以上は相手の方の浄化状況によって時間がかかるというケースでしたが、次に浄霊を取り次ぐ側の問題として心得ておかねばならないことを採り上げておきましょう。
『理窟に合わない事はいけないと言ったが、いくら一生懸命にやっても、その人を浄霊すべき条件が理窟に合わないと、いくら一生懸命にやっても治らないのです。これはこの前話したから大体分っているでしょうが、その理窟に合わない事の一つの条件というのは、神様のことを知った人と全然知らない人とは大変違うのです。知らない人は大変無礼な事をしても、これは知らないから許されます。ところが信仰にはいって相当たって、知っているはずのところの人が理窟に合わないとお蔭がないわけです。そういう事もよく考えるべき事です。やってみてどうしても思うようにゆかないという事は、自分の浄霊の霊力が弱いのだろうとかいろんな事を思うが、そういう事はごく少ないので、本当は急所をはずれている事と条件が理窟に合わない事が一番多いのだから、そういう事に気がつくようにならなければならないです。それはその人の智慧正覚です。だから先ず智慧正覚を磨くという事が一番肝腎です。智慧正覚が磨けると急所の発見が早いのです』
(「浄霊法講座」より)