地上天国第31号  妙智之光  講話集

昭和二十六年十二月二十五日

【お伺】釈尊の生れ変りは印度のネール首相と承りましたが、御魂の稚姫君命は現在日本に居られると思われますが、如何で御座居ましようか、御伺い申し上げます。

【御垂示】稚姫君命は大本教祖、出口直子刀自であつて、刀自昇天と共に、霊界へ往かれ、現在非常な御働きをされているのである。

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昭和二十六年十二月二十五日

【お伺】信仰雑話に依りますと、釈迦の御魂は稚姫君命との事で御座居ますが、伊都能売神が印度に渡られ、若き釈尊、善財童子に御教え垂れ給われたとの事ですが、此時已に善財童子は稚姫君命の御魂を御持に成られておられましたのでしようか、右御伺い申し上げます。

【御垂示】稚姫君命は、伊都能売之神様の妹に当る神様であつて割合年若き頃他界され、霊で印度へ渡られ、善財童子として再生され給うたのである。

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昭和二十六年十二月二十五日

【お伺】天照天皇は伊都能売神の弟神と御開示戴きましたが、伊都能売神の御兄弟は長女が天照皇后、次男が神素盞嗚尊、次女が稚姫君命、三女が初稚姫の五柱とも承りました。以上に依りますと天照天皇は伊邪那岐尊、伊邪那美尊の御子様ではなく他の神様の御子様で、俗に申せば御養子と言う様に解釈させて頂きまして宜しゆう御座居ましようか、右謹んで御伺い申し上げます。

【御垂示】それは違う、やはり伊邪那岐、伊邪那美の神様から御生れになつた神様である。

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昭和二十六年十二月二十五日

【お伺】素盞嗚尊が八岐の大蛇を退治された時、尻尾から一振の銘剣が出たので、それを天照大神様へ献上されたという伝説が、若し真としますと、八岐の大蛇は剣のみ呑んでいたのでありましようか、或は誰かその様な銘剣を佩びた「尊」でも呑んでいたのでしようか、尊なれば何尊で御座いましようか?御垂示の程謹んで御願い申し上げます。

【御垂示】勿論人間を呑んだに違いない。又呑まれた人は当時の最高位の御方でもある。というのは其剣はツムガリの太刀といつて、尊い霊刀であるからである。之に就ては神秘がある。それは大蛇の尾から出たのであつて、此太刀というのは世を救う御魂である。八岐の大蛇は、悪の世界に譬へられ、其尾というのは下層階級という意味で下層から神人が生れるという謎でもあるのである。

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昭和二十六年十二月二十五日

【お伺】地上天国第二十九号御讃歌中の「ミカエルの吾」を御教示下さいませ。

【御垂示】ミカエルの意味は、言霊学上からいうと、身を変える即ち応身という事であつて、つまり、私の働きであるからである。

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昭和二十六年十二月二十五日

【お伺】入信以来数々の御守護を戴きまして感謝の日々を送らせて戴いています。

今年夏頃より三回も龍神退治の夢を見たのでございます。

(一)斎藤ハルエさんの御浄化の時に赤龍を焼殺した夢を見ました。

(二)桜井キヨさんの御浄化の時に黒龍を叩殺した夢を見ました。

(三)加藤正一様の御浄化の時に赤龍を焼殺した夢を見ました。

右に就いて自分でも不思議でなりませんので、早速霊眼の開けた神の子の奇蹟、山形県西村山郡溝辺村丹野隆夫さんに御伺い致しましたら、「此の夢は正夢で御座います。貴方はこれ迄も龍神と戦つて来ましたが、今後も龍神と戦うようになるが、後日龍神も滅びます」と言われましたので、自分も吃驚しましたが、之もメシヤの神様のお仕組と思い、今迄より一段と此御救の道に頑張らせて戴く心算でございます。故に右の夢の正邪に就いて又自分と龍神との関係、又今後如何様に考えて進んだら宜しいのかについてお伺い申し上げます。

家には大光明如来様、千手観音様、大黒様とお屏風観音様と金龍をお祀り致して居ります。

【御垂示】之は夢の通りであつて結構である。今後は御神書を出来るだけ拝読して、その通り進めばよい。

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昭和二十六年十二月二十五日

【お伺】昭和二十六年十一月十三日午後八時頃長崎市小瀬町信徒杉本(エイ)弘さん方仏壇に向い、先祖祭の際、後方参拝中の前記(エイ)弘さんに神霊らしき憑霊あり、次の如き問答及処置を採りましたが、此現象及び私の採りました処置に就きまして御垂示賜わり度く御願申し上げます。

因に本年六月も(エイ)弘さんに守護霊の憑霊がありまして地上天国第二十五号教の光に誠に有難き御垂示を賜わり其後御用も発展に向いまして只々御神意の広大無辺なるに感謝の日を専心御用させて頂いて居ります。

