。
夫、長男も熱海本部にお参りさせて頂いたこともあり、一年程は信仰も続けさせて頂いておりましたが、夫は自分の眼が良い方に向わぬためか、他の方では御守護を頂いていても、それに気附かず、夫、長男はお守をはずす様になり、御神体に朝夕の御参りも致さぬ様になりました。
長女はその後嫁ぎ、次男も二十五年同村に養子に行きましたが、種々事情もあって、一年程して子供一人出来てから離縁して帰って来ました。家に帰ってから家の品物を次々と持ち出して売払い、金も散々使います。幾ら注意しても聞き入れず、思う様にならぬと乱暴致します。自分のお守は品物に入れたまま売払って、現在お守は持っておりません。本年四月金銭の問題から気に入らぬことがあり、乱暴致して、恐れ多くも御神体に手をかけ、「明」の御文字に一寸程の傷をつけてしまいました。かかる不祥事を引起しまして、何ともお詫びの申し上げ様も御座いません。何卒々々御許し下さいます様御願い申し上げます。
次男が金も使い果して、家は経済的にも大変困っていても、夫、長男はお縋りする気持になれず、現在二人共お守をはずしております。私も主人の言う通りにしていたら信仰は出来なくなりますが、現在の処は月一回位支部にお参りする程度は許してくれます。
私一家の罪の深さを覚らせて頂き、近頃時折布教に出ますと、知らせたいと思う人に出合ったり、偶然病気で困っている処に行ったり、不思議に都合よく行きますので、度々布教にも行かせて頂きたく念願致しますが、度々家を出ることは許してくれません。
又私が出た後で用件が出来ており、家がごたごたすることがよくあります。私の進むべき道は如何に致しますれば宜しいので御座いましょうか。
破損致しました御神体は如何がさせて頂けばよろしいので御座いましょうか。謹みて深く深く御詫び申し上げますと共に御教示御願い申し上げます。尚一日も早くお詫びが叶って再び御神体をお迎えさせて頂き、家族揃って御神業の御許しが頂けます様御祈願申し上げます。
【御垂示】大体この家は祖先以来の罪穢が大いにあるので、それが根本原因であるから、そのつもりで貴女は光明如来様を新しくお迎えして、罪の御詫びをし、一日も早く幸福な家庭になるよう心から御願いすれば、必ず御聞き届けになる。但し焦ってはいけない。気長に時節を待つことと、一人でも多く信者を作ることである。
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昭和二十八年七月二十五日
【お伺】謹みて御伺い申し上げます。
私が扱わせて頂いております信者の中に先祖代々から家の中に祀ってありました正一位稲荷のことで御座いますが、五年程前に御教えを頂きまして、その節聞違い致しまして外へ宮を建てまして光明如来様の御奉斎日に外へうつしました処、二、三年はなにごともなく過させて頂きましたが、昨年の十月頃よりそこの奥さんが大浄化の際度々憑霊致し、外へ出されたのが残念だ、狐の財産を自由にしたから、奥さんの生命を取る等、種々申しましたが、救世教のお話をよく聞かせて上げ、先方の要求も入れて上げましたところお詫びして、再度出ない、地上天国建設のお手伝いに協力する約束で帰りましたが、最近に於て、又その状態を繰返している様なわけでございます。再度家の中へ入れるべきでございましょうか、如何致しましたら宜しゅうございましょうか。御垂示賜わりたく御願い申し上げます。
【御垂示】その稲荷は何時頃から祀ったのか、どこの稲荷の分霊か、何という名前か、それから毎月稲荷の御祀りをしますか、それを知らせなさい。
(地天五十号 昭和二十八年七月二十五日)