政界混沌行詰りの将来
“最近政界も混沌とし、国民の経済状態も大部行き詰って参った様ですが、将来如何なる動向になりますか。
“之は、近い将来善い世界が生れる陣痛苦である。兎に角人間があまりひどすぎる。中流以下は割合よいが、中流以上は、曇りがひどすぎる。周知の如くあまりにも利己的低劣過ぎる。政治家など自党さえ良ければよく、国民とか国家という観念がない。あまりにも誠がない。であるから将来必ず大審判が来なくてはならぬ。戦犯追放だけではすまない。アメリカの政治家は殆ど皆クリスチャンである。それ故正しい政治が行われる。日本の政治家には宗教心がないから、精神生活上善くなれる機会がない。ただ内閣打倒と政治資金獲得に没頭している。これは日本には、そういう人達を救える力ある宗教がないからである。今迄力ある宗教がない。 (S23・12・21)
現代青年と政治
“近頃の青年は天皇を拝むか、マルクスを拝むかであるが、天皇は既になくなった。それで焼糞になっている。それに生活苦が襲いかかっている。今の政府は、規則の改正とか変更とかが多すぎる。之は役所が多過ぎる為で、役人が退屈するから規則を作る。政治は自然でなくてはならぬ。インフレ抑制の規則を作るとインフレは益々悪化する。規則を作ったら先ず一年位そのままにしておくべきである。といって規則も一ぺんに廃止すると、労働争議など起るから、先ず他に仕事を与える用意が必要である。
選挙に対する基本観念
“総選挙を前にして各党の宣伝盛なるも相当警戒を要すべき内容を感ぜられます。国家的に危機を叫ぶ際、国民の選挙に対する中心観念を何処に置くべきでしょうか。
“本当に清廉潔白な人はない。もしありとすれば政治家になれない。ただ上手にやるか、下手にするかの違いだと思う。今は五当二落である。そういう金は普通じゃ手に入らぬ。 財産税隠匿か何かせぬ人は、日本に数名しかいないであろう。必ず不当な所得者に違いない。清廉なら、代議士にも大臣にもなれぬ。そういう事で出来上っている日本の政治界であるから、政党などには希望はもてぬ。今の吉田内閣など正道を履んでいるからいいとしなくてはならぬ。社会党や民主党は、その点面白くない。吉田が出るのが本当なのに、無理押しに芦田がなった。という事は金を使って口を塞いだりなどする。その金が祟って小菅行きとなった。政界は本当の歩みをしていない。一日も早く政治家に信仰心を培いたいと思う。政治家の宗教心、日本には之が一番必要だと思う。アメリカ、イギリスなどは不正は全然ない。疑獄は起らぬ。それは宗教の為である。アメリカの政治家は殆ど宗教家である。マ元帥の宣言など殆ど宗教的見方である。戦犯者に対する意見や見解など宗教的である。トルーマン、デューイなども皆クリスチャンである。日本の政治家には殆ど宗教心がないといってもいい。キリスト教でも何でもいい。もっと宗教心あるものにならなくてはいけない。といって今の神主や僧では駄目である。それで政治家が宗教心を起すべき活動を起したい。然しうっかりすると問題になる。政治家に接近して宗教心を起させようとしたが駄目であった。外の方法で行きたいと思う。彼等は宗教団体を利用しようとする。土建などでは問題を起した。民主党など天理教へ多く行った。天理教などそれを利用した。教団では知名の士を利用しない。偉い人など宣伝に利用するのは、その宗教に力がないからである。 (S24・1・2)
政党の良否
“政党の小党分派があることと、保守、進歩の二大政党のあることでは、どちらが良いものでしょうか。勿論世界各国小党の立って居る例は沢山ありますが、その役割と言うものは実際は余り役立って居ない様に存じますが、如何でしょうか。右御教示御願い申し上げます。
“どっちもいけない。過渡期のものとしては二大政党がいいが、全部一丸となるのが理想政治で、年中一つになってやるのが本当である。ミロクの世になると政党がなくなる、必要はなくなる。警察などもなくなる。偉い政治家がないと、小党分裂する。争いのない政治が本当である。 (S24・9・3)
二重人格―政治家になるには―明主様政治家志望さる
“当年十九才の娘ですが、一ケ月前より気が変になり父の言葉は聞きますが、祖父や母の言葉は聞きません。自分より霊位が低いと言ふのです。御浄霊にてなほりませうか。
“治る。首の廻りに塊がある。右延髄に一番塊がある。よく浄霊して溶すと治る。原因は右延髄へ固まると血管を圧迫するから、前頭部へ行く血が少くなり霊が薄くなる。それを補充すべき外の霊が入る。之が精神病の原因である。ねむれぬと霊が稀薄になる。大抵狐か狸で、三十人に一人位はある。前頭の霊が六になると精神病。ジキルとハイドの如く、薬を服むと霊細胞が稀薄になるから憑霊になる。今の小菅行の人物などは皆此頭脳の血液不足によるもので、憑依霊の誘惑に負けるのである。私も前に代議士にならうと思った事があるが、それには悪い事をしなくてはならぬ。又上の政治家に節を枉げたり、幇間的な事をしなくてはならぬ。それでやめた。さういふ事をやれる位の人間でなくては、政治家になれぬ。さういふのが政治を執ってゐる。それを巧妙にやったのが政治を執ってゐるからうまく行かぬ。今の政治家で悪い事をしないものはゐない。アメリカやヨーロッパなど、キリスト教がある為、それがない。それでいい政治が行はれて来た。(S23・12・26)
政治の不正事実
“政治家の政治資金獲得の為に種々な不正事実が現れて居りますが、現段階に於てそれ程責む可きことで無い気が致しますが如何なものでしょうか。右御教示御願い申し上げます。
