世界救世教

自観叢書

健康による天国化

キリストの一大予言である「天国は近づけり」の獅子吼は固より、凡ゆる宗教の目的とする処は、より良き世界即ち人間から苦悩を除き、歓喜の世界実現にある事は言う迄もない。此一致した理想に対し、遺憾乍ら現実は実現処か地獄の境界から脱却するさえ前途遼遠...
自観叢書

医学に望む

昭和二十三年八月廿五日発行東京新聞「筆洗」欄中に次の如き記事があった。「医者が家族の者の診察を嫌がる事は大抵の人は知ってゐる。これは結局診断に迷ふからだ。」ただ之だけの事だが、よく考へるとその内面に潜むものに頗る重大性がある。何となれば右は...
自観叢書

神霊医学は民主的医学なり

現代医学は、人々はあまり気がつかないが、実は頗る差別的、非民主的であるといふ事は、貧乏人では高価な薬は買えない、病院に入院する事もむづかしい、又永く療養を続ける事は、経済的負担に堪えられない、従って療養の機会均等は望み得べくもない、それがた...
自観叢書

此事実を何とみる

前項に述べた如く、おかげ話の全部は事実ありのまま書くように厳重に注意を与えている以上些かの誇張もない事は言う迄もない。此おかげばなしの感謝、感激の報告は日に月に漸増しつつあり、最近は一ケ月数百通にも及び、全部の掲載は困難になったので、目下方...
自観叢書

おかげ話から何を掴んだか

本教出版物に載せられた今日迄のおかげ話は無慮千数百に上ったであろう、而も益々増加の傾向にある事によってみても、本教特異の信仰療法が如何に絶大な効果を挙げつゝあるかは、事実そのものが證明して余りある。処が茲に見逃すべからざる医療の功罪がある。...
自観叢書

栄養の喜劇

栄養の喜劇とは、随分変な題と思うであらう、私もこんな言葉を用いたくはないが、外に適当な言葉を見出せないから読者は諒とされたいのである。抑々今日一般に何の疑いもなく信ぜられ実行されつつある栄養学なるものは、全然誤謬以外の何物でもない。此誤れる...
自観叢書

薬毒

前項の如く今日迄、病気の浄化作用を知らず、それを固める事のみ専念したが、固めるという事は勿論浄化発生以前に還元させる事で、本当の事が判った眼からみれば愚の一字に尽きるのである。勿論自然は毒素を排除しようとするのを一生懸命に排除させまいとする...
自観叢書

真の健康と擬健康

前述の如く、誤謬から出発した医学は、全然病気の真因も健康の要諦も未知であるから、病理の説明などは全然コジツケとしか思えない。即ち漢方医学に於ては、病気とは五臓六腑の不調和からといひ、西洋医学は「黴菌の侵犯である」とされてゐる。之を吾等からい...
自観叢書

人間は健康の器

よく昔から人は病の器などと謂うが、之ほど間違った話はない、吾等はこれを訂正して人は健康の器なりというのである。前項に述べた如く元々人間は健康に造られたものであるからである。処が実は病なるものは人間に附物で、どうしても解決出来ないのが現実で、...
自観叢書

健康の真理

抑々、健康を説くに当って第一に心得るべき事は、健康の真諦は自然順応であり、自然尊重である事である。それに就て先づ考ふべき事は、造物主即ち神が人間を造られた御目的は何であるかといふ事である。吾等の解釈によれば、それは真善美の完き世界を造る事で...