現代人は科学を以て最高のものとしてゐるが、吾々からみると飛んでもない話である。といふのは、最高の存在である人間生命に対しては下克上であるから、病気解決などは木によって魚を求むるやうなものである。然し此説を初めて見る人は、驚いて到底信ずる事は出来ないであろう。事程、それ程医学迷信に陥り、苦痛、浪費、死というやうな運命に晒されてゐ乍ら、気の付かない地獄世界である。
左の患者の病歴を読めばよく分る。故に、若し神があるとしたら、此惨状をいつまでも許され給う筈はないので、茲に私を選んで救いの業を開始されたのである。
反対致しておりました私が脊髄カリエスの重病の御救ひを戴く
(本文省略)
(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)