“これは斯ういう事になっている。二合五勺の配給では五勺足りない。足りない五勺は闇で買わなくてはならぬ。それには売手がなくてはならぬ。(闇買しなくては生きられぬ)闇の売手と買手があって人間は生きている。これが今の政治の実際である。政治家は代議士になるとして、不正でなく手に入れる金なら十万か二十万であって、それでは当選出来ぬ。それでは当選出来ない。百万か二百万なくては出来ない。でないと政治家として立てない。代議士は金の縁のない人が多い。富豪と政治は一致せぬ。運動資金が要るので何かの手段で入手しなくてはならぬ。それにはどうしても闇の金をどこからか得なくてはならぬ。此世知辛い世に、何にも理由なく得られる訳はなく、どうしても利権との交換になる。するとどうしても不正であるから、検査官が取締る。これが実情であるから、善いとも悪いともいえない。大乗小乗とは別の世界の事である。世の中は間違った事が、間違った事を生んでいる。それで神様は間違わぬ世の中を造ろうとしておられる。(私個人として善し悪しは言えぬ)―自己を偽らぬ限りいえない。(斯ういう話がある)丁度前の戦争の時、軍人が前線で(腹が減って動けぬ)上官が通ると気息奄々としている。腹が減って立っておれぬのである。(兵に聞くと)食物は持っているが命令がないから食えないという。そこで食えと言った。之は兵の言う事も正しい。然し餓死して働かなければ国家の為にならぬ。斯ういう事はどう批判していいか判らぬ。闇で食わなかったら国家の為に出来ぬ。どう批判していいか判らぬ。これが現実である。自分の気持のありのままは言えない。御著書の二十一世紀におかきになったが、それなれば一万円もあればいい。要するに一番悪いのは今の機構で、極正しい人なら代議士になれぬ訳である。従而殆ど全部やっていると思う。挙げられるのは不倖せというか、下手というか。比例代表―政党別にやる。アメリカでは巧くいってるようである。結局今、大臣級を引張るのは、アメリカでやってると思う。 (S23・11・18)
日本の政党色と選挙
“今回の総選挙の結果は、国民の意志が右か左かに大きく分れて参りましたが、今後尚民意は左に大きく傾くやに考えられますが、今後の思想動向の見通しに就て御教示下さい。
“見方が買い被っている。社民党があまりに政治が下手で、疑獄などを起し、嫌な事して国民も呆れ返り、社民には入れまいとした。そして仕方なく民自か共産へ入れざるを得ぬ事となった。労働者なども仕方なしに共産党へ入れたのである。民自は統制経済徴廃に魅力があり、社会党はもっと統制しようとしたんで、愛想をつかした。社会党はわざわざ嫌われる事をした。社会主義は滑稽である。男女の煙草同配など大いに間違っている。民自党が好かれた一番の原因は、吉田茂が大局を握って、政治家らしい人物の大きさで、片山などまるで朴念人で、国民感情など分らないであろう。西尾、平野の如きは駄目になった。芦田は細かい人である。自由経済が本当で、アメリカの発展はそうである。共産党は税金を軽くするというので、これで一ぱい食った―税務署にも共産党が入っている。税金の為に入れた。(S24・2・3)
松谷代議士問題
“最近の松谷代議士の問題について。
(イ)御互に愛し合ひ妊娠までしてしまった結果、相手の妻子を押しのけて結婚致しましたが、それでも宜しいもので御座いませうか。
(ロ)政治家と言ふ公人の立場に在って、私生活でその様な事をして居り乍ら、尚公人として、手腕のある政治家として立つ事は如何なもので御座いませうか。右御伺ひ申し上げます。
“全然問題にならぬ。社会も尤めぬのは社会道義が低い。一人対一人ならいい。不幸なものを作る、苦しめるのがいけない。代議士には人間はない。本当に人間なら代議士にならぬ。代議士がペコペコ金使ってゐる。斯ういふ品性の下劣なものが碌な事する訳がない。文化的ヤクザである。今の指導階級やジャーナリストは実に悪い。神が審判されるのは、当り前である。或点獣より低い。(S24・12・23)
社会主義の誤り
“社会主義は、最も不公平な行り方である。戦争の為にした統制経済を未だやってをり、而も尚強化せんとしてゐる。実に頭が悪い。之は共産主義が名を変へたもので、野菜などの値下りも (マルコウ)の為に止めてゐる。米の配給も皆一様に決ってる。実に間違っている。多い人も少い人もある。砂糖の如きも間違っている。 (S24・7・27)
共産党について
“一、金詰りの経済状態は何時頃解決出来るでしょうか、御伺い申し上げます。
二、ソ連の引揚げに伴い共産党の運動、国鉄の首切等に関連、吉田内閣の打倒が叫ばれて居りますが、将来の平和日本の為に如何なる内閣を必要と致しますでしょうか。御伺い致します。
“共産党は、どの内閣が出ても打倒を叫ぶ。彼等は、嘘をつくのと、人が苦しむのを何とも思わぬ。だから或程度拡がっても何時か崩壊する。労働階級は……。わるい事を治さなくてはいけない。(S24・7・5)
五セル(役人は迷信家)
“信仰雑話「悪の追放」(十四頁)に「又役人の『五セル』も今日は……」とあります。此の「五セル」の意味を御説明願います。
“飲ませる、掴ませる、威張らせる、勝たせる等――。(S23・10・12)
役人は素晴しい迷信家である。迷信でないものを迷信という迷信である。(S25)
五セル
“御著書の中の「官吏の五セル」といふ言葉について御伺い申し上げます。
“飲ませる、つかませる、威張らせる、後二つ何かあった。(S24・10・14)
天皇制の在り方
“天皇制の行方、皇族としての考へ方を御教へ下さい。
“之はいふと誤解の憂へがある。悪いと右翼の人など教団を誤解する。善いと言ふと、民主々義に反する。
日本天皇の在り方
