昭和二十六年三月二十五日
【お伺】日本人種の霊的御開明を戴きましたが、人々の霊統を簡単に判知する方法、又霊統別はその人の姓名に表われておりましようか、右御垂示下さいませ。
【御垂示】之等は余程信仰が深くならないと、判り得ない。言わば信仰上大学程度である。従つてそれを知りたいと思うのは、非常に結構であるから、今後出来るだけ御神書を読み、判らない事は質問をして、叡智を磨き、人助けをして、信者を多く作る事に専念すれば、霊も浄まるから、判らなかつた事も判るようになるものである。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】御浄霊をする場合、御浄霊を頂く人は何とも感じないのに、御浄霊をする者の身体の或部分が痛んだり、肩や腰が張つたりするのは、如何なる理由でしようか。
又人によつては浄霊中に、勿体ない事ですが嫌気がすることがありますが、如何なる原因に由りましようか、お伺い申上げます。
【御垂示】最初の、方々が痛むのは、先方の苦痛の個所が、映るという特に敏感性の霊をもつた為であるが、又浄霊する場合光が透過するので、その人に浄化が起るから苦痛が起るのである。
次の嫌気のさすというのは、その患者は見込がないからよせという、正守護神のお知らせである。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】御教の中に「ハルマゲドンの戦い」とありますが、如何なることで御座いましようか。
【御垂示】ハルマゲドンとは、世界最後の戦いという意味で、聖書中にある。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】御神書「地上天国出来るまで」の御一節中に御座います「魔を除けるという地曳岩」に付き御教示下さいます様謹しんでお伺い申し上げます。
【御垂示】之は、極く古代からの伝統であつて、その始まりは、未開人は敵を怖れて、それを防ぐべく、入口に大きな石を据えたものであろう。余り大きいので、地上を引張つて来たので、地曳岩の名があるのであろう。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】御神体御奉斎日は、二、四、六、九の日は避くべきで御座いましようか。謹しんでお伺い申上げます。
【御垂示】そう決つた事もないが、成可よい日がいい。いい日とは一、五、八の数がいい。その意味は、一ははじめであり元であり、主の神であり、五は出づるであり、火であり陽であり、最高の数である。八は五、三で、伊都能売であり、火、水であり、発する、開く、拡がる、富士山の形、無限の数等で、又十一は、統一であり、経緯結んで始まるという意味で、十五は結んで出づる。十八は、結んで開く、五六七、三六九の合計であり、又気であり、非常によい。二十一は、二つが結んで始まる意味で、結婚日にもよい。二十五は、五、五、二十五で、日が出づるという意味で、非常に陽な意味である。二十八は、二つが結んで開くのだから、いいに決つている。観音様が印度で、観自在菩薩と申された時、廿八部衆といつて、二十八人の御家来があつた事や、法華経は廿八品となつている。その廿五番が観音普門品であり、観音様は日の仏様だから陽である。
茲で、一寸神秘な事をかいてみるが、大体仏教の教は七である。というのはお釈迦様は土のミロクであるから、土即ち七である。七の倍が十四で、その倍が廿八であるから、三即ち水であり月であるとしたら、月と土の教えで、印度とは印が月で度が土であるという意味である。陰土であり、昔印度は月氏国といつたのだから、仏教の意味も之で判つたであろう。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】「桃の実」と「梅の実」とは霊的にどの様な関係に御座いましようか。御垂示謹んで御願い申し上げます。
【御垂示】梅の実は、花が五弁であるから五行、即ち木火土金水の意味でもあり、又松竹梅の一つで、芽出度い意味でもある。又兄の花といつて、百花の中一番先に咲くので、始めであり、春、即ち天国の始めでもある。故に散花結実とは、梅の事をいうのである。大本教の御筆先の最初に『三千世界、一度に開く梅の花』という事がある。兎に角その花が散つて実るのであるから、非常に神秘なものであるが、何れもつと詳しくかくつもりである。
