地上天国第26号  妙智之光  講話集

昭和二十六年七月二十五日

【お伺】或信者の未入信の妻が六月十五日朝六時半頃、主人より御浄霊を受け、祝詞を奏上中睡気を催し、その瞬間夢にて牡鶏のトサカ耳垂れの非常にふくよかな威勢のいい、全体が金色に輝き、特に尾は印象的で、羽根は金色と朱色が混りよく垂れ、その雄々しさ、美しさは何とも言えませんでした。因みに同人は結核にて現在臥床中、経過は御浄霊を頂く前よりは大分よくして頂きましたが、大した変化も御座居ません。

右の夢は何か訳があるものの様に思われますが、右に付き御開示を御願い申上げます。

【御垂示】結構な夢である。此夢は、御主人が将来大いに出世をする正守護神のお知らせ事である。

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昭和二十六年七月二十五日

【お伺】養祖母は熊本市より父(姓は神代にて職業は医師)と共に当地に参り現在の尾石家の世話にて佐藤家に嫁し、三子を育て、故ありて四十歳頃家出をなし尾石家に後入したのでありますが、尾石家に子供のない為、取婿取嫁の形で孫娘(佐藤家)と私(実家は河野姓)が夫婦になつているので御座居ます。只今尾石家先祖代々之位牌を祭らして戴いていますが、此場合神代家、佐藤家、河野家の先祖代々之位牌を祭つて障りのないものでしようか、又祭るとした場合の位牌の順序は如何なるものでしようか、謹しんで御伺い申上げます。

【御垂示】一軒でも余計祀る程結構である。祀る順序は度々信者に話してあるから、古い信者に訊いてみなさい。

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昭和二十六年七月二十五日

【お伺】結婚した場合、夫の御仏壇に妻の先祖代々の霊位の御位牌を御祭りして宜敷しいもので御座居ましようか。

【御垂示】結構である。その代り、順序を間違えないようにしなさい。

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昭和二十六年七月二十五日

【お伺】分家した者が仏壇に御位牌を御祭りする場合、先祖代々の御位牌の外、自分と妻の存命中に、知、不知の死去した両方の祖父母兄弟の御位牌は如何にしたら宜敷しう御座居ましようか、私も妻も本家は御祀りをやつて居ります。

【御垂示】之は確か此春辺りの本誌の此欄にかいてあるから、それをみなさい。

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昭和二十六年七月二十五日

【お伺】当地方には三月牛蒡といつて旧暦三月に播種した牛蒡は不幸事に使用されるから植えるものではないという言伝えがあります。又地火の日に播種した作物も不幸事に使用されるとか、成育が悪いとかいつた様な言伝えもあり、地火日の播種を非常に嫌つていますが、単なる迷信で御座居ましようか御伺い申上げます。

【御垂示】之は迷信であるから信ずる必要はない。

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昭和二十六年七月二十五日

【お伺】因縁の動物は前世の直系の家でなくとも、例えば従兄弟の家にでも飼われる事はござましようか、又因縁の動物と思われるものに対しては、来世人間への再生を神様に御願い申上げる為に、人間に対すると同様に其動物に対し、善言讃詞等を奏げて宜敷うございましようか、御伺い申上げます。

【御垂示】勿論、因縁のある原流でなくては生れないものである。但し人間の扱いといつても神様に御願いする事や、善言讃詞を聞かせるのは結構であるが、人間扱いをして楽をなどさせるのはいけない。動物はどこ迄も動物的に扱うべきで、そうすればその修業によつて人間に再生するのである。

(地天二十六号  昭和二十六年七月二十五日)