昭和二十三年十一月号〔第一号〕
“御仏壇の扉は夜昼ともに開けて置かなければなりません。
“御仏飯は一個だけ御供へすべきものです。二個或は数個御供へする方がありますが無意味です。一個山盛にしてお供へすべきです。
“御花は数種取りまぜて賑かにおかざり致しませう。天国は万華馥郁地に薫じとあります。その型です。上等な花一種よりどんな花でも取りまぜて御供へすべきです。但しバラやアザミの様なとげのある花は不可ませぬ。
“煙草やお酒も御供へすべきです。煙草は一本にマッチ函を添へてお供へすればよいのです。
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“お葬式の参列の帰りに用達や御墓詣りしては不可ないとよく言はれますが何故でせうか。
“それは結婚や葬式は人生の最も大切な行事です。それですのに御葬式のついでに斯うしたことをするのは死者に対して礼を失することになります。慎みませう。
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“変死した人の傍へ近親者が近づくとよく鼻血を出す事がありますが何故でせうか。
“それは霊線を伝って熱が行くから凝血が溶けるのです。霊線と云ふ事については何れ教修会や座談会で御説明する機会があると存じますが、夫婦の霊線が一番太く、親子、兄弟、親戚、知己等と段々細くなっています。
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“轢死溺死者等の変死者の霊は地縛の霊と云って相当の期間その死の場所から遠くはなれる事が出来ず淋しがって他の霊を招く。これが魔の踏切とか魔の渕とか云はれる所以である事は御存じの事と思ひます。そして、お仏壇に其の人の位牌を祀り供養する場合は霊はその位牌に来れるでせうか。
“来れませぬ。然しお祀りする人々の想念によってその霊に伝達し、その功徳で霊は浄まり地縛の期間が短縮されます。よく供養をなすべきです。
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“浄霊をお受けになる方で附近まで用達に来たついでに教導所に立寄って御浄霊を受ける事はいけませぬ。それは主客顛倒、神様に対して失礼になる訳で充分なお蔭がいただけませぬ。先に御浄霊を受けてから御用達をなさいませ。
(真実一号 昭和二十三年十二月十日)
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昭和二十三年十二月号〔第二号〕
“厄年は如何なる原因により云ひ伝へられたものでせうか。
“それは二つの原因があります。一つは季節、天候の節と、一つは数の言霊の働きによります。人間の一生も一年の季節の様なもので、誕生は正月、三十迄は春、六十迄は夏、九十迄は秋、百二十迄は冬となります。(人間の寿命は一二○です)年若い男女青春の蕾を散らせるとも言ふではありませんか。大厄は男四十二才、女三十三才、晩春、初夏の嵐でありませうし、亦言霊で四二、死に、三三、惨々苦労すると云ふ様な訳です。あとの厄年は小厄で信仰者には問題とする必要はありません。
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“祖霊様を供養する場合、墓標と位牌の何れを重視すべきものでせうか。
“位牌を重視すべきです。位牌には祖霊が毎日御出になっています。墓標にはこちらが御参りの時だけ祖霊がお越しになります。
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“霊木として虞れられて居た木が枯死した場合、代りの木を植えずに切り倒しても龍神の祟りはないものでせうか。
“その木に宿っていた龍神は他へ移っていますから、そのまゝ切り倒しても差支へありません。
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“邸宅の門に何故門冠りの松をよく植えるのでせうか。
“松に宿る龍神(雄竜)の働きに依り客が集まり財物が集まるからです。本当は門の左に松、右に柳(雌竜)を植えると余計繁昌致します。
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“死人を北枕に寝かせますが何か意味がありますか。また、普通の人が北枕に寝ることを忌みますが、その訳は何故でせうか。
“北は霊、南は体です。そして死体から霊が抜ける時は天国行きは額から抜けますから、北向きに寝かせれば霊は天国へ向って抜け易い訳です。北は又気が足りる、即ち霊気が濃い訳です。その理屈で赤ちゃんを生む時は南枕の方が良い訳です。尚一般に寝る時も北枕に寝る事は良い事です。
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“血族結婚は霊的に如何なる意味がありませうか。
“人類の最初は血族結婚で繁殖しました。太古には兄弟、姉妹の夫婦もありました。妹背の道とか吾が妹子と云ふ言葉もある位です。ですから、血族結婚は別に差支へはない訳です。たゞ血族は性質が似ている為にあまり悧巧な子孫が生れません。人間は混血する程いろいろな性質を受入れて優秀な子孫が出来ます。日本民族が割合悧巧なのは、相当混血してゐるからです。
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“人魂は霊的に意味がございませうか。
“人が死に対して、逢いたい人があるとか、挨拶したい人がある場合、その想念で霊が玉になって行きます。人間霊の玉はボーとしています。大体男は黄色、女は白色です。が、その霊の曇りの多少でボーと仕方が違ひ、また罪の多い人の場合は青みが加はります。
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“神経痛、頭痛、及び尿量が天候に左右されますのは如何なる訳でございませうか。
“神経痛、頭痛の場合、天候が悪いと寒い、火素が少い、従って毒素が固まるので、その時に痛さを感ずるのです。毒素は固まる時にも溶ける時にも痛みを感じます。尿量増加は冷えると汗が出難くなる為です。汗も小便も同じものです。よく女学生で固太りに太って、健康優良児の如くであるにもかゝはらず、動作がにぶく、大病をする事がありますが、これは授業中なぞに尿を我慢するくせがつき、尿が腎臓から尿道へ行かず、外部へ滲出して、所謂小便肥りとなり、尿毒が身体各所へ溜った訳です。同様の理由で、汽車が混雑した為に小便を我慢して機能障碍を起した例もあります。
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“シャックリは如何なる原因でせうか。霊的に何か意味があるでせうか。
“シャックリは横隔膜の真中に原因があります。これを止めるには前頭部、延髄、胃部を浄霊すればよろしい。霊的のシャックリは鳥霊の憑依で、シャックリの仕方が普通とは違ひます。
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右は大先生様へ全国各地の信者から御質問申上げました御解答の中、日常一般的に興味あらうと存じましたものの一部を抄録致しました。もっと宗教的なもの或は修養的な御訓へは到底この狭少な紙面では御通知出来ませんので、西宮教導所に於ては毎旬三の日に、亦各地区教導所に於ても夫々適当の日を定めて御参詣の方々へ御通知申上げて居ります。是非御参詣の上皆様の宗教的教養を培ふ為に、安心立命を得られる為に御聴取りになり、また御質問をどしどし御寄せ下さる事を御願ひ致します。
(真実二号 昭和二十三年十二月十日)