著述編

栄光

阿呆文学(八) 結核なんか屁でもない

此題を見た御仁は阿呆の奴、チト頭がどうかしたんじゃないかと仰言るだろうが、全くそうかも知れないよ、拙者もチト変なような気がするんだからね。何しろあんまり此娑婆は、盲聾が多過ぎるので、一人々々玄翁(ゲンノウ)で頭の天辺(テッペン)をガンと...
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デパート教

本教を、最も判り易く言えば、デパート教といってもいい。然しどうも宗教には相応しくない名称だが、此言い方が一番ピッタリしていると思うから、其意味をかいてみよう。之は常に、私が唱えている事だが本教には、基督教、神道、仏教を初め、儒教も、哲学も、...
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龍神と病気との関係

之は、霊的による病気の一つであって、霊的の智識のないものからみれば、只不思議でしかあるまいから、概略説明してみよう。言う迄もなく、此家の祖先の一人に、死んで霊界へ往ってから、何かの執着によって龍神に墜ちたものがある。処が長い間救われないと諦...
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懐疑

懐疑とは一寸聞くと、どうも面白くない響きがするが、実をいうと之程尊いものはない。全く懐疑とは文明の母と言ってもよかろう。新しい哲学も、論理も、科学も、之から生れると言っても間違いはあるまい。支那の碩学朱子の言われた「疑いは信の初めなり」との...
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阿呆文学(七) 新宗教は嫌われてる

今の世の中で、嫌われているものの一つに新宗教が御座る。新聞雑誌など、新宗教とさえ言えばサモサモ憎らしそうにかくんだからヤリ切れない。成程、殺人強盗や詐欺や掏摸万引なんかの物騒な奴等なら、いくら憎んだり嫌われたりしても当り前だが、之は又大違い...
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文化の迷蒙

周知の如く、現在の日本としては、対外問題は別とし、対内問題を見る時、何が最も難問題であり、急速に解決しなければならないかというと、勿論結核問題であって之以上重要なものはないと言ってもよかろう。他の如何なる問題でも、智能と、金銭と、努力によれ...
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子供を健康にするには

今日の子供の健康は非常に悪い、どの子供を見ても顔色が悪く、弱々しいものが多いのは実に心細い限りである。処が今迄は都会児童が、特に目立っていたが、近頃は農村方面も同様な傾向が現われて来た。長野県下の某村で、小学児童の健康診断をした処、百人中八...
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阿呆文学(六) 何が欲しい

オイッ、お前達人間共よ、お前達は今何が一番欲しいのか、遠慮なく言ってみなさいと言うと、みんな口を揃えて“手前共は只倖せになりさえすれば、それでいいんで御座りまする”というだろう。若しそう言わない奴があったとしたら、此奴は馬鹿か気狂に違いない...
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一種の罪悪

お蔭話中にも沢山ある如く、重難病がどうしても治らず、生命の危険に晒され、此儘病苦に喘ぎ乍ら死んで了うより、いっそ自殺した方がいいとさえ思うようになり、今日死のうか明日死のうかと迷っている瀬戸際、偶々本教を勧められるが、其儘素直に言う事を諾(...
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私の抱負

去る二月十日、神田共立講堂に於て、本教講演会の際、私は出席出来なかったので其趣旨を代読させたのが、左の通りのもので、聴きに行けなかった人の為に、茲に載せるのである。私は、今日是非皆様に、御目に掛かる筈でありましたが、拠ん所無い事情が出来たの...