“天皇は道義上からも、又天皇御自身や皇室の為にも御退位なさる可き事と存じますが、如何でしょうか。天皇御自身、在位は心中御苦しい事と察せられますが、矢張り占領政策の為もあるのでございましょうか。右御教示御願い申し上げます。
“占領目的のみの為で、御退位されるのが本当である。そうすれば講和などにも世界からみる目がいいから早い。日本は天皇を今以て崇拝し、熱狂的に歓迎する。之は外国に障っている。之では今以て油断はならぬ。未だ忠誠心がある。表面的のみが民主的だという印象を与える。冷淡にしなくとも常識的に扱えばいい。天皇自身も退位されたいのだと思う。(戦犯者処刑をみて責任を感じられ)強いて退位さるるといえば占領軍も許す事だろう。戦争に対する責任が消える訳でない。皇太子を立てた方がよい。(英国皇帝のようになればよい)天皇の系統は残るべきである。置物の如く。今の天皇としては、それだけの責任を果すのが本当である。(S24・1・18)
国民と国旗
“敗戦の結果ではありますが国旗の掲揚が少いのは淋しく存じます。国民と国旗との関係はもっと深い情感があって良いものでは無いでせうか。
“今のままでよろしい。出すまでの時期に至ってゐない。天皇が大いに歓迎されるのは民主主義になってゐないと警戒されてゐる。小乗的考へではいけない。よく天皇の為死のうとして面会に行くが、之は天皇も喜ばれない。私なども小さい御願ひを持ってくるのがある。之等は小乗的である。(S25 5・13)
一、宗教よりみた現商法 二、米ソ戦とデフレ
“宗教的に観た商法に就いて。
一 商売をしておりますと駆引をしたり、或は商売敵が出来たり、又現在の登録制では商戦の為どうしても相当の怨みが来る事と思いますが、この曇りを消す為には大いに社会的善事に尽せば宜しいでしょうか。
二 現在或面に於きましてはデフレの傾向がある様ですが、若し米ソ戦が近き将来に起るとしますと、インフレの準備を今の中にしておくべきでしょうか。
右御教示御願い申し上げます。
“一或程度の駆引は仕方ない。罪になる程度でなく程々にする。競争であるから仕方ない。此方が繁昌すれば先方が倒れる。積極的に倒すんでない。例えば、観音教団が発展すれば他の医者や宗教は倒れる事となる。そう考えたら手も足も出ぬ。大小である。全部いい事はない。差引して善い事が多ければ、存在理由がある。差引悪い事が多いから苦しむ。商売もそういう意味でやり、一方で余裕が出来るので善い事をする。すると少し位の罪など帳消しとなる。(人助けなど)
二 米ソ戦争はなかなか起せぬ。ソ連に準備がなく、共産主義は戦争はしない。出来るだけ避ける。やり方がずるい。駆引しては、少しずつやる。(強硬に出たと思うとおとなしくなる。恰度猫の喧嘩である)大勢からいうと、デフレになる。インフレの峠は越した。(S24・6・23)
日本の実業界の将来
“今後の日本の実業界に就て――。
“今後、特徴としては貿易が盛んになる。順調に行くが、ただ問題は、インフレがデフレに転ずると暴落時代が来る。之が問題である。軍備がなくなり平和産業になるから、供給多端となり、食糧も輸入する。そうなると農作が豊作になり、農業恐慌が起り、それが大きな暴落となるが、インフレの惰力で、物によっては高めになるのもある。普通なら下るが、米ソ問題で支えてる訳で、米ソ戦が延びるなら相当物価低落はあるが、早くあればそう下らぬという事はいえる。むつかしい所である。戦争中のような事はないから、落ついてやる事である。(S24・2・12)
金融逼迫の動向
“金融状態が最近逼迫して参っておる様で御座いますが、今後はどういう動向に進んで参りましょうか。御教えを御願い申し上げます。
“逼迫するのは当り前である。紙幣を発行する。物価が小さいが同じ大きさに上る。物と金とが同じになり、平均している。インフレは物の値段の方。最初金の方が殖える。物価の方が金一杯になると今迄千円で十買えたものが五つしか買えぬ。物と同じに金を発行すれば金詰りはないがどうしても金を越してゆく。であるから金詰りにならなくてはならぬ。物価が上ろうとすると制限する。すると物価は下らぬ訳にはゆかぬようになる。今安定恐慌で、物価を下げている。今後は物価が紙幣へ寄ってくる。生産過剰になり、物価を縮小し、下落してくる。(S23・11・1)
経済界の見通し
“経済九原則実施後の日本の経済界の見通しに就て御教えを頂き度う御座います。
“やってみないと判らぬ。経済界の見通しなどは着かぬのが本当である。これをやる人がいろんな人がやる。ただ流言蜚語に迷わされぬようにする。平価切下げなどは、株屋が風評を立てたものと思う。又共産主義者が、経済界を錯乱の為、デマを飛ばす。(S24・1・21)
株式御伺
“投機ではなく投資として株式を所有致します場合、今後の経済界に対応し、また信者と致しましてはどの様な株を持つべきで御座いませうか。御教へを御願ひ申し上げます。
“信仰にはあまり関係ない。株は騰るといふ事はない。配当をとるつもりならいい。堅い株、堅実な株は――交通機関などはあまり騰りも下りもせぬが堅い。戦時株などは危険である。堅実で安い株、常識で判断せよ。 (S25・3・21)
平価切下
“平価の切下は何月に行はれませうか。
“切下げの要はない。インフレには、それにより喰止める事はあるが、デフレにならうとしてゐるから逆になる。理屈に合はぬデマは、気にする必要はない。(S24・7・29)
日本侵略の不安
“日本は軍備がなくなったが、ソ連あたりが侵略したらどうしますか。
