贖罪療法

贖罪療法は、昔から相当にあるのであります。世界人類の罪を贖罪したのは、イヱス・キリストである事は誰も知って居る処であります。又、人の道の開祖御木徳一といふ人は、最初、金田徳光といふ人に遇った時、それまで御木氏は重症な喘息だったんですが、金田氏、曰く「貴方の喘息は私が治して上げやう」と言った。するとその晩からさしもの喘息が治って了った。すると金田氏の方はそっくり喘息を引うけ、それから一月位苦しんだといふのです。是等は勿論、立派な贖罪治病であります。御木徳一氏は此の事に感じて、自分も其様な贖罪治病をしたいといふ決心をしたのが開教の動機だそうであります。

贖罪治病は相当昔から行はれたといふ事は疑ふ余地はないのであります。貴方方でもそういふ事がよくある筈であります。例へば病人を治療する場合、自分も其通り悩む事がある。之は幾分の贖罪であります。そうして此贖罪は水の働きでありますから月の系統の人であります。つまり水の性ですから汚れ物を洗ふ訳で、其洗ふ為の塵や垢を引受ける、それが贖罪なのであります。

本療法は、霊的の火で焼いて水で洗ふ、ツマリ両方の働きを一人で行るので一旦火で焼くからして残るのは極僅かな灰であります。水で洗っても、術者の引受ける量が極少いので、多数の病人の治療をしても、割合楽なのであります。