昭和二十六年四月二十五日
【お伺】「日本人種の霊的考察」の御開示の中にも、日本人中に四種族あると御教示頂きましたが、世界各国にもその様な霊統が御座いましようか。又現世界状勢にもその霊統間の「日本の型」の反映又は移写の様な状態が御座居ましようか。右御伺い申上げます。
【御垂示】無論、世界中の人種にも色々の系統がある。之は何れ時機が来たら、詳しくかくつもりである。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】昨年四月入信させて戴き、十二月二十五日には御神体を御奉斎させて戴いて居ります小林岩夫と申す信者で御座いますが、本年二月二十五日の夜九時頃、同家屋根上(御神体の上)に直径三寸位の光の玉が見え、又其光の玉の廻りに星位の玉が十個程見えました。同時に近所の人も四、五人はつきりと見られたそうで御座います。家の者も別に気にも留めずに居りましたが、八日後の三月六日夜八時頃又も見えました。今度は前とは違い、星位の光が三個だけでした。此光の玉は御神霊で御座いましようか。又何かの御知らせで御座いましようか。御教の程承りたく御願い申上げます。
【御垂示】之は、救われた霊が光明如来様へ御礼に慕い寄つて来るのである。光るのは救われた霊であるからで、大きいのは神格を得たもので、小さいのは人霊の救われたばかりのものである。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】一、先に御かげ話にて御報告申し上げました丹野隆夫(一三歳)は格別の御守護を頂き、御写真御文字、又は御浄霊の霊光を見させて頂き、人により放射力の濃淡及び長短を見させて頂いております。
又大光明如来様より放射するお光が室内に充満し、室外にもあふれてをると申します。又此度は、朝の御参拝の折、心臓に快よい律動を感じ、例えば今日学校で危険な事があるから、気を付ける様にとか聞える如く、感ずるそうでありますが、果して此様な事があるものでしようか。
右御伺い申し上げます。
【御垂示】無論、そういう事はよくあるもので、之は祖霊の中で救われた者が、感謝報恩の為、御神業の御手伝いをするのであるから、結構である。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】米麦に就て、品種選択改良の必要性がありましようか、御教示願います。
【御垂示】品種改良の必要は余りない。只品種よりも肥毒を早く抜く事である。だから肥料をやらなければ、年々品種はよくなるばかりである。従つて一度決めた品種は、中途で変えてはいけないから、此点注意すべきである。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】冷水の出る土地で、自然農法を行なつた処、二年目に一割五分程の減収でした。人々は藁を入れたからだと言います。この対策について御教示を御願い致します。他の有肥田と比較しても減収なのです。
【御垂示】之は勿論水の冷たい為もあるが、土にも種にも、肥毒が残つているからである。それから注意すべきは、藁は出来る丈細く切る事、水は日光で温めるように、溝を出来るだけ長くする事、右実行すれば、年々増収となる事確実である。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】新開墾地で自然栽培を行うと、豌豆、西瓜等は、良く穫れますが、麦等に於ては、初めから穫れないと言われますが、その原因は那辺にあるのでしようか、御教示願います。
【御垂示】そんな事は決してない。只開拓地は土がこなれていないから、固り易い為である。だからどうしても、土を固めないよう堆肥を充分混ぜるようにすればよい。又土地によつては石混りの所があるから、こういうのは充分篩にかければよいのである。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】畑の裏作に於て、自然農法では、草とか藁を入れて腐らして、土地を肥さうとしますが、そうすれば結局、ミミヅとかモグラが荒し廻つて減収をきたします。どうしたら、モグラ等、害虫を駆逐出来ましようか、御伺い致します。
【御垂示】あなたは私の自然農法の読み方が足りない。草や藁に肥料分は決してない。只畑の土を固めない為と、水田の土を温めるという意味である。肥料は土だけにある事を知らねばならない。モグラやミミヅが荒すのは、土が汚れており、土の霊が曇つているのであるから、貴方の認識を変えてよく浄霊をし、神様にお願いすれば、そういう心配はなくなるのである。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】私は自然栽培に切替え、初年度、二年度と、半俵程増収させて戴いたのですが、昔からこの地区では、藁を入れると夏(ズイ)虫がわくと言つて、藁を入れません。私は藁を入れた方が良いとは知りつゝも、躊躇しているのですが、如何なものでしようか、御教示願います。
