嗚呼此悲劇

 此婦人の偽らざる告白を読む時、誰か胸の迫るのを覚へない人はあるまい。何しろ四十才になるまで、全然人間扱ひをされないばかりか、漸く結婚が出来たと喜んだのも束の間、間もなく追放されたといふので、それやこれやの悲劇の持主となり、長い間暗黒生活を続けてゐたのである。処が浄霊を受けるや、更生の恩恵を受け、近頃は普通人に伍して信仰の手伝ひまで出来るやうになったのであるから、本人の喜びは察するに余りある。


 此病気なども現在医学では、手が付けられない難症であるが、浄霊によって見事救はれたのである。そうして此婦人の異常な黒さは薬毒の為である事を附記しておく。

結核の如き浄化よりお救い戴いて

(本文省略)

(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)