白内障、緑内障、黒内障

底翳には白底翳(白内障)、青底翳(緑内障)黒底翳(黒内障)があって、黒底翳が最も悪性とされてゐる。即ち白底翳は白色の膿であり、青底翳は青色の膿で、黒底翳は毒血である。底翳なども皆、膿や毒血の集溜固結によるものであります。黒底翳は、一番重いとされてをります。之は眼底へ黒い毒血が凝結するので黒く見え、青底翳は青く見えるので、之は膿の青いのが溜るのであり、白底翳は膿の白いのが溜るから白く見えるのであります。白底翳が一番治りいいといふのは、白い膿が一番弱性だからで、青いのはそれより悪性なもので、黒底翳の毒血は之以上の悪性であります。癌なども膿と毒血のと両方あるが、毒血が頑固であります。底翳は眼底に毒素が溜結し、視神経を遮断するから見へないのである。

白内障は、眼球へ膿が集溜するんで、之は必ず治るのであります。白内障や白青底翳は治るが、黒底翳は難しいものであります。眼の玉が白くなってゐるのが白内障で、眼球そのものが、まるで田螺(タニシ)を茹(ユ)でたやうになります。早期に膿が固まらない内ですと容易に治りますが、時日を経過して固まったもの程日数がかかるのであります。目星も非常に治りいいもので、大抵の目星は一週間位で治ります。之は普通は一つですが数個のもあります。白内障、緑内障は、眼球そのものに毒素が固結するので、之も放置しておけば自然に溶解し全治するが、医療は点眼薬や眼球注射等を行ふから、此薬毒の為毒素は固まって了ひ、治るべき眼病も治らない結果になるのである。眼に就て知っておかねばならぬ事がある。それは眼球充血の場合紅色を呈するが、之は血液ではなく膿であって、眼に限り白色の膿が眼球に集溜する場合紅色を呈するが、膿排泄に従ひ紅色は消滅するのである。

角膜炎とか結膜炎、糜爛性結膜炎、白内障、底翳等でありますが、吾々の方では眼病の種類は問題ではない。何となれば治療法が同一だからであります。眼を診査するには、最初前額からこめかみ辺へ掌を触れ、熱ければ毒素があるので、其他眉の辺上瞼等を押し痛む人は眼球に毒素が溜ってゐる證拠ですから、治療は眼を中心に頭部、顔面、後頭部等を浄血すればよいのであります。そうして凡ての眼病は、頭脳に集溜した毒素が、出口を求めて眼球から排泄されやうとし、一旦眼球に集中し、再び溶けて膿、目脂、涙等となって出るのであるから、放任しておけば長くはかかるが、必ず治るものである。眼は後の方をよく治療するのです。眼の悪い人に限り、眼の裏の方が非常に凝ってゐるもので此辺をよく浄化するのであります。眼病の治療日数は、最初に於て言明する事は不可能でありますから、先づ一週間位治療し、其効果によって判断すべきであります。

〔浄霊箇所〕
眼を中心に頭部、顔面、後頭部、延髄部、前頭部から眼部、上眼部(眉毛の周辺)、肩、腎臓