此救い

 此娘さんは、今年十九才になるまでの十四年間、出来物の為に苦しめられ、アタラ娘盛りを台なしにして了い、その間愧しくて人と顔を合はす事も出来ず、毎日を泣き暮し、遂には自殺一歩手前にまで追詰められたのであるから、全く可哀想なものであった。それが浄霊数ケ月にして全快したのであるから、その喜びは文字に溢れてゐる。ではどういう訳で之程の病状が続いたかというと、それは斯うである。


 つまり現在、医療は、皮膚病は主として塗布薬を用いるので、その薬が滲み込んで膿となり、オデキとなるのであるから、つまり後から後から作ってゐた訳であるから、何と無智な話ではないか。従って最初から全然医療を受けず、自然のままにしておけば、疾の昔に治って了った筈である。故に此様な間違った医療の為、世の中には単なる皮膚病位で苦しんでゐる人が、どの位あるか分らない位で、実に悲惨な話である。


十四年間の医療よ「サヨウナラ」娘らしさをとりもどした私の喜び

(本文省略)

(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)