“これはちっとも心配ない、日本は神国といってよい。そういう事の出来ぬよう神様が仕組んである。もし侵略するという気持があれば滅びる。日本に軍備があれば危い。日本は世界を平和にする使命があるから、神意に反する。日本は食糧が足りないという心配、これも何でもない。(S23)
ソ連の存在
“ソビエト連邦は地上の悪い国として、我等と同時に栄える事の出来ない国だと云う考え方は如何で御座いましょうか。又今のソ連のやり方で行くと、その将来の運命は如何になるので御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“ソビエトのやり方はまずいが、必要である。日本がアメリカから援助されるのでソビエトの為である。ソビエトの方でも日本の感情をよくしようとする。善悪は決められぬ。ソ連がもしそうでなかったら日本はもっとひどい目に遇う。故に絶対の善も絶対の悪もない。正邪一如である。ミロクの世までは善悪の競争はある。(S24・6・5)
アジヤ状勢に対する吾等の処世
“中国に於ける中共攻勢猛烈にして、蒋総統も既に辞退せらる現下の亜細亜態勢よりして、日本への影響大なると思わしむ。殊に思想、政治、経済への動向は真に憂慮するものありと考えられます。私共の処世の道につき御垂示を賜りたく――。
“心配したものではない。中共が勢力を得る。支那が赤化してソ連と一緒になるように思うがそうではない。ソ連の赤色とは異う。毛沢東は利口な人で、蒋氏よりズーッと愛が大きいようだ。中共の勝ってるのはその為だと思う。相当民主主義も採入れてある。蒋の方は農民から徴発するが、毛の方は農民から買う。困らせぬようにする。その為に農民も中共に占領されたいと思う位である。だから中共が統治した方がうまくゆくと思う。蒋介石は偉いが幹部が皆良くない。米国が冷静にして援助せぬのは、そういう点があると思う。武器を送っても、それを国民軍の幹部が中共へ送るという。そうすると中共を援助する事になる。であるから蒋も腐敗してる事を歎いている。それが負けた原因である。真面目に正しくやって行く事は中共の方がそうである。人民の心が離れたら駄目である。中国の民衆が蒋から離れてしまった。毛の占領政策などはうまくやる。貧富の懸隔を除かず、経済的に援助し、安心して商取引出来るようにする。であるから日本に対する影響は懸念はない。(S24・1・2)
中国内乱、国会へ共産党進出の影響
“中国内乱は日本に対していかなる影響があるでせうか。今次の国会に共産党の進出は日本経済に対して如何なる影響あるでせうか。
“世界が共産党になるなどといふが、そんな事はない。僅かであるから大した影響はない。
現世界情勢
“現在の世界情勢に就いて御教えを御願い申し上げます。
“新聞を見れば判る。根本は米とソ連の衝突で、戦うか戦わぬかが問題の中心である。ドイツの状態―― 東亜もひどい事となった。共産色に塗り潰されようとした。国民政府は官吏が腐敗しているから、アメリカも中国の金の援助は出来ぬ。武力援助をすれば、内戦へ干渉する事になる。之はアメリカの政策に違う訳で、武力で世界征服する形になる。結局始まるのはヨーロッパだと思う。ドイツの奪い合いで、戦争は出来ないもので、戦争の起らぬ程度にやる。いよいよ戦おうとする準備をしている。今両方で軍備をしている。アメリカは今月十五日から半戦時状態となった。ドイツをやる間に、支那をやるつもりらしい。今非常に落着いている。満洲のハルビンよりやれば朝鮮は袋の鼠である。日本の状勢は、解散か否か騒いでいるが、之は解散するのが順当で、民自党では吉田を投票し―百八十、白票(民主党?)二百何票で二百……で多い。重要法案は沢山あり、之を決める時、可決がないと実行出来ぬ。それには半数以上議員を獲得せねばならぬ。それで解散によって民自党の議員を殖やすか、民主党の代議士を相当数引抜くかで、それには金が要るからとても出来ない。そこで小党を作り分裂させる。その小党との話合い黙約する。それが民自党を支持するとすれば解散の要はない。解散すると非常に金が要るから金に困る。結局は運動費問題が根本で、それには犯罪を構成せず、金をうまく作る事である。民主党は、冒頭に解散を――。つまり運動費を公平に作る手腕ある政治家でなくてはならぬ。今迄の作り方と違うのでもっと巧妙になる。地下運動式に運動費を作る外ない。選挙運動費は一万円あれば沢山で、一万円で出来れば――。選挙に金をかけるのは、結婚に金をウンとかけるに等しく、全く無益の消費である。金をかけて円満にゆくとか、子が出来るとかいうものでない。結局は同じ事で――。政策を国民が知ればよい。全く愚かな行り方になったものだ。化粧品、売薬の広告と同じようなもので、名を人に知らすだけである。(S23・11・1)
世界の将来と心構え
“現在世界状勢を見ますと第三次世界大戦の危険が多分にあり、又共産主義者の天下になる可能性もあるやに存ぜられます。かかる「大浄化の前兆」に対して私共と致しましては何か心構えとか心の準備とでもいうべきものを持ちたいと存じますが、此点如何致したら宜しゅうございましょうか。御教示お願い申し上げます。
“神様がやっているんであるから、心構えも準備も要らない。常識的に、神様のままにゆくという心構えでよい。日本は戦争はしない。ただ斯ういう事は考えられる。万一開戦の場合、日本の将校は使わず、兵卒は(弾除けに)使うかもしれない。共産主義の天下になりそうにみえる。(支那、朝鮮はそうした)やはり日本を狙っているし、そうさせまいとアメリカが援助しているが、九分九厘まで行くと引っくり返る。或程度で共産主義が壊滅する。ソ連は根本が悪であるから崩壊する。(米ソ戦は日本に好都合である)アメリカの大飛行場なども出来ているが、日本をウンと利用する。武器弾薬も来ており原子爆弾なども来ていよう――。スターリンの如きは、結局第二のヒットラーである。(S23・11・8)
