御神書

地上天国

悪に対する憤激

熟々、現在の世の中を見ると、どうも今の人間は、悪に対する憤激が余りに足りないようだ。例えば悪人に善人が苦しめられている話など聞いても、昂奮する人は割合少ない。察するに、悪に対しいくら憤激した処で仕方がない、而も別段自分の利害に関係がないとし...
地上天国

時局と霊界

現在世界の状勢は、実に有史以来未だ嘗て見ない程の、大規模な危機的様相を呈している。勿論第三次大戦は、絶対免れ得ない事は、世界の人間殆んどの頭脳を支配している観念であろう。何しろ五十以上の国々が、残らず関聯している痛切な問題であってみれば、其...
地上天国

地上天国21~30号

■地上天国二十一号 昭和二十六年二月二十五日・時局と霊界・悪に対する憤激■地上天国二十二号 昭和二十六年三月二十五日・日本人種の霊的考察(上)・巻頭言■地上天国二十三号 昭和二十六年四月二十五日・日本人種の霊的考察(中)・巻頭言■地上天国二...
地上天国

解脱

よく昔から、解脱という事をきくが、此言葉は簡単に善し悪しを決める事は出来ない。世間普通の解釈による解脱とは迷いを去り、悟りをひらくとか、執着をとるとか、諦めをよくするとかいう意味であって、之は無論仏教から出たのであるが、然し何となく逃避的隠...
地上天国

社会悪は解決出来るか

我国に於る犯罪者の激増は、今迄に見られない程であって、百人以上の集団強窃盗事件で被害高四億円などという大袈裟なものや、集団暴行事件なども出たり、青少年犯罪の益加増えるなど、到底此儘で済まされない世相である。それなら中流以上はどうかというと之...
地上天国

巻頭言

世界は御承知の如く、時の経るに従ひ、段々物騒の度は濃くなりつつある。何しろ朝鮮の動乱を契機として、世界は一変して了った。米対ソの確執は、緩和する処か、寧ろ段々尖鋭化して来た。今の処米としては、北鮮軍を追ひ詰めて之で一段落つくと思ひきや、逆に...
地上天国

邪神活躍

抑々、万有一切は霊主体従の法則によって動きつつある事は、今更言う迄もないが、凡ゆる物象の動きは、霊界に先に起り、現界に移写されるとしたら、其場合時間の遅速があるのは勿論で、之は其事象の大小によるのである。即ち速きは数日、遅きは数年経ってから...
地上天国

本教と私

本教は、信者になればよく判るが、今迄の宗教とは全然異っていると言っていい。では何処が異っているかというと、今はまだ全貌を詳しくかく訳にはゆかないから、或程度をかいてみよう。先づ、今迄の宗教をよく観ると、大体二種類あるようだ。一つは宗教とは言...
地上天国

巻頭言

今、全世界を見渡した感じを、卒直に言えば混沌の二字に尽きるといってよからう。世界の国といふ国は赤色脅威の為如何に苦しみつつあるかである。而も味方である鉄のカーテン内の国ですら、安心処ではあるまい。寧ろ苦悩は大きいかも知れない。恐らく人類史上...
地上天国

秋季大祭御言葉

廿一日から行はれる、此度の大祭に就て、簡単にお話したいと思ふが、何しろ大勢の参拝者なので私の声では聞えそうもないと思ふから、言葉の代りに此原稿をかいたのである。いつもいう通り、キリストは天国は近づけりといひ、釈尊はミロクの世が来ると言ったが...