岡田茂吉

自然農法解説

虫害

近来、農村の悩みは、肥料代の高価と虫害と風水害との三つであろう。肥料に就ては、前項に詳説したから、既に解ったと思うから、次の虫害に就て詳しく述べてみよう。先づ、結論からいうと、害虫は肥料によって湧くと思えばいい。それは肥料によって土壌を汚す...
自然農法解説

土の偉力

抑々自然農法の原理とは、土の偉力を発揮させる事である。それは今日迄の人間は、土の本質を知らなかった。否知らせられなかったのである。其観念が肥料を使用する事となり、何時しか、肥料に頼らなければならないようになって了った。全く一種の迷信化したの...
自然農法解説

はしがき

今日、我国は戦争の創痍未だ癒えず、凡ゆる部面に渉っての、種々なる困難は其解決たるや仲々容易ではない。曰く食糧難、税の苛斂誅求(カレンチュウキュウ)、金詰り、犯罪激増、住宅難、相変らずの病人の氾濫特に結核患者の対策等々、難問題は山積している。...
自然農法解説

自然農法解説

・はしがき・土の偉力・虫害・風水害・寄生虫問題・浄霊の偉効・素人菜園に就て・結論(昭和二十六年一月十五日)
自観叢書

私の健康法

最後に私の健康法をかいてみるが、私は本年西洋流に数えて六十七歳になるが、矍鑠として壮者を凌ぐものがある。目下開拓してゐる山に始終登るが、若い者の方が脚が弱いので何時も私の方で加減するのである。よく明主様おくたびれになったでしょうと言はれるが...
自観叢書

予防接種と結核

此論文は、現在政府が絶対的信念の下に行はれてゐる医学的方策を非難するといふ意味になるのでかきたくはないが、余りの迷蒙に看過する事が出来ないから書いたのであるから先入観念に捉はれる事なく一の学説として参考とされん事である、之を信ずると否とは観...
自観叢書

ワクチン禍の実例

昭和二十四年九月二十一日毎日新聞投書欄に「ワクチン禍」と題した左の如き記事があった。宮城県栗原郡岩ケ崎町の百日咳ワクチン禍事件の被害患者父兄一同から世のみなさんに訴えます、昨年十一月町から百日咳の予防接種を施行する通達があり、子の幸福を願う...
自観叢書

軽視出来ない事実

今回の全米水上選手権大会に於る成績は実に意外である。マサカ日本がこれ程強く、アメリカとの差がこんなに著るしいとは誰が思ったであらう。尤も巨豪古橋が昨年驚くべきレコードを作ったので、相当の期待はしていたが之ほどとは思はなかった。それまで世界の...
自観叢書

細菌恐るべき乎

今日一般人が細菌を恐れる事は驚くべき程である。此点現代人は寔に不幸である。二六時中戦々兢々として不安極りない生活を送っている様を、吾等からみれば実に哀れな小羊と観るより外ないのである。考えてもみるがいい、先づ電車汽車に乗れば、室内の空気中に...
自観叢書

疫痢

子供の病気の中怖ろしいのは疫痢とされている。処がその原因としてよく言はれる事にはバナナとか餡気のものとか、凡て食物の為としているが、そんな事は絶対にない。疫痢は猛烈な浄化作用で、その浄化発生の直前食べた食物に罪を着せるという訳で全く真の原因...