著述編

栄光

医学の無力

この御蔭話の患者について言いたいことは、医学の余りに無力なことである。日本製の注射では効かない、アメリカの注射薬より外にないというので、それで治るかと訊くと、請合われないという。只それだけの話でどうしようもないのである。としたら医学の余りの...
栄光

吉田さん

私は二十年位前、笑冠句会という会を主催していた事があって、今でも忘れる事の出来ない名句として、左のような句があった。『馬鹿野郎よく考えりゃ俺の事』処がこの句が今度の吉田さんの問題に、実にピッタリしているような気がするのである。それは何といっ...
栄光

野蛮なる文明

この題を見たら一寸変に思うだろうが、これより外に附けようがないからそうかいたのである。というのは先ず文明というものの意味である。これは考える迄もなく条件は色々あるであろうが、何といっても第一は人類生命の安全確保であり、それと共に暴力否定の思...
栄光

栄光201~210号

■栄光二百一号 昭和二十八年三月二十五日 ・野蛮なる文明 ・吉田さん ・医学の無力 ■栄光二百二号 昭和二十八年四月一日 ・序文 ・先駆者の悩み ■栄光二百三号 昭和二十八年四月八日 ・新宗教とは何か ・日本は木の国 ・心臓の手術 ・地獄の...
栄光

児童の歯牙に就いて

去る三月三日の読売紙、静岡版に、左の如き記事が出ていたので、愕然としたのである。近頃児童の歯の衛生に就いては随分喧しく言われているが、事実がこれ程としたら、余りの意外に誰しも驚くであろうから、その理由をかいてみよう。医学は肉体とは別のように...
栄光

満足と不満

人間誰しも満足の境地になりたいのは言うまでもないが、それが思うように得られないのが人生であって、考えようによってはこれも面白いのである。処がよく考えてみると文化の進歩の動機は、人間の不満足な心にあるのだから、世の中というものは単純に解釈出来...
栄光

病気が治ればいい

今日インテリ階級の人々がよくいう事には、宗教の病気治しは間違っている。宗教は精神的救いであり、病気は医者が治すものに決っている。だから宗教の病気治しは科学の領域を侵し、面白くないと曰うのである。一寸聞くと至極尤もらしく思えるが、よく考えてみ...
栄光

奇蹟中の奇蹟

左の御蔭話は驚くべき奇蹟であるが、これを説明してみると、小紙片と雖も神霊が篭っているので、神霊の活動は総て一切を本当にするものであるから、あってはならない物は出してしまい、其処を正しい状態にするのである。この理によって世の中にあるありと凡ゆ...
栄光

霊界の現在

よく神憑りを浄霊する場合、誰でも疑いたくなるもので、それも間違ってはいないが、これに就いて心得べきことは、本物と贋物とを見別ける能力である。これ等も御神書をよく読んで叡智を働かせれば大体は分るものであるが、左記の霊は本物であって、現在の霊界...
栄光

恐るべき農村結核

左の記事は去る二月二十二日静岡新聞に出ていた静岡県引佐郡井伊谷村の実情であって、この村は特別結核患者の多い区域とされており、現在その対策に村中大童になっているので、これを読んだ私は日頃唱えている通りであって、今更不思議とも思わないが、これに...