眩暈には二つの原因がある。
一つは、右側後頸部延髄付近に毒素の溜結があってそれが眼球へ送流する血管を圧迫するのである。首の付根の太い筋にゴリゴリがある。之が頭脳への血液送流を妨げるのであります。即ち眼が物体を視るといふ事は、視神経の活動であるが、その活動のエネルギーは、絶間なく送流する血液があるからである。然るにその送血管が、毒素固結の為圧迫される場合送血量が減少するので、その血量減少の刹那視神経が弱り、視力が薄れるという訳である。
右の毒素の固結は、第一浄化作用によって固結が強化されるのであるが、その作用が不定的であるため、その都度視力が弱り、又強まるといふやうに、刹那的間歇的である為それが眩暈の症状となるので、此原因が最も多いのである。
今一つは、前額部から眼球附近に滞溜する毒素の浄化作用として、常に微熱が発生するのである。その微熱が視力を動揺させる。
本療法に依れば、軽症一週間位、重症二三ケ月位で全治するのであります。
〔浄霊箇所〕
右側延髄、頸部淋巴腺、前額部、肩、腎臓
(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)