今日最も多い病気に盲腸炎がある。医学では此病気は手術に限るとされてゐるが、此手術も十が十治るという訳にはゆかない。時には手術のやり直しとか、傷口がいつまでも塞がらない為、長いのになると二年も三年もかかる事さへある。運の悪い人は手術の為死ぬ人さへあるのだから、絶対間違ひないとはいえない。而も手術料や入院料、日数などを計算したら、物質上の犠牲は少々ではない。そればかりか、盲腸を除った人は、それから腹の力が弱くなったり、何となく以前よりも活気が乏しくなったといふ話はよく聞く事で、そればかりか相当年限が経ってからも、腎臓病、腹膜炎等が発生し易いのは医師も知ってゐるであろう。
処が可笑しな事には、医学では盲腸は余計なものだから、除った方がいいといふのである。とすると造物主は必要でないものを造った訳だから、随分気の利かない話で、人間である医学者よりも頭が悪い事になる。とはどう考えても理屈に合はない。そんな馬鹿気た医学の説を有難がって信じてゐる現代人は、神様から御覧になったら苦笑ものであろう。処が左の御蔭話の如く、一文の金も要らず、いとも簡単に全治するのだから、浄霊なるものは如何に偉大なものであるか、神様の腕前は此通りとお見せになる訳である。
次男盲腸炎より救はる
(本文省略)
(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)