医療の恐怖

 此患者は手術を四回も行り、凡ゆる薬毒を詰込みつつ、病勢悪化の一路を辿りつつ、遂にはどうにもならなくなったまでの惨状は、読んでゐて全く胸の痛む思ひがする。之程の医学の誤謬に気付かない為、世界中の医師は、日々不幸な人間を作りつつあるのであるから実に大きな罪悪である。而も之を進歩した医学と思ひ込んで、安心して貴重な生命を委せてゐるのであるから、何といっていいか言葉はあるまい。 之に対し、今日迄此様な医学の過誤を発見したものがなかったのは、全く摩訶不思議といっていいであろう。

腸捻転手術四回死の寸前にて回生の喜び

(本文省略)

(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)