共産主義に対する共同防衛故当然の話で、ヨーロッパの方は連合国で鉄のカーテンする。ヨーロッパは手を出すのは困難となる。それで東洋の方へ手を伸す事になるかもしれない。故に今度は東亜の方へ之と同様同盟の如きものを作るかもしれぬ。中国の状態がよくないので鉄のカーテン迄ゆかずトタン位になるかもしれない。問題はソ連の武器である。強力になれば始めるであろう。モロトフ外交はいいが、軍事的に無條件(無知識)。ヴィン・シンスキーは軍事専門家故に更迭された。ヨーロッパの態度も之により変った。危険は濃くなった。世界の大浄化。 (S24)
米ソ関係と吾等
“支那を中心とした米ソの関係と、日本に及ぼす影響等につき御教えを賜わり度う御座います。
“米ソ関係はどこまでも解決のつくまで続く。スターリンは平和的な事を言っているが、心から平和が目的でなく、内面的に意味を隠している。米国と戦っても勝つ見込のつくまで平和の仮面を被った方が都合よしとする内意で、それをアメリカも看破している。一方ではそのまま受入れ、好感を持っているのがあり、中には奸策、欺瞞手段と解釈しているのもある。要するに時を稼いでいるのである。ソ連は秘密に準備を進めるに違いない。共産主義は戦争をするように見せかけても決して戦わず、思想的侵略をするやり方である。その元はマルクス、エンゲルスで、その奥にはマッソン秘密結社がある。二千年前から陰謀をもって策動しているフリーメーソンである。彼等の法律というべきシオン議定書にある。各国の政府人民に軋轢させ、人民に不平を起させ、政府を抹殺させる。社会を撹乱させる。これがその通り共産主義に出ている。闘争すれば生産は減る。生産管理などはうまくゆかぬ。然しそれは、利潤を分けてもらう労働者自身、自分の首を締める事になる。之は社会が悪いと言って煽動される。それに乗るので、そういう深い事を知らぬ人が、今度の選挙に乗っかった。一番乗っかったのは税の事で、一番苦しんだ税をチッとでも軽くしてもらうというそれだけが票になったんで、深い意味はない。彼等は社会が平和で、国民生活が楽ではいけない。喰うや喰わずでないと彼等は戦えぬ。生活を苦しくするのが彼等の手であり、生産を阻害するのが彼等の手である。アメリカはそれを見破って防遏する。今社会はアメリカとソ連の冷い戦争をしている。不正の事は決して成功しない。或程度共産化はするが、正しい人類を幸福にする事でなくてはいけない。然しそういう事があるんで進歩する。これも世界経綸をする神様がやっている。地上天国の出現するまで続くのは、神の経綸で、吾々はその先をやっている。軋轢の解決後に来るべき、地上天国建設の基礎工事の準備を今やっている。(S24・2・1)
時局(朝鮮問題)
“T・A・N・C・L(TA会談)中共を制えようとするが妥協は不可能である。三十八度線で喰止めは可能だが、台湾は第七軍、海軍撤去し、フィリッピンも日本も危い。十万、三ケ月。七、八十万、中共。結局、時を稼ぐ、三十八度線突破の防備の準備である。満洲は、中共も原爆が恐いから、或程度の譲歩をしよう。ヨーロッパは危い。軍備手薄である。三百万という。第三次大戦はどこまで延せるかである。ソ連は日本への準備している。朝鮮をウンとやるとソ連は日本の攻撃する。朝鮮から日本へ―ロマノフ王朝と同じである。(咲見町仮本部〔三の日〕―八の日。一、五、三、十時―十一時病気質疑応答御講義十一時より十二時お話)(S25・12・23以後)
世界情勢の将来
“世界情勢は如何に変化しましょうか。
“世界情勢といふのは、正神邪神の戦ひの表はれである。それでいろいろの変化があるのである。邪神の出方によって神様の出方は違ってくる。曽つて支那の紅卍字会の扶 (フーチ)で、神様に日華事変の終結の日を伺った事があった。すると神様は「戦争はお前達人間のやってゐる事だから、何時終るかいへない。お前達がよせば終るんであって、神は予言は出来ぬ」といはれたんださうである。神様は判ってゐてもそれはいはれないのである。ただ茲数年中に大変りするのは確実である。かういふ事はあまりはっきりいふと、予言するやうに誤解されるから何もいへない。
米ソ関係
“米ソ関係に就ての御説明及び私共の心構えに就いて御教え願います。
“米ソ関係は世界の重大課題である。はっきりいうと予言になる。常識的に考える事である。ただ、時日の問題、これだけは言える。思想的には戦っており、どうしても戦わなければならぬ所へ来ている。ソ連では、共産主義は結核の行り方であって、決して戦わぬ。思想的に潜行的にやる。思想的に喰込む。どこまでも、危くなると手を引く、実に巧妙である。そして平和を装い又じりじりやってくる。東亜でも支那を土台に魔手を伸ばし、(今度の中共の和平など断わり)蒋介石も無条件降伏以外にない。(中共はソ連と関係なき如く見せかけている。毛沢東は蒋より上で)中共はソ連ほどでない。アジアは危険状態で、米も日本以外当になる国はなく、殆ど赤化状態である。中央アジアも共産主義が滲込んでいる。欧州も半分染めてるし、アジアも染ってる。或程度を越すと、どうしてもやらなくてはならぬ。案外早いか、時間があるかである。二十年前神から型を見せられたが話すと面白いが言えない。
第三次戦はあるか
“第三次世界大戦は起りますか。起るとすれば日本はどうなるか、お教え下さい。
