世界救世教、岡田茂吉、御神書、御論文、明主様

自観叢書

本教と大道主義

今日世の中を見ると、ヤレ左翼だとか、ヤレ右翼だとか、否俺の方は左派でも右派でもない、中道だとか言って騒いでいるが、どうも或限られたる主義や思想を飽迄固持し、それを貫こうとする結果、どうしても摩擦が生じ易い。尤も中には摩擦や争いを目的とするも...
自観叢書

超宗教

本教のモットーとする、病貧争絶無の世界、地上天国建設などという事は、先づ大抵の人は痴人の夢としか受取れないであろう。成程キリストは、『天国は近づけり』といったが、天国を造るとは言わなかった、釈尊は、『仏滅後彌勒の世が出現する。』とは言ったが...
自観叢書

五六七世界の建設

吾等が唱える五六七世界の実相は目下執筆中で、何れ発表するつもりであるが、茲では五六七世界建設までの過程に就て些か述べようとするのである。勿論、五六七世界とはキリストの予言した天国であり、釈迦の唱えた所謂みろくの世である。然るに此理想世界たる...
自観叢書

主の字

私は常に、順序を正しくせよと言うが、此順序をタッタ一字で表わしたのが、「主」の字である。今此主の字を解剖してみよう。上中下の横棒三本は天地人、日月地、五六七、神幽現という意味で、それを経の棒が貫き、一番上にゝが乗っている、之が正しい順序で、...
自観叢書

観音力とは何ぞや

昔から、妙智力又は観音力というが、勿論妙智力は観音力と同意味である。世に阿彌陀力とか、釈迦力、達磨力などいう言葉がなく、ただ観世音菩薩だけがその力を唱えたという事は、不思議であると共に、理由がなくてはならない筈である。之に就て、文献もなけれ...
自観叢書

真理の具現

抑々、宗教の真の目的は何であるかといえば、言う迄もなく真理の具現である。真理とは何ぞやというと、勿論自然そのままの姿を云うのである。東から太陽が出て、西に沈むという事も、人間は生れれば必ず死ぬという事も、之は仏説の所謂生者必滅会者定離という...
自観叢書

理屈の迷信

今日、迷信という事を非難し軽蔑するが、之は考えものである。それが特にインテリ人に多いのも困った事実である。然らば迷信は如何なる原因によって発生するかを、明かにする必要があろう。先ず現在の人間生活を見る時、この世の中はあまりにも理屈に合わない...
自観叢書

直観の哲学

私は若い頃、当時持て囃されたフランスの哲学者、故アンリ・ベルグソン氏の学説に共鳴した事がある。その説たるや、今も尚想出す事がよくあると共に、信仰上からいっても裨益する処大なるものがあるから、茲にかいてみるのである。氏の哲学の中、その根幹を成...
自観叢書

五智を説く

単に智慧といっても種々ある。今それを分類してみよう。先づ最高は神智、次が妙智、叡智、才智、奸智の順序で、大別して五段階になる。私は名づけて五智という。之を一つづつ説いてみよう。神智とは最高の智慧で、之は普通人には得られない。特別の人が神から...
自観叢書

真理と非真理

昔から真理という事は誰も言うのであるが、非真理、即ち偽理という事は言わないようである。処が凡ゆる実際問題を検討するに当って、此真理と偽理との区別のある事を知らなければならない。それによって結果に重大関係があるからである。それ等に就ていつも思...