桃の実は、之も仲々神秘があるもので、昔からの言い伝えに、西王母の園に三千年目に一つ成るという桃の実で非常に尊いものとなされている。その桃の実の力によつて、結構な世の中が出来るというのである。謡曲の西王母には、桃の実を君に献上するとあるが、此君とは伊邪諾伊邪冊の神様の事である。又桃太郎も此事で鬼ケ島征伐とは、邪神を退治する事で、宝物とは龍宮の乙姫様の持つていた宝である。又、古事記にある黄泉比良坂の戦の時、神軍が危ういので、伊邪諾尊が、桃の実を下されたので、それを投げつけたため、魔軍は敗退したとなつている。之ももつと詳しくかきたいが、余り長くなるから後に譲るとする。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】血液型と民族との関係に付き御開示下さいます様謹しんで御願い申し上げます。
【御垂示】之は、今度かいた「日本人種の霊的考察」という論文をみれば判る。地上天国廿二号から廿三、廿四と、三回に渉つて出すつもりである。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】大は宇宙から小は黴菌に到るまで、万物悉呼吸しているとの御教から推察致しまして、霊子に於ける陰電子の回転等も呼吸作用と考えてよろしいでしようか。又最極微粒子たる神霊子にも呼吸作用はあるで御座いましようか。右謹しんで御伺い申上げます。
【御垂示】勿論、宇宙、一切万有は呼吸していないものはないのである。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】出雲は昔素盞嗚尊が出雲の庁を開府し、朝鮮との交通も盛んであり、又、御説によりますれば、現在幽世の大神様は、大国主命と承り、出雲大社の主祭神は大国主命でありますが、出雲地方の意義に付きまして、御伺い申上げます。
【御垂示】出雲は、素盞嗚尊が家来を引連れて、移住した根拠地であるから、朝鮮民族が主で、之を出雲族ともいう。然し兎に角、日本に於ける外国文化の輸入の最初であつたとしてみれば、その功績も大いにあつた訳である。又言霊上、出雲とは、いづくもという文字であるから、此所にいて、いづくも靡くという意味であるという説もある。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】立腹を柔げる御浄霊個所として、「みぞをち」の重要性を御開示頂きまして誠に有難う御座いました。或る一部の学者は「みぞをち」の背部の太陽神経叢は、神と人間を結合するものであるとなし、非常に重要視して居りますが、此学説の正誤と「みぞをち」の御浄霊と、太陽叢との関係につき御教示下さいます様謹んでお願い申上げます。
【御垂示】右の学理は、全部とは言わない迄も、大体間違つている。というのは太陽叢ばかりではない、月の叢、地の叢も、密合している線が中腑に集つているとも言えるからである。
右の叢の字は、層の間違であろう。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】萩市中心部より東北約五キロの地点に、笠山と呼ばれる標高百十二米の死火山が御座いまして、此頂上に、前世紀の遺物と地質学者の云つている火山口があり、其中に寒帯植物と熱帯植物とが並び合つて天然に生えて居ります。斯様な例は世界でも珍しく学会の謎となつている由で御座いますが、これは何か特別な意味が御座いましようか謹んでお伺い申上げます。
【御垂示】之は、その場所へ行つてみなければ判らない。然し想像してみれば、その附近には水が地下を流れているから、温度が低いが、それを厚い岩盤で、遮断しており、反対の方は岩盤の隙間から地熱が立昇して暖かい為かとも思う。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】私の弟は昨年暮、結核で死亡しましたが、生前考古学が好きで板碑(数百年前の石塔婆)や埴輪、土器等を沢山蒐集致して居りましたが、この様なものは如何が処分さして頂いたら宜しいものでしようかお伺い申上げます。生前弟の勤めて居りました学校で、歴史の資料にしたいから寄附してくれと申しますが、母が知らずにこの板碑を道路に敷きました処、腰部神経痛を起した経験等もございますので、只今の処、寄附することも見合わせて居ります。