“予言になるから言えないが、(起るとも起らぬともいえぬが)日本は決して苦しまぬ。当事者でないから、それでも曇っている人は危ない。心掛のいい人は、そんな事はない。アメリカもソ連も、日本を引っ張り凧にする。今でもその気振りがある。アメリカも日本を良くしようとしている。斯ういう気分はズーッと続いて行く。そう杞憂の要はない。(パリ会議も、日本に対する御世辞とみるべきだ)(S24・6・23)
第三次大戦の導火点
“世界第三次戦争はどうしても免れないものと思われますが、目下バルカンの風雲極めて隠悪であり、一方極東の情勢は中世の進出、朝鮮の内紛真剣を極めて居ります。果して何処がその導火地点となるものでしょうか。御伺い申し上げます。
“あわてなくていい。未だ戦争は出来まい。其中、ソ連が衰えるんではないか。ソ連孤立し、二、三年で共産主義勢力は没落すると思う。私は問題にしてない。ヨーロッパなど殆ど駄目で中共だけ勢力はあるも長くない。結局共産ファッショ(独裁)であるから決して続かぬ。ただ暴れる被害を防ぐ要はある。鉄のカーテンの中はガタガタになりそうである。脅かして従わしている。(S24・9・3)
第三次大戦後の戦争
“予想される第三次世界大戦以後に人類の武力戦が行われるで御座居ましょうか。
“今度はなくなる。(面白い説がある)フリーメーソンの記念日―会合日は、必ず合計して六になる。(来年から九十九年間、六になる年がない)それで九十九年間は戦争がないという。(ユダヤの数は六である) (S24・2・23)
北大西洋条約
“北大西洋条約と世界の動き、並びに日本との関連性を御伺い申し上げます。
“共産主義に対する共同防衛で、日本にとって不利でないように考えられる。中国問題が厄介で、今度のモロトフ更迭問題も臭い。(S (*)・3・19)
世界の国語の将来
“将来各国語は一様になってしまうものでしょうか。御伺い申し上げます。
“今よりズーッと同じになる。段々同語になる。(S24・7・3)
時局解説―米ソの将来ソ連の肚、米の違算本教信徒の在り方
“一、アメリカの武器調査。一、動員状況。一、各国のそれに応ずる態度。(アメリカの人間消耗)
“今でも連合国みてやっている。アメリカはそれを見透している。世界制覇の確実な目標を立てる参考にしている。アメリカの国力消耗、人的資源を狙っている。米の人口は一億三百万。ソ連は一億八千万である。ソ連は武器の製造をウンとやっている。衛星国(朝鮮の人間等)を使ってやっている。朝鮮から台湾、イラン、イラク、印度等段々やる。中共は朝鮮をし、あわよくば北海道を衝く意図である。ソ連は位置がよい。世界の大混乱となる。速い遅いはあるなれどとある。神も分らぬと――。向後四年間であるが、七年間で大体型がつく。中国を共産化したのはアメリカが蒋介石に愛想をつかしたからで、之はアメリカの違算であった。武器援助位大した事ないと思った。アメリカが本腰になろうとは思わなかった。釜山までやろうとした時、アメリカが大馬力に腰を入れた。アメリカの違算。大々的作戦とは思わなかった。急に来たので大々的準備した。抑留時、要したまでくわれた。ソ連は隠れているし、アメリカは表面に出ているので、大義名分が悪い。大義名分上連合軍の口実を作る為、ソ連は失敗しても米と戦う場合、アメリカの軍備、兵器、動員、作戦、連合軍の安保決議等を、どこまで力出さすか、利用出来るかをみる。之は又ソ連の狙い所である。これによって世界赤化の戦術の方針が立つ。当分対策の出来るまでは小康を得る。アメリカも大いに考究して、大々的戦備をするのが現状であり、両方共、乗るか反るかの準備の出来次第、起る可能性がある。時の推移を見守って各々は建設の方であるから関心をもたなくとも、地上天国の準備をするのが本当である。(S25)
フリーメーソン
“今度日本人が十名入会したフリーメーソンは、戦時中は陰謀を事とする秘密結社と言われて居ましたが、フリーメーソンに就て御教えを賜わり度く御願い申し上げます。
“二千年前出来たマッソン秘密結社で、世界を掌握する陰謀と称している。随分偉い人が会員になっている。日本でも或宮さんで会員があった。英皇帝、ルーズベルト、蒋介石等も会員になっている。日本は世界の型になっているからフリーメーソンもなくてはならぬ。悉しくいえぬ。前掛へ石屋の使う斧をマークにしている。(マルオノ)石屋組合の事務所で会合し、固い規約があった。試験制になっている。一番大きい試験は闇の中を向う迄歩くのであるが、二間位の落穴があって落ちる。之によって勇気を試すのである。定例日に会合があり、全部覆面する。会長からいろんな指令したり、相談する。叛くとすぐ殺される。組織網は大変なものである。猶太人の団体としてある。共産主義も、資本主義もユダヤだし、カチカチ信仰の猶太もある。ユダヤ教というのは本当のユダヤ系らしいが、救世主降臨の祈りをする。キリストも猶太人である。やはり必要があり、欧洲戦などもフリーメーソンが起したという。それからの戦争もフリーメーソンから出ると見ていいかもしれない。 (S25・1・11)
猶太の印
“代議士に聞きましたが、国会議事堂の玄関頂上の形と、観音様と関係が有るとの事ですが如何ですか。
“写真ではっきりみれば判る。フリーメーソンなど三角を二重にしてある。ユダヤの形で獣の形である。五十銭札の古いのがそうである。(S23・10・27)
MRA運動
“信仰雑話「主義というもの」中、MRA運動とありますが、之は如何なるものでしょうか。
“教育文化運動とかいうのである。 (S24・3・16)
今後のスポーツ
“今後のスポーツに就て。
