著述一覧(未発表)

文明の創造

宗教篇 経と緯

凡そ天地の真理を知る上に於て、経と緯の意味を知る事が最も肝要である。此事は今迄にも幾度となく説いて来たが、尚一層詳しく徹底的にかいてみよう。それに就ては先づ根本的認識である。それは私が常にいふ日は火で、火は経に燃ゆるものであり、月は其反対に...
文明の創造

宗教篇 善悪発生とキリスト教

此標題の意味を説くに当って、予め知っておかねばならない事は、再三言ってゐる如く、仏教の真髄は霊が主であり、キリスト教のそれは体が主である事である。とすれば今之を仮に善と悪とに別けてみると、霊は善に属し体は悪に属するといってもいいが、併し此場...
文明の創造

宗教篇 キリスト教

キリスト教は、キリスト生誕の時から在世中は固より、十字架に懸られる迄の凡ての事は、微に入り細に渉ってかきつくされてゐるので、今改めてかく必要はないから、私としての今迄何人もかかなかった事柄に就てのみかくに止どめておくので、読者は諒せられたい...
文明の創造

宗教篇 仏教に於ける大乗小乗

元来仏教は、小乗が本来である事は、以前私はかいた事があるが、小乗である仏教の中にも、大乗と小乗のある事を知っておかねばならないのである。之を判り易く言へば、小乗は自力本位であり、大乗は他力本位であると思へばいい。そうして仏教中禅宗と日蓮宗は...
文明の創造

宗教篇 彌勒三会

仏教に於ては、昔から彌勒三会の言葉があるが、此事は今日迄神秘の幕に閉され、全然判らなかったのであるから、今度私は之を明かにしてみようと思ふ。抑々彌勒三会とは、読んで字の如く三身の彌勒が、一度に会はれる意味であって、三身の彌勒とは言う迄もなく...
文明の創造

宗教篇 観世音菩薩

前項迄に、観世音に就ての因縁を、色々な面から説いて来たが、そうなられる迄の根本と言へば全く素尊の暴圧が原因であった事は、既に述べた通りである。処が伊都能売神去り給ひし後の日本は、どうなったかといふと、其弟神であったのが、彼の天照天皇であって...
文明の創造

宗教篇 伊都能売神

前項に述べた処は、大自在天なる言はば婆羅門宗旺んであった頃の、主宰者を表はしたのであるが、其当時曩に述べた如く、日本古来の神々は印度へ渡航し、化身仏となられたので、其化身仏の総領が伊都能売神であって、当時日本に於ける最高の地位であられたので...
文明の創造

宗教篇 仏教の起源

観世音菩薩の御本尊は、伊都能売神である事は、以前から私は度々知らしてある処であるが、之に就て分らねばならない事は、元来仏身なるものの根本である。単に仏といっても実は二通りあって、本来の仏身と神の化身との両方ある。そうして本来仏とは約二千六百...
文明の創造

宗教篇 仏滅と五六七の世

其後釈尊は素晴しい予言をされた。それは今より数へて五十六億七千万年後、仏滅の世となり、次いで彌勒菩薩下生され、彌勒の世を造り給ふ。彌勒の世といふのは、居ながらにして千里の先まで身を運ばれ、居ながらにして千里の先の声を聴き、居ながらにして千里...
文明の創造

宗教篇 霊界に於ける昼夜の転換

右の重大事といふのは、霊界に於ける昼夜の大転換である。即ち夜と昼との交替であるといふと可笑しな話で、誰しも夜と昼は一日の中にあるではないかといふであらう。成程それには違ひないが、私のいふのは大宇宙のそれであって、此事を知るとしたら、人智では...