著述編

地上天国

巻頭言

我救世教は、病気治し専門のように思われているが、一般は只病気とさえ言えば、肉体のみの悩みと思っているが、此観方は実に違ってはいないが、洵に小さい観方である。若しそれだけとしたら、本教の病気治しは進歩した医学でしかない事になるが、之だけでは本...
地上天国

巻頭言

此欄は、いつも時局の事ばかりかいているから、本号は別の事をかいてみよう。昨年アノ事件後、私は散花結実であるといったが、其後月日が経つにつれて、その形が如実に顕われて来た。即ち近頃本教を理解する人々が増えると共に、新しい信者も月々に殖えるよう...
地上天国

巻頭言

朝鮮の動乱も、暫く燻っていた処、最近に至り、俄然火の手が上ろうとする気配が見えて来た。何しろ今度燃え始まったら大変な事になろう。或は世界を焼き尽す劫火となるかも知れないからである。外電の報ずる処によるも、満洲爆撃は、第三次戦争の口火となるか...
地上天国

巻頭言

愈々 朝鮮の戦争も持久戦の形となって来た。然し斯うなると共産軍の方は、歩が悪く苦戦となろう、といっても此儘お終いにもならず、今後の迂余曲折(ウヨキョクセツ)は仲々見透しがつかないであろう。何しろ背後にはソ聯が控えているし、中共と雖もまだまだ...
地上天国

巻頭言

愈々、世界は無気味の空気が濃厚となって来た。勿論第三次大戦の不可避である事は、誰が目にも疑い得なくなった。といっても今直にそうなるとは思えないが、時の流れは仲々油断は出来ない。そうして米国初め聯合各国の軍備は、碌々出来ていないので、ソ聯の軍...
地上天国

大乗たれ

私はいつもいう通り、大乗の悪は小乗の善であり、小乗の悪は大乗の善であるという事であるが、此肝腎な点をどうも忘れ勝ちな信者があるが、之は大いに反省して貰わなければならないのである。判り易く言えば、何事も大局的見地から観察するのが大乗的観方であ...
地上天国

伊都能売神

左記は目下執筆中の文明の創造の宗教篇中の一文であるが、大いに参考となるので早く知らしたいと思い載せたのである。前項に述べた処は、大自在天なる言わば婆羅門宗旺んであった頃の、主宰者を表わしたのであるが、其当時曩に述べた如く、日本古来の神々は印...
地上天国

仏教の起源

左記は目下執筆中の文明の創造の宗教篇中の一文であるが、大いに参考となるので早く知らしたいと思い載せたのである。観世音菩薩の御本尊は、伊都能売神である事は、以前から私は度々知らしてある処であるが、之に就て分らねばならない事は、元来仏身なるもの...
地上天国

私は真理を書く

私は十数年前から原稿を書き始めたのであるが、勿論信仰を中心にしたものばかりで、今迄の宗教の開祖などと異って、固苦しい事や、野暮くたい事など一切抜きにして、如何なる階級の人にも、解り易いようにと、意を用いて来たのである。併し茲に具合の悪い事も...
地上天国

病原と浄霊の原理

本教信者になって、御守を懐へ入れ、只手を振り翳しただけで、医者に見離された大病人でも、一生涯治らないと宣告された難病も長い間患って医療でも民間療法でも、信仰でも治らず、進退谷まって自殺を決心するようになった者でも、浄霊によって忽ち快復に向い...