【御垂示】藁と夏虫とは関係はない。夏虫は人糞肥料によつて湧くのであるから、人糞をやらなければいいのである。由来昔から色々な事を言つているが、間違つている事の方が多いのである。だから私のいう通りを実行すれば、立派な成績が挙がるのである。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】山間部で田が階段状になつて居り、冷水の侵入を如何にしても、防ぐ事が出来ず、藁を入れても、土に混合する前に、冷水の為に、ぶわぶわ浮いています。土に完全に混るにも相当遅く、土質と藁の量を、大いに考えねばなりません。藁の加減を如何にすべきか、或は他に方法を考えるべきか悩んでいます。この点に就て御教示願います。
【御垂示】藁はそれ程重要視するには当らない。そういう土地は日の当る場所へ、溝を出来る丈延ばしてそこを水が通るようにすればいい。つまり、日光で水を温める方法である。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】岐阜県本巣郡の者ですが、水田であつて、四寸程までは土で下は岩盤であります。耕土が深い方が多く作れると云うので、裏作から耕土を深くしたのですが、実際に四寸位が適当か、或は未だ深く掘るべきか、御教示願います。
【御垂示】之は出来る丈浅くする方がいい。深いと、根伸びの場合、岩盤に突当るから、成育が悪くなるからである。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】火葬の骨に五色の斑点が出来ますと、山形の地方ではこれを「花舎利(ハナシヤリ)」と称し、伝説に依れば、其霊は天国にゆき再生せず、生前は徳望のあつた方だと言つてをります。
現在私も見ましたが、この霊は六歳で帰幽致し、其母親は教修を頂いてをるものであります。これは迷信で御座いましようか。
右御伺い申し上げます。
【御垂示】之は迷信である。花の模様は一種の薬毒が骨に染みている為であろう。又天国へ往つて再生しないというのも可笑しい。何故なれば、人間は必ず再生するものであるからである。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】御葬式又は法要の場合、僧侶の読経が済んでから善言讃詞を奏上する様との御言葉で御座いますが、僧侶の来る前の日に御供養させて頂いてよろしいでしようか。
右御伺い申し上げます。
【御垂示】僧侶のいる時は、善言讃詞は奏げない方がよい。というのは僧侶としては、よい気持はしないからである。勿論読経よりも、善言讃詞を先へ奏げるのが本当である。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】仏壇の直ぐ上に神棚があるのはよくないでしようか。仏壇の中に幽世之大神様を御奉斎致してをるので御座います。
右御開示御願い申し上げます。
【御垂示】無論神様のない方がよい。神棚は外へ移すべきだ。右質問中の幽世之大神様とは、何神様であるか知らせなさい。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】当年三歳の女の子(良子)生後十カ月頃脳膜炎を患い当時医療にて固めました。小さい時には気付ませんでしたが、今に口がきけず耳も聞えません。頭の働きなど普通の子供と変りません。此子の伯父は発狂して死亡して居り、又此子の兄は、生後八十日頃脳膜炎で死亡し、其弟も生後四十五日頃やつぱり脳膜炎の症状で死亡して居ります。以前死亡している人達と何か関係がありましようか。又治癒するものでしようか。浄霊は約三カ月間位受けて居り、其間汽車の音などに振りむくような事二、三回あります。今年三月には、屏風観音様及び光明如来様をお迎えさして頂いて居ります。
【御垂示】之は脳膜炎の時、氷冷などで毒素を固めた為、脳の器能が働かなくなつたのであるから、気長に浄霊すれば、必ず治るものである。勿論首の周り、肩の塊りもよく溶かす事である。又霊的関係というよりも、遺伝性である。出来るだけ運動させるようにすると、浄化が発るから、早く治るのである。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】私は十九歳の時、村の方の所へ嫁ぎましたが、夫は既に梅毒を患つており、私に染るのを恐れて一度も夫婦の交わりを致しませず、毎日暗い日が続きましたので、堪えられなくなつて八カ月目に夫と姑が無理に頼んで止めるのをふりきつて実家へ帰り、只今の夫の所へ嫁ぎました。そして昭和二十三年十月入信させて頂きました。夫は其時反対ではなく又賛成でもなかつたのでございますが、本家は反対でございました。それから一年余り毎月姉の家で例祭の有ります時、お詣りし先生のお話を聞かせて頂いておりました。去年の二月頃から夫は、夜大きくうなされたり、悲しんだり、泣く様な事を申す様になり、又会社で「お前の女房は観音教の先生に瞞されている」と聞いて帰えり、ぶつ、けるの乱暴を致します。それでなくてさえ反対の本家は、勿体ない事には私のお守様を取り上げてしまい、父は焼いてやるとまでおつしやつたのでございます。その後本家の父と兄は赤痢になつて入院、父は間もなく死亡等、次々と不幸が続いております。私の夫は固い律義な人で、お仕事や言語には変りございませんが、家では半気違いの様になつて、自分で妄想を作り上げ、激しく責めたて、本当に人様に言えない様な事もございます。いくら話をしましても聞き入れもしません。帰えれと申しますので、子供と別れて親の家へ帰つております。如何致したら良いのでございましようか。私の住んでいます家は夫の叔父に当る方の家で、二人共死んでおられませんが、生前よく男があるとかないとか、争つておられましたそうです。それから私が初めに嫁ぎました夫は、兄が亡くなつて、兄嫁と一緒になり、男の子二人をもつて幸せに暮しています。
