医学関係者に警告する

本教は現代医学が如何に間違っているかを理論と実際の上から常に知らしており、其発表を始めてから最早十数年になるので、大抵な医事関係者諸君は知っているであろうが、茲で大いに注目されたい事は、年を経る毎に本教の理論が、益々光を放って来る事実である。そうして医学が病気を作り、薬剤が病源となるという本教の持論も、漸次動かすべからざる空気が濃厚になりつつある事である。何よりも本教刊行の栄光紙上に満載されている御蔭話を見れば、全部本人手記の感謝礼状であるから、此事だけにみても多くを言う必要はない位である。そうして其一つ一つが医療による被害者であって、プラスなどは殆んどなく、悉くは恐ろしい程のマイナスにされている事である。尤もそれだから本教に来て救われたのであるが、兎も角莫大な医療費を使い医師も頗る熱心に加療したに拘わらず、悪化の一路を辿り、遂に進退谷まるの窮地に追い込まれた其経路を見れば、如何に医療が病気を悪化させ、余病を作り、薬剤が害毒を与えたかという事が、余りにもハッキリしているのである。

処が之程の医学の誤謬に、長い間世界中只の一人も気が附かないのであるから、摩訶不思議の一語に尽きるであろう。其様な訳で各国の専門家等は最大級の熱意を傾けて研究すると共に、政府当局者も医師の指示通りの施設万端、能ふ限りの努力を払っているに拘わらず、病人の氾濫は停止する処を知らない有様で、常に悲鳴を上げているのは誰も知る通りである。としたら此様な誤謬医学は早晩退陣の止むなきに至るのは、火を睹るよりも明かで、其時期は目前に迫っているのである。という理由は私によって、真の病気の原因が発見されたと共に、機械も薬剤も何等物質的のものを用いずして、如何なる病気も全治可能の方法が生れたからである。そうして此療法によって重難病が治された人々は、病気と健康の真理を覚り、病気の不安から全く解放され完全健康者となったので、其歓喜の境地に立って社会を見る時、如何に医学に災いせられ、苦しんでいる多数の人のあるを知っては、到底我慢が出来ず、一人でも多くの者を救うべく、一大決意を以て宣伝之努める人が、日に月に増えつゝある事実である。

其様な体験者が無限に殖えるとしたら、何れは燎原の火の如く、世界の医学を焼き尽さずんば止まないであろう。而も之は絶対である以上、全世界の医学に携はる人達よ、今から考えて用意しておくべきであろう。でなければ来るべき医学の一大危機に直面した時、如何に狼狽するかは目に見えるようである。之は敢て嚇かすのではない。決定的であるからである。従って私はそれを憂い、誠意を以て予め警告を与えておくので、吾々と雖も人類救済の聖業に従事し、神の大愛を取次ぐ上において、一人の不幸者も作りたくないからである。併し今此ような事を言っても、第三者としたら到底信ずる事は出来まいが、それは食わず嫌いか、未だ縁なき衆生として、本教に触れてみないからで、何よりも大悟一番、本教の病気治療の現実を調査研究されん事である。其結果私の言に些かの偽りがないとしたら、断然百八十度の転換をすべきである。何れにしても近き将来、現代医学には没落の機運が来ると共に、それに代って神霊医学勃興時代となるのは、当然である事を知らせるのである。

(栄光百七十一号 昭和二十七年八月二十七日)