岡田茂吉

栄光

世の終りと天国

そうして、今日迄その役目をして来た処の宗教、道徳、教育、法律等も成程或程度の功績は挙げ得たが、今以て予期に反し悪の跋扈によって善は虐られている。前述の如く原子物質が悪に使用されるといふ憂慮がよくそれを物語ってゐる。茲で別の面から今一層深く考...
栄光

原爆の善悪両面

天国だと思って歩いて来た道は豈計らんや、実は地獄の道だったのだ。一瞬にして幾十万の生霊を奪ふといふ物質が出来て了ったのだ。恐らく歴史上之程人間の予想と喰違った事件があったであらうか、人類、特に文化民族が此戦慄を生んだ以上、其脅威から何が何で...
栄光

新旧文化の交代

抑々現代文化は、数千年以前の原始時代に比べると、驚くべき進歩発達を遂げ、又遂げつつある事は、今更贅言を要しない処であるが、こうなる迄には人類は如何に苦心努力して来たかは、彼の天災、戦争、病魔等に対し、惨澹たる苦闘を続けつつある人類史がよく物...
栄光

世界はどうなる

朝鮮問題を契機として世界の状勢は一変した。今迄誰しも想像してゐた事ではあるが長い間の冷い戦争が遂に熱い戦争になって了ったからだ。それが目前の現実である。お隣りから第三次大戦の口火としか想はれない戦争が始まらうとは誰しも予期しなかったであらう...
栄光

本紙再刊に就て

本紙は、去る六月三日発行の六十五号迄で休刊の止むなきに至ったのは御承知の通りである。それと同時に五月八日本紙編輯主任井上茂登吉氏は、脱税問題の容疑で静岡県検察庁へ収容され、次で同月廿九日私も同様の運命に遭ったのである。然し乍ら私も井上も法に...
栄光

栄光66~70号

■栄光六十六号 昭和二十五年八月二十三日・本紙再刊に就て■栄光六十七号 昭和二十五年八月三十日・世界はどうなる■栄光六十八号 昭和二十五年九月六日・新旧文化の交代・原爆の善悪両面・世の終りと天国・新文化の構想■栄光六十九号 昭和二十五年九月...
栄光

栄光

・栄光66~70号 昭和25年8月23日~9月20日・栄光71~80号 昭和25年9月27日~11月29日・栄光81~90号 昭和25年12月6日~26年2月7日・栄光91~100号 昭和26年2月14日~4月18日・栄光101~110号 ...
明日の医術

総結論

私は此著の完結に当って総結論をかいてみる。読者は私の研究の成果に対し、最早充分の理解と認識とを得られたであらう。そうして将来、来るべき文化の根本理念は勿論霊的のそれでなくてはならないが、実は今日迄の文化の推移を仔細(シサイ)に検討する時、そ...
明日の医術

アッツの英霊

本著に於て、私が経験した凡ゆる霊的事象全部を圧する程の素晴しい霊的事象が、最近現はれた。まざまざと、而も二千といふ多数の英霊が種々の活躍をなしそれが多数の兵士の眼にも耳にも止まったのである。彼の谷萩陸軍報道部長の談として、各新聞に掲載された...
明日の医術

正邪の戦

古から釈迦に提婆といふ言葉がある。此言葉の起りは彼の釈尊の救ひに対し、提婆なるものが事毎に反対し妨害をするといふのである。之と同様なる事は小にしては個人にもあり大にしては世界にもあるのである。それは、今日戦ひつつある枢軸国に対する反枢軸国の...