脳震盪

よく高所から墜ちたり、転んだりして脳震盪を起す事がありますが、脳震盪でも嘔吐さへなければ脳の内部は異常がないので、若し嘔吐が頻繁にあれば内出血した事になり、生命は覚束ないと見るべきであります。

二、三回の嘔吐ならば内出血が少いので、生命の危険はまあないが、五、六回以上の場合は生命の危険があると見ねばなりません。

(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)