著述編

栄光

医学断片集(十四) 神経という言葉

お医者さんは“貴方の痛いのや苦しいのは神経の所為で、病気は何もありはしませんよ”という事はよく聞く言葉であるが、茲に一寸考えて見て貰いたいのは、病気がないのに苦痛があるとしたら、実に可笑しな話ではないか。若しお医者さんの言う如く、病気がない...
栄光

私の考え方

私は何事でも、非常に深く考える癖がある。例えば或計画を立てたとする、それが大抵の人は、成可早く着手しようと思ってヂットしては居られないばかりか、行り始めたらどうにかなるだろう位に運命に対する依頼心が強いが、偖始めてみると仲々そんな訳にはゆか...
栄光

赤痢流行に就て

新聞紙の報ずる処によれば、今年の赤痢は空前の数字に上るであろうとの警告を当局は与えている。何しろ昭和廿三年約一万五千、翌廿四年は三万、翌々廿五年は五万、昨年は十万というやうに、一年に恰度倍位宛殖えてゆくので、当局の推定によるも、今年は廿万を...
栄光

唯物医学と心霊医学

現在の唯物医学が、如何に無力であるかという事は、左の御蔭話をみれば余りにハッキリしている。此事実を読んでも尚信じられない人があるとすれば、気の毒乍ら其人の頭脳は、麻痺していると曰っても否とは言えまい。従って現代医学は一日も早く革命されなけれ...
栄光

医学断片集(十三) 治療といふ言葉

医学では病気を治療する事は、全然出来ないといったら驚くであろうが、之は真理であるから仕方がない。では誰が治療して呉れるかというと、それは自分自身の体である。従って若し医療で治るものなら、手術の必要はない訳である。つまり医療では病気の個所が治...
栄光

現代医学に対する哲学的考察

私は常に現代医学の迷蒙なる点を指摘しているが、茲で科学にも宗教にもよらない哲学的見地から、批判してみようと思うのである。それに就ては先づ人間なるものの実体であるが、人間誰しもオギァーと生れるや、親の乳を呑み、段々育つに従って固形物に進んでゆ...
栄光

結核半減記念祝いに就て

先日、日本に於ける結核死亡率が半減したというので記念祝いをしたが、之を吾々からみると余りに軽率処か、馬鹿々々しいとさえ思われるのである。というのは、成程死亡率は半減したが、患者の数は少しも減らないのみか、依然として増加の傾向にあるので、此点...
栄光

栄光161~170号

■栄光百六十一号 昭和二十七年六月十八日 ・結核半減記念祝いに就て ・現代医学に対する哲学的考察 ・医学断片集(十三) 治療といふ言葉 ・唯物医学と心霊医学 ■栄光百六十二号 昭和二十七年六月二十五日 ・赤痢流行に就て ・私の考え方 ・医学...
栄光

無題

之は時々ある事だが、最早死の直前に迄追込められた病人で、お蔭を頂き一旦快くなって喜んでいると、再浄化が発って迷い始め、前の事を忘れて、再び医療に縋るが、無論成績が悪いので、再び浄霊を求めに来るが、斯ういう人は殆んど助らないものである。之はど...
栄光

医学断片集(十二) 脂肪肥り

世間よく脂肪肥りという言葉があるが、之は間違いである。何よりも若し脂肪で肥るものならば、肉食者は肥り、菜食者は肥らない訳だが、事実は其反対の事の方が多いのである。では肥る原因は何かというと真の健康で肥る人は寔に少なく、殆んど腎臓萎縮と薬毒の...