【御垂示】寄附するのは一番よろしい。何故なればそれによつて、考古学上稗益するからである。とすれば、蒐集した事も無駄ではなく、有意義となるから、弟さんの霊も、大いに満足するであろう。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】神に祈る場合、合掌する意味を御教え下さい。
【御垂示】之は、人間が尊敬心が起る場合、自然にそうなるのである。然し仏教家など、色々な説を唱えるが、それも一理はあるが、自然と解釈するのが、最も当を得ている。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】「因縁が切れる」とか「因縁を切る」とか云う事を聞きますが、如何なる意味でしようか、憑依霊が浄化して解脱、退散する事を言うのでしようか、よく因縁があるから憑依するとの事、本教の御光の力によつて浄化救済された霊は、喜んで霊界から協力するとすれば、やはり縁があるわけですから、悪因縁が切れて良い因縁が結ばれるのだ、と解してよろしいのでしようか、御教示願います。
【御垂示】その解釈でよろしい。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】宗教革命の導火原因となつたローマ法皇の免罪符発行に対して、時のドイツ神学者マルチン・ルーテルは福音主義を奉じて強烈に抗争し、遂に、新教の基礎を造りました。免罪符排斥の主点は、民衆の偽瞞と、ローマ法皇の圧政と寺僧の享楽を批難する処にあつたものと考えられますが、キリストの殿堂を復旧しようとして執つた法皇の行為と、ルーテルの思想に対しての御見解を御教示下さい。
【御垂示】どちらにも理屈はあろうが、私からいえば、大した問題ではない。只ルーテルの宗教改革が或程度成功したという事は、ローマ法皇の行り方に欠陥があったからと解釈すべきであろう。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】去る二月十五日関東方面を襲つた大吹雪は、近来稀なるものと云われ、東京は時ならぬ交通難に直面致しましたが、霊的にみて如何なる原因でしようか。御教示願います。
【御垂示】勿論之は浄化作用である。余り人間が悪い想念や悪い行いで、霊界を汚すから、自然にそうなるのである。全く人間が作つて、人間が苦しむのである。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】本年一月七日私の教会の新年祭をさせて頂きましたが、此日の午後二時頃隣村の信者井上満之助氏(酒造業)宅で非常にこげ臭いので、あちこち探しました所、次男が階下の衣桁へお守のかけてあるその上へ重ねてオーバーを掛けて二階へ上つていたのですが、こげ臭いのはそのオーバーが燃えている為だつたので御座います。
その衣桁の附近には何等火の気は無く、家族の者は非常に不思議がつていますが、次男の申しますにはオーバーのポケツトへセルロイドのパス入れがあつたが、そこへ消したつもりで煙草の吸い残りを入れたのに、まだ火がついていてセルロイドへ引火したのではないかと思う、と言つていますが、これも確実に記憶してはいない単なる推理に過ぎないのであります。
或いは右の出来事は尊いお守の上へ、不敬にもオーバーを掛けてあつたので、そのおとがめでしようか、何卒御垂示の程お願い申上げます。尚オーバーは半分以上も焼けていたそうですが、「お守」の袋はこげてもいず、大事に至らなかつた点を非常に感謝申上げています。
【御垂示】右は勿論御咎めであるからよく御詫びして悔改めないと再びお知らせがあるものである。
本教の御守は生きているのであるから、大いに注意すべきである。御守ばかりでなく、私のかいた文字の上へ何かを載せると必ずお知らせがある。又御神書や本教の新聞雑誌等でもその上へ普通の印刷物など載せると、お咎めがあるものであるから、此点よく注意すべきである。
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昭和二十六年三月二十五日
【お伺】御浄霊は浄化した時だけやればよいと云う事を伺いましたが、積極的に御光を頂き、浄化を求める為、御浄霊を受けるのは如何で御座いましようか。
【御垂示】そんな必要はない。何故なれば無浄化の際浄霊をすると非常に骨が折れるからである。それよりも、浄化を起したいとしたら、信仰によつて徳を積めば、魂が浄まるから、自然浄化が起るので、それが本当の信仰である。
(地天二十二号 昭和二十六年三月二十五日)