“スポーツは戦争の代りになるんで非常に盛んになる。人間は勝負事を好むもので、この競争心、闘争心などをスポーツへもってくる。又身体の形、姿勢をよくする為にもスポーツは進む。(五六七世になると、ズッと悪が少くなる。体欲、即ち必要悪、罪にならぬ悪である。霊は善、体は悪で、体欲を遂行せんが為、悪をなし、罪が生ずる)
スポーツと憑依霊
“今後の健全なスポーツはどの様な在り方をすれば良いでしょうか。又一つの種目に専念する事は悪いでしょうか。
“スポーツは結構で、益々盛んになる。人間は競争意欲が強いもので、之を悪魔的になると戦争になる。優越欲がなければ進歩せぬ。その手段が悪いと戦争になる。戦争がなくなるとスポーツなど盛んになる。一種目に専念すると、身体が不具みたいになる。今は平均してやる。自由型ならいい。然し、塊は薬で出来る。薬さえ出来ねばいい。又憑依霊によって異る。棒高跳などは鳥、水泳などは魚。狐など、特に水を好まぬ。(S24・9・6)
花柳界存続と芸娼妓の転生(踊る猫、人語発した猫)
“花柳界は無い方が良いでせうか。御伺ひ申し上げます。
“ない方がよい。踊る猫や、化ける猫など、皆花柳界を永くやったものの生れ代りである。或家で、手拭を盗まれて仕様がない。或日出かけた時、騒々しい家があったので、見ると空家か何かで、猫が沢山その盗まれた手拭をかぶって踊っていた。女郎は狐、芸者は猫になる。奥様の友達の、猫を飼ってゐた家で、猫が「残念だ」といったとの事である。兎に角人間の言葉を使ったのは確かだった。五六七世になると、花柳界はなくなる。つまり罪悪の発生地が花柳界で、そこで遊ぶ、家庭争議が起る。その為に金を不正な事して儲ける。大抵の目的は、花柳界で使ふ目的が多い。外に金を使ふ事はない。酒で良心を麻痺させる訳である。
産児制限
“産児制限は霊界に響くものでせうか。
“大変な罪である、霊界ではそれだけ、その人の罪が加はってゆく。之は唯物的科学の弊害である。人口が殖えすぎても決して困らぬ。米なども粒がふえるから増収する。神様は一人一石としてある。日本人八千万なら八千万石は必ず出来る。無肥にすればよい。人間が生まれるのも、出来るのもすべて神事である。人工流産など大変に間違っている。妊娠するのは、身体で育って生れる資格があるからで、妊娠したら必ず生れる。
旬休と週休
“基督教では日曜日を安息日にしておりますが、この方では十日に一遍お休を戴いております。十日に一遍、七日に一遍といふ事に何か意味が御座居ますので御座居ませうか。
“七は成る。完成、七日目に完成の意味。一週間の何曜といふと面倒だから、十日に一遍とした。実用的であり、週休は寧ろ不便である。
慈善事業
“慈善事業等に金を出す事は、動物愛護が、動物自身からはかへってよい結果にならないと同じになるんでは御座いませんでせうか。
“慈善事業は、慈悲の表はれであるから結構である。動機善で、結果が悪である。慈善事業がなければ、不仕合せの人はもっと多くなる。故にもっと多い方がよい。今の世には慈善事業が必要である。
弁護の善悪
“極悪非道なる犯人を善人として弁護する。弁護士は霊的に罪はどの様になるもので御座いましょうか。
“之は営業政策である。一種の罪にもなるが、悪人に対する慈悲をする事であるから、そう悪い事でない。
左側通行
“左側通行が右側通行になるそうですが、これはどちらが本当でしょうか。
“それでよい。西洋は多く右(体水)、日本は左(霊)、日本は霊的の国である。(S24・6・19)
国字運動
“国字に付きまして、最近仮名、ローマ字、漢字制限等色々の運動が起って居りますが、国字は如何になるのが本当でございましょう。
“之は言えない。漢字(陽)と仮名を混ぜてかくのは、陰陽になるからいいと思う。(S24・6・19)
婦人の方が信仰理解す
“女の方が読みたがっている。商業主義的考えによる。男は頭から迷信的にみる。女は割合求める。(S (*)・12・3)
熱海大火と三の日
“此の度の熱海大火に付照合致しますに、三月十三日に伊豆山、四月三日に熱海中店通り、四月十三日は大火、四月二十三日に青木館裏に小火となり、何れも三ノ日で熱海住人は皆恐怖におそわれて居ります。又大火の焼跡が馬の形になり、火元が尾で、銀座が胴で、大洋ホテルの所が頭になって居るそうで、その様な形に焼けた時は未だ大きな事があるとて、五月三日を極度に恐れて居ります。右の様な数字が御浄化に関係が特に御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“関係なくもない。馬の形に汚していた訳で、馬は火になる。大した意はない。此間の大火は風は東で、東は陽、火で馬になる。故に馬に因縁がある。熱海は三になる。箱根は五で、三は春であり、三は熱海の数だからである。 (S25・4・28)
御神体と熱海の大火
“光明如来様の御祀りしてある家は、事実御利益を戴いて居りますが、此の度の台風で熱海、小田原が被害を受けたのは如何なる訳でありましょうか。お尋ね致します。
“信者にならなければ、駄目である。海岸には、信仰者がいない。(S24・9・7)
定期日の大火災
“昨夜のラジオ放送にて、中央線上松町の火災は、過去三回共五月十四日の由、又、熱海の火災も三回共三の日であったと記憶します。右は霊的に何か理由があるので御座ゐませうか、御伺ひ申し上げます。
“無論ある。上松は十四日だから龍神が祟ってゐる。熱海のも神秘がある。今いへぬ。神の経綸と思ってゐればよい。(S25・5・15)
火事と禍福
“当地に於ては、在来から満ち潮に火の出た時(火事)は、其の家は必ず栄える。又引潮に火の出た時は、必ず滅亡すると言いますが、火事と禍福について何か関係があるので御座いましょうか。御教えを御願い申し上げます。
