此病気は其名の如く、身体一面紅色を呈し、微細な発疹を伴ひ、高熱を発するのである。原因は、生来保有せる一種の毒血が黴菌に誘発されるのである。伝染は黴菌が浄化作用を誘導するのであるから、伝染する方がよいのである。猩紅熱もヤハリ簡単な病気で、原因は先天性保有毒血が、皮膚から出ようとするもので、一時患部の皮膚は真ッ赤になって、細かい発疹が出る。重いのは全身に迄及ぶが、大抵は局部的か半身位である。
そうして、生命には別条はないので、自然療法で全治せんとするのである。全治後は浄血になるから健康は増すのである。之も放っておけば治るが、医療は氷冷や色々の手当をするので、長引いたり危険になったりするのである。
此病気は治りかけた時、毛細管から滲出する毒が、乾いて細かい瘡蓋(カサブタ)になり、之が伝染の危険多しとして非常に恐れるが、浄霊によれば二、三日乃至一週間位で全治するのだから問題ではない。 回復期には、皮膚が脱落するのが特徴である。
猩紅熱(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)
猩紅熱(医学試稿 昭和十四年)
小児病(文明の創造 昭和二十七年)