之も多い症状であるが、医学ではどうする事も出来ない。併し別段命に関はる程の病気ではないから、大抵放って置くが割合辛いものである。耳鳴は、中耳即ち鼓膜の裏へ始終毒素が滲み出てゐる。それが浄化されよふとする。その浄化作用の微音が耳鳴であります。此原因もヤハリ延髄部の固結で、之が不断の微弱な浄化によって、溶ける其音が耳に響くのであるから、之も其部の固結を溶解すれば液体となって、毒素は嚏によるか又は自然に鼻汁となって出て快くなるのである。稀には耳下腺附近に固結が出来、其浄化の為もある。
それが外へ出たのが耳糞になるのであります。之を治療する場合は、耳を中心にその周りを浄化すると共に、耳下腺の上部即ち耳の付根から頭全体をするのであります。
非常に速く治るのと、日数のかかるのとあります。日数のかかるのは実験上薬剤中毒が多いやうであります。治療は、軽症で二、三週間、重症二、三ケ月位であります。
〔浄霊箇所〕
耳下腺、内耳近接部、延髄部、肩、腎臓
(文明の創造 昭和二十七年)