茲で、私は医師に警告したい事がある。それは、思うやうに治らない場合、貴方の病気は特異体質だからとか、万人に一人しかない病気だとか、手後れの為などというが、此言葉はどうも遁辞としか思へない。何故なれば、私が今日迄何千何万人の経験によってみても、そういふ患者は殆んどないからである。というのは治り方に於て誰でも同じだからで、手術、注射、服薬多量による以外、先天性特異体質などは殆んどない。強いていえば不具者だけである。
以上によってみても分る通り、医師がそう言はざるを得ないのは、思うやうに治らない事と、病原が分らない為とで、つまり医学が幼稚の為である。
二十数年間の特異体質から来た喘息を救はる
(本文省略)
(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)