問答

問(私)此夏お憑りになつた守護霊でしようか。

答(霊)頭を左右に振りつつ「違う」と言つて合掌の儘仏壇左上方(神棚の方)  を指差す。

問(家族)あゝ宮地獄さんですか。

答(霊)そうぢや宮地獄ぢや。

問(私)何故にお憑りになりましたか。

答(霊)此家に居りたくない。いやぢやいやぢゃ早く帰らしてくれ、此方は今迄  邪魔して居た。お祭にも一人も参らぬ様にしたのも此方ぢや。

問(私)大光明如来様が奉斎されてから苦しいですか。

答(霊)苦しい苦しい。いやぢやいやぢゃ。

問(私)では今後あなたの希望通り明朝有難い祝詞を奏上して家族が本社にお送  りしますから、今後は此の世界人類が救われる尊い御神業に御協力下さい。明主様の御神書に依り、霊界は今てんやわんやの状態との事ですから、私共  は今メシヤの僕として日夜御用さして頂いて居ります。何うか御協力して下さ  い。

答(霊)(頭を低く下げて首肯の後、仏壇の方を指差して)屏風観音様をもう少  し高く上げろ、位牌の順序が違う。一番左のは後ろに引込ませろ。

(家族は霊の言う通りに位牌の順序を変え、左方の繰出位牌は後方に置替え  る。)

問(私)先祖様が頼まれたでしようか。

答(霊)違う神様からぢや。

尚次には又先祖が頼んだと言う。

(私)どうも種々お知らせ有難う御座いました。祝詞を今一回奏げますからお帰  り下さい。

と申し浄霊致しますと本人は静かに常に帰り、夢見た様な顔をしてホツとした様子にて、「全然言つた事は判らない、終りの方は少し覚えている様である」と申します。そうして私及家族より話を聞き、昨日宮地獄の掛軸をもう片付けてよかろうと思つて何気なくクルクル巻いて前記神棚に上げたのが、やはり先祖祭にて知らして頂き、全く今迄一生懸命御用してどうもうまく行かなかつたのが判つた。そして軸類等に凡ゆる霊の実在を知ると共に、今後の取扱に依つて協力して頂く事の大切である事、又御位牌は向つて右より順序正しく祀る事、又前後の順は前方が上位である事も判りました。

以上終つて直ちに二人の参拝者があり、全く霊の働、霊主体従等ハツキリと痛感致しました。又一面邪神は今迄邪魔していたのが光明如来様奉斎後、日の経つに従つて平伏して御協力申し上げる事の実態を体得しました。翌十四日午前八時軸を掛けて御饌供をして祝詞一回奏上言霊にて送る事にしまして、(エイ)弘さん外家族一名と長崎市内の福岡宮地獄分社に御送り致しました。

【御垂示】之は嘘ではないが、祖霊の一人が一時邪神の家来になつていたのが、本教信者になつた為、改心したのであるから、結構である。之から大いに働くであろう。

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昭和二十六年十二月二十五日

【お伺】昭和二十二年から、妻が肺結核にて就床し、同二十四年に少し良い方に向いましたので、二十五年一月三日より住宅の建築に取り掛り、三月完成、新宅に移り別状なく暮して居りました処、八月十五日より妻の病気が再発し、次第に病状は悪化し、九月十九日死亡致しました。其後長男が九月二十七日より肺結核にて通学も出来ず、自宅にて療養致して居りました。其頃より家庭内に争い事が多く、不和の日常でございました。昭和二十六年二月親戚より再婚の話が持上り、二月二十六日現在の妻を迎えました。長男は妻の御浄霊にて御守護を頂き全快致しました。四月二十一日、御屏風観音様を御奉斎させて頂きました。其後家庭内に種々浄化を頂いて居ります。妻が祖先さんを御祀りして居ります部屋の真中及一番上座に行きますと、頭が重くなり、眼が廻り、意識不明となり、御浄霊を受けますと恢復致します。子供も此場所に行くと「忠を連れて来い」と言つて殴つたり蹴つたりして怒ります(忠は先妻の末子にて先妻の実家に預けてあります)ので、十月二十三日に連れて参りましたが、長男は前記の場所に行きますと矢張り怒り出します。又長男丈でなく、他の子供も同所に行きますと、必ずすねたり怒つたり致します。妻が前記の所に寝ると横腹が床に吸い附く様になり、取ろうとしても仲々取れず、苦しみます。六月十八日に私が入信させて頂きまして間もなく霊が出まして、昔旅の武士が大井川川越しの際「くもすけ」に殺され、私の屋敷に埋没されて居ると申します。古い人達の話に依りますと、私達の町内には昔から種々な災難が非常に多いので、私の近くの池に水神様をお祀りしてあると申します。私が入信させて頂きましてより災難も少く、町内の人達の気持も大変明るくなつて参りました。

妻の浄化及子供の怒るのはその武士の霊のためでございましようか、又妻は十二月中旬出産予定日になつて居りますが、私の家は二部屋しかなく、出産は前記の部屋にてもよいものでございましようか、同部屋に床の間がございませんので、据床にして、光明如来様を御迎えさせて頂きたいのですが、霊的の部屋に御奉斎させて頂きましてもよろしいものでございましようか、御垂示賜わり度く謹んで御願申し上げます。

【御垂示】そういう悪霊の居る部屋こそ、一日も早く光明如来様を御祀りすべきである。無論その処には苦しんでいる死霊が祀つて貰うか、救われて貰いたいという執着から知らせようとしてやつているのである。併し御神体を御祀りするのは勿論、常に其位置に向つて、祝詞、善言讃詞、御讃歌を奏げてやれば、救われて解決するから、何等心配の必要はない。御産も其部屋で差支えない。

(地天三十一号  昭和二十六年十二月二十五日)