【不眠症】
o病気とは言へないが、病気の原因になる事が大いにあるから、仲々馬鹿にはならないものである。此原因は全く一種の脳貧血であって、延髄部に固結が出来、それが血管を圧迫し、脳貧血を起させ、睡眠不能となるのであるが、此固結は右側の方が多く、左側は少ないもので、之を溶かす事によって治るのである。
o処が此原因である脳貧血は、前頭部に限るので、何故それが睡眠困難の原因になるかといふと、其部に霊が憑依する為である。
o然し此病気の恐ろしい事は、往々精神病の原因になるので、急速に治す必要がある。医学では勿論原因すら不明であるが、何よりも精神病の初めは、必ず睡眠不足が長く続くのである。従って睡眠が普通になると、治り始めるにみても分かるのである。
〔浄霊箇所〕
右側延髄部、脳、肩、腎臓
【精神病】
o此病気の原因は、最初は不眠症からであります。不眠症は先づ精神病の一歩手前と言ってもいいのであります。従而、後頭部の水膿溜結を溶解すれば眠れる様になりますから、眠れさへすれば精神病は治ってゆくのであります。
o不眠症から精神病へ進む順序を述べてみませう。不眠の原因である後部延髄部の水膿溜結が脳への送血を妨げるので、脳の中枢が貧血するのであります。其貧血へ邪霊が憑依するのが、その原因であるのと、今一つは憑依でなく、患者自身の腹中に常に潜在して居た邪霊が、頭脳の貧血に乗じ上昇して頭脳中枢を占領するのであります。然し、人間に憑依する場合、其人の霊統に因縁が必ずあるもので、全然無関係では憑依出来ないものであります。
o体的原因以外、精神的衝動を受けるに於て、弥々不眠症に拍車をかけられるのであります。
それは貧血が一層甚しくなるのでそれ丈邪霊の力が増すことになります。
oそうして邪霊といふのは殆んど狐の霊で、稀には狸の霊もあり、尚稀には両方の場合もあります。
o浄霊は霊的療法でありますから、段々狐霊が畏縮する。そうして狐霊は平常腹部の中央に小さくなって居ります。よく浄霊してゐると臍の辺にムクムクして脈打つものがありますが、それが狐霊であります。
o浄霊をすれば、血が頭へ充実して来るから霊力が増進し、反対に狐霊は畏縮するので眠れるやうになり、意識がはっきりしてくるといふ順序であります。
〔浄霊箇所〕
前頭部、頭の中心、延髄、淋巴腺、肩、腎臓。
※浄霊に関して先祖やその他の霊の供養が大切。場合によっては祝詞(動物霊の場合)、善言讃詞(精霊の場合)をあげる。但し祝詞、善言讃詞をあげている時は浄霊をしない。
【癲癇】
o癲癇には二種類あって、体的と霊的とあります。先づ体的原因からお話致しませう。延髄附近に水膿溜結する為、脳へ送流される血液が阻止される。それが強烈な場合、血液が中断される事がある。其瞬間癲癇症状を起すのであります。此症状は、膿結溶解によって治癒するのであります。
o今一つは霊的の場合で、此方がはるかに多い事と悪質であります。
o霊的の原因は「死霊」が憑依するので、「死の時の苦悩の状態」そのままを表はすのであります。多くは変死または急死であります。o脳溢血での死霊は、特に多いのであります。発作が起ると「脳溢血で仆れる状態」その儘をする。それは-脳溢血などで急死した霊は「死の準備」がないから「自分が何時迄も現世に在るつもりの想念」でゐる。其為、生きた肉体を見付けて憑依するのであります。
o仆れて泡を吹くのは「水癲癇」で、「水死した死霊」が憑るのであります。又よく水を見て仆れるのがありますが、之は「水へ落ちて溺れた死霊」が憑くのです。死の刹那「ア、水は恐ろしい」といふ想念がこびり着いてゐるから、水をみると恐れるのであります。o又「火癲癇」といふのは、火を見て恐れる。以前扱った癲癇で、斯ういふのがありました。それは必ず夜中に寝てゐる時に発作する。起きてる時は決してない。それは最初火が燃えるのが見へ、段々近くへ燃えてくると、意識が無くなるのであります。之は震災直後であったから、多分震災で焼け死んだ病人の霊に違ひないと思いました。
o癲癇の浄霊を始めると、一時は反って余計に発作し、それが或期間過ぎると、段々治るのであります。
〔浄霊箇所〕
前項精神病に準ず。