結核感染の誤謬

 左の御蔭話は、一家族の中五人までが次々結核で斃れたといふ例であるが、斯ういふ事は世間いくらもあるやうで、全く悲惨の極みである。此事によって結核感染説が生まれたのであろうが、之は全然誤りである。ではその真相は何かといふと斯うである。茲に一人の結核患者が出来たとする。散々医療を受けた揚句死ぬとなると、家内中誰しも結核は実に恐ろしい病気だ、此次結核患者が出来たら、出来るだけ早期診断をして、充分治療を受けなければならないと思う。そこへ偶々誰かが結核に罹るとなると、思ひ切って医療を受ける。何しろ医療は悪化の方法だから、治療すればする程重くなるばかりで、結局駄目といふ順序で次々殺られるのである。


 処が厄介な事には、そんな事は夢にも思はないから、何人死のうと全然気が付かないのであるから、如何に医学迷信に捉はれてゐるかが分るであろう。処が此迷信は患者ばかりではない、医師も同様であるから、実に恐るべき今日の社会である。之に対し私は凡ゆる手段を尽して、此迷信打破に専念してゐるが、仲々容易ではない。併し神の救ひは日に月に強化しつつある以上、近き将来世界万民悉くが目醒めるであろう事も確信してゐるのである。


噫・ 奇蹟・ 二ケ月にて結核より御救ひを頂く

(本文省略)

(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)