睡眠不足とよく言はれるが、之は結果であって、睡眠困難といふのが本当であらう。然し之も病気とは言へないが、病気の原因になる事が大いにあるから、仲々馬鹿にはならないものである。此原因は全く一種の脳貧血であって、延髄部に固結が出来、それが血管を圧迫し、脳貧血を起させ、睡眠不能となるのであるが、此固結は右側の方が多く、左側は少ないもので、之を溶かす事によって百発百中必ず治るのである。延髄部固結の頑固なものは、まるで竹筒のやうである。普通治り難いとされているが、本療法に依れば順調に全治するので、軽症で一週間位、重症一ケ月位である。
此の病気の慢性症は睡眠剤中毒に因る事が多いのでありますから、全治させるには薬剤を服用しては駄目である。
処が此原因である脳貧血は、前頭部に限るので、何故それが睡眠困難の原因になるかといふと、其部に霊が憑依する為であって、之に就ては最後の霊の項目に譲る事とする。然し此病気の恐ろしい事は、往々精神病の原因になるので、急速に治す必要がある。医学では勿論原因すら不明であるが、何よりも精神病の初めは、必ず睡眠不足が長く続くのである。従って睡眠が普通になると、治り始めるにみても分るのである。したがって、後頭部の固結を溶解すれば眠れる様になるから、眠れさへすれば精神病は治ってゆくので、吾々の方では精神病は必ず全治する。
〔浄霊箇所〕
右側延髄部、後頭部、前頭部
睡眠不足(文明の創造 昭和二十七年)
不眠症(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)
精神病(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)