トラホームであるが、之は眼瞼の裏にブツブツが出来るが、之は脳にある毒素排除による湿疹であるから、放っておけば完全に治るものを、無知なるが為手術するので、之が癖となって度々手術をするので漸次悪化し、失明同様となる者さへあるのである。大体、近眼乱視などは営養不良が原因でありますが、他の眼病は全然違ふのであります。他の眼病といふのは、水膿や毒血が眼球へ集溜する、之が原因であります。眼病で一番軽いのはトラホームであります。之は瞼の裏へブツブツが出来る。之は主に上瞼に多く下瞼は少いのであります。それによく似たので濾胞性結膜炎といふのがある。之はトラホームの反対で下瞼に多く粒も細い。小学校などでよく言はれる病気でトラホームより治りいいのです。トラホームは頭脳の毒素が眼瞼の裏の粘膜から排泄されやうとし、発疹となって排膿されるので、之も自然に簡単に治るものである。
トラホームのブツブツはよく手術しますが、之はニキビを一つ一つ潰すやうなものであります。此手術をした後一、二年位はいいが復出る。手術しては出来又手術しては出来しつつ段々悪化してゆくのが多いのであります。本療法で施術すると非常によく治る。どんなトラホームも治ります。普通は一週間か二週間で治ります。上瞼を一寸上へ上げただけで真赤になってゐるから判ります。悪化して来ると眼がゴロゴロします。もっと酷くなると、強い痛みで夜も眠られない程になります。そうして眼の水晶体を擦るので磨硝子の如になり、段々見えなくなるのであります。
原因は、涙に毒素があって粘膜を刺戟し、一種の発疹をするのであります。涙にも涎にも唾にも鼻汁にも、有毒と無毒とがあります。涙に毒素がある為に瞼の裏が荒れる。其毒素の弱いのが濾胞性結膜炎の原因で、酷いのがトラホームと思へばいいのであります。何故涙に毒素があるかといふと、元来、涙は眼を保護するもの、或は眼を清潔に洗ふ為のもので、水分即ち一種の漿液であって、眼へ出る前一旦涙嚢に溜るので、其場合其人に毒素が多い為、漿液として通過する際それが混入するのですから、本療法で眼と其辺一帯と、後頭部及び後頸部を浄化すれば涙が無毒になるから治るのであります。
眼を診査するには、最初前額からこめかみ辺へ掌を触れ、熱ければ毒素があるので、其他眉の辺上瞼等を押し痛む人は眼球に毒素が溜ってゐる證拠ですから、治療は眼を中心に頭部、顔面、後頭部等を浄血すればよいのであります。悉くの眼病は、頭脳内の毒素排泄の為、一旦眼球や其附近に集合するのが原因であるから、此理が分れば少しも恐れる事はないのである。従って之が一般に分ったなら、眼病盲目は今より何分の一に減るであらう。そうして凡ての眼病は、頭脳に集溜した毒素が、出口を求めて眼球から排泄されやうとし、一旦眼球に集中し、再び溶けて膿、目脂、涙等となって出るのであるから、放任しておけば長くはかかるが、必ず治るものである。
眼は後の方をよく治療するのです。眼の悪い人に限り、眼の裏の方が非常に凝ってゐるもので此辺をよく浄化するのであります。眼病の治療日数は、最初に於て言明する事は不可能でありますから、先づ一週間位治療し、其効果によって判断すべきであります。
〔浄霊箇所〕
眼部及びその周辺、後頭部、後頸部、肩、腎臓