蓄膿症

鼻病で一番多いのは蓄膿症であります。蓄膿症は、鼻の孔が塞がる症状で、之には根原が二種あります。それは、鼻柱の両脇の場合と、眉間から両眼の間に膿が常に溜っては鼻孔から出ようとする。然るに膿が濃い為に出切れず、途中で固まるのであります。普通左右交互に塞がるもので、治療をすると直に通る様になります。

診査の場合、鼻柱の両側を圧して痛いのと、又眉間の中央が重いのは、其処に水膿溜結があるからで、眉間の方の患者は治癒の際、鼻血が出る事があります。

先づ軽症で二、三回、重症で二、三週間で全治するのであります。

〔浄霊箇所〕
鼻柱の両側、眉間の中央及び延髄部、鼻の裏、肩、腎臓

(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)