最近本家の兄も弟(私の主人)の日毎に募る狂態を色々心配致し、お道の先生とも話して救世教に対する認識も変えて下さつた様で、まだお守様は主人が嫌うので、返えしてもらえませんが、何とか夫をもとの様に返すには如何致したらよいでしよう。
どうぞお導き下さいませ。
【御垂示】之は霊的原因が大いにあるが、一寸茲では言えない。夫が帰れというのだから実家へ帰つて、一生懸命信仰に励み、徳を積む事が最もよい。貴女が苦しむのは、あなたに罪があるのだから、徳を積んで罪を消す事である。消えただけは幸福になるのであるから、今後其方針で進み、後は神様にお委せすれば、必ずよくなるのである。次に反対者には何とかして、「栄光」か「地上天国」を読ませるようにするのが一番よい。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】私は昭和二十五年十二月二日、妻は本年三月三日入信させて頂き、現在函館に住居し、青函連絡船の船長として、種々御守護を頂きつつ毎日を送らせて頂いて居る者でございます。
明治以前二十年位前、廃仏騒動と称するものがありまして、当時寺は全部破壊され、坊さんは全部殺害され、当時庄屋でありました私宅に緋の衣を纒える坊さんを連れて来て殺しました。其後大火がありまして、私宅は全焼、祖母一人生き残りました由でございますが、これは祖母幼少の頃で確たる事は判りませんが、其頃より部落全部神道になりました。
父は船をもつて諸方面を歩いている内に「永海タミ」(私の実母)と知合い、内縁関係になりました。その内本妻「永海ヤス」は病死し、その後「永海タミ」は後妻として迎へられました。先妻「永海ヤス」は此事を知つて、相当烈しく怨んで、他界したそうでございます。
「永海タミ」は三十過ぎてより、どことなく体が悪くなり、日蓮宗を信仰し、日蓮の坊さんの奨めにより山篭りして行をとるべく準備中に、心臓病にて便所で卒倒し、口も利けなくなり、間もなく死亡、日蓮宗にてお葬式を出しました。 長兄(永海ヤスの長男)は父の築いた財産を蕩尽し、妻を離縁し、芸妓を後妻としましたが、金使いが荒く、親類会議により準禁治産者となり、私は長兄の所に養子となりました。長兄は現在鳥取県西伯郡尚徳村に住んで居ります。
現在私は御屏風観音様をお祀させて頂き、取敢ず仏式にてお祀りさせて頂いて居りますが、正しい御先祖祀りの方法を御教賜り度御願い申上げます。
尚、島の部落では、白木の位牌に本名を書き、精進料理を供へ線香を上げ、墓には線香に榊と云う神仏混合の祀り方をして居ります。
尚、去年お守様を頂いて帰りましてより九日目に私に憑霊がありまして、旧住処隠岐の島五箇村九○三の地主であると称し、武士の如く威猛き口調で申しますには、『永海家を守護している地主である。永海家の恩人である地主を祀らないで放つて置いたから、此男(私)を生かしてはおかない考えであつた。地主とは三百年位前にその土地にあつて、其の地方を治めていた武士であり、其土地に執着を持つていて祀られたものである。今後は次の祀り方で祀れ、祀らないと不幸が来る事を肝に銘じて置け。此事は子々孫々に至るまで、決して忘れる事のないようよく伝え置け。祀り方は元の場所に祀るのがよいが、それも出来ない為、現住所の庭の一角に三尺四方位の土地を、地主の土地として、塩を撒き、小石を置きその上に祠を作つて祀れ。その祠の中には「永海家の恩人」と云う事を明記せよ。又、此中に「永海家の者は子々孫々に至るまで、此祀りを忘れてはならぬ」旨をも書いておけ。移転の時は持つて行け。火災の時は持出せ。持出せない時は新しく作つて祀れ。身分相応に祀れ。永海家の先祖には偉い人が居るが、俺が邪魔してやろうと思えばどんな事も出来る』と言いました。
右の事柄を受諾しましたら帰りました。現在は右の霊の言つた通り祀つて居りますが、何か変な感じがしまして狐霊か何かの様に思われますが、いかがなものでございましようか。又祀り方は霊の言つた通りでよろしゆうございましようか。御教の程御願い申上げます。
【御垂示】之は人霊が畜生道へ墜ちた狐霊で、人間に再生したい為頼んだのであると思うが、その言う通り祀つたのは結構ですからその侭でよろしい。貴方の家は悪因縁が大分あるから、一日も早く光明如来様をお祀りして、出来るだけ人助けをする事である。それによつて苦しんでいる霊が救われるから、貴方の家も段々倖せになる。
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昭和二十六年四月二十五日
【お伺】恥かしい場合、すぐに顔面紅潮する人と、さうでない人とありますが、これはどういう訳でしようかお伺い致します。
【御垂示】之は心臓の関係と面の皮の厚い薄いであろう。
(地天二十三号 昭和二十六年四月二十五日)