月経不順と一口に言うが、之には遅れ勝ちと不規則なのと、経血の多い少ないとがあるが、此原因の殆んどは貧血及び濁血の為であって、真の健康にさえなれば必ず順調になるのである。茲で是非知っておかねばならない事は、結核患者の月経異常である。之は月経が普通にある間は、病気は軽い証拠で、決して心配はないが、病気が進むに従ひ貧血し漸次量が減って遅れ勝ちとなり、末期に至ると例外なく無月経となるのであるから、婦人患者の結核の軽重を知るには、月経によるのが最も正確である。序に今一つの関連した事であるが、病気が重くなり、月経が減る頃は陰毛迄も脱け、最後には無毛となる者さへある。
〔浄霊箇所〕
下腹部、鼠径部、背面腎臓部
婦人病(文明の創造 昭和二十七年)