此人は次々四人医療を受けて死んだに拘はらず、目が覚めないのであるから、その迷信の根強さは、殆んど言語に絶するといってよかろう。処が斯ういふ人が、世の中に如何に多い事か、全部といっていい位であろう。事程それ程此迷信を政府始め指導者達が、アノ手此手で鼓吹し奨励してゐるのが現在であるから、之程恐ろしい事はあるまい。尤もその有識者達自身も、ヤハリ迷信に捉はれてゐるのであるから、憎む訳にはゆかないが、併し結果からいえば善意の罪悪である。
此様な地獄の世の中である以上、神の大愛は救はなければならないので、私をして病気の根本を教へ、治病の力をも与へられ給ひ、全人類を救ふべく大任を負はされた以上、私としては凡ゆる手段を以て、全力を傾けて実行しつつあるのである。従って随分思ひ切って医学の誤謬を指摘し、何とかして目が醒めるやうに努力しつつあるので、年月を経る程に益々理解者が増すので、私自身神力の偉大さに驚嘆すると共に、救はれて幸福になる人が、益々増えつつあるので、喜びに堪へないのである。
病気の恐怖心より救はる
（本文省略）
（医学革命の書 附録（おかげ批判） 昭和二十八年）