“大した事ない。もし確実にそうなら、自分の家へ火を付ける事になる。それでは放火犯となる。浄化であるから、悪い意味のみではない。(S24・8・11)
山火事多発の原因
“最近山火事が頻々と起りますが、これは霊的にみて何か原因が御座居ませうか。
“山火事は始終ある。大した事はない。 (S24・2・2)
全国に表われる怪火
“最近、全国各地で火の玉の様な怪火が現われますが、如何なるもので御座いますか。御伺い申し上げます。
“流星かもしれない。一種の霊だと思う。神の霊か―大抵は龍神である。龍神が移動する時は丸くなって移動する。人玉はそれである。神程光が強い。愈よ神様の活躍の時代になり、神の光が強くなったから、或はそうでないかと思う。これは未だはっきりいえぬ。(S24・2・1)
空飛ぶ円盤
“最近新聞に「走る円盤」とか言って、光が明滅する現象が御座居ますが、これについて御説明下さい。
“私も不思議に思ってる。見えないから、はっきり言えぬが、龍神か何かで、時節が来て活動を始めたんではないかと思う。龍神には、火力の強いのがいる。断定は出来ぬが大きい音のしたのは流星らしい。(S24・2・2)
空飛ぶ円盤の正体
“現在世界の謎と成って居ります空飛ぶ円盤の正体は、如何なるもので御座居ますか。
“飛行機の研究をしている学者があった。ロケット的のものであろう。(S24・9・6)
千円札の聖徳太子
“今度発行になります千円札には聖徳太子の肖像が載る事になりましたが、何か意味が御座いませうか、尚十二月発行となって居りますが、それにも何か意味がある様に思はれますが御伺ひ申し上げます。
“日本で偉い人はタントない。封建的、軍国的には偉い人があったが、平和的に偉い人はなかった。印刷が間に合はぬから。 (S24・9・13)
東久迩出家
“東久迩氏の出家の第一報が熱海大火を報じました。号外に掲載いたされました事は、霊的に何か意味が御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“何にもない、昔偉い人が出家したようなものである。ああいう人はああいう風でよい。よほど精神的苦悩は緩和される。(S25・4・28)
新潟の土地沈下
“新潟県の中頸城郡寺野村は、村全体非常な勢で沈下しております。村の状態は周囲が山に囲まれた盆地でございますので、このまま崩れて行けば遠からずして大きな沼になって了ひます。この状態は龍神の仕業によるもので御座いませうか。二、三人の教修生よりおりませんが教修生が多く出たらお救ひ戴けませうか。
“止める事は出来ない、沼になるであらう。引越すのが一番である。御守護頂き、楽に引越せる。 (S24・9・13)
お盆祭の閑散原因
“新潟市のお盆は八月でございますが、今年の盆踊りは、例年に比較して大変閑散で、近郷でも一般に踊手が少く、或部落では、青年会の申し合せで盆踊を取止めたところもある模様でございます。この様な現象は、霊界に於て大浄化の覚醒が深刻となり、霊の萎靡恐怖のため踊る余裕の減退とみてよろしいでせうか。外に地方的原因でございませうか。
“それほどに考へなくてよい。金詰りや税金等で浮かれる勇気が出ないのである。(S24・8・19)
田村麿の石
“昨年の六月二十三日、青森県上北郡千曵村の石文と言ふ処から、「坂上田村麿」が鏃(ヤジリ)で、日本中央と書いた馬の胴体位の石が表はれ、本物か偽物か未だにはっきり断定出来ず、考古学上問題となって居ます。大東亜戦争以前、此の石を見付けた人は、政府から一生暮せるだけのほうびが有ると言ふ噂があり、人夫をやとって一生懸命探しましたが見付からず、財産を無くした人も御座います。又付近の人達が巫女から聞くと、此の石は時が来る迄は、絶対に探しても見付からないと言はれた石ださうでございます。右は果して本物で御座いませうか。又霊的に何か意味がございますのでせうか。
“大した研究の価値はない。霊的の意味もない。(S25・2・8)
古寺秘宝発掘
“古寺院の秘宝発掘と御仕事と関係がありませうか。
“関係はない。
象海岸へ移動
“七月中旬頃のニュースで、アフリカ象が山より海岸に数千移動したとの発表がありましたが、如何なるものでせうか。
“山で水がなくなった故である。獣は非常に水を要求する。(S24・12・6)
大和と富山
“大和(ヤマト)と富山(トヤマ)、何れも売薬の産地です。何か関係があるやうに考へられます。右に付御教示願ひます。
“ない事もない。薬は先に観音様が奨められた。薬師如来として元は奨められた。夜の世界は溶かすより固める方が早かった。それでそのやうなものを作られ奨められた。暗い時はローソクや電気をつけたりするが、昼間は不要である。反って邪魔といふ事になる。故にその理由があれば、大和、富山は関係があるかもしれぬ。ヤマガトマル。日本は山国で殆ど山ばかりとまる。
丹後と端午
“五月五日の端午の節句と申しますが、地上天国出現の折は、丹後に一大殿堂が建立されると承っておりますが、丹後地方は節句のお祝の非常に盛んな土地でござゐますが、文字は違ひますが、言霊にて端午と丹後と同じなのは、霊的に如何なるわけがござゐませうか。
“いくらかはあるが大した事はない。丹後に地上天国が出来るなど私は初耳である。丹波、丹後、但馬は一番平である。そして交通も至便であるから開けるであらう。然し殿堂は出来ない。(S25・5・8)
熱海地名の謂れ
“熱海は体に属すると常々御伺ひ致して居りますが、如何なる意味によって熱海の地名が生れたのでせうか。委しく御垂示御願ひ申し上げます。
“海に温泉があった。昔から海からも沸いた。今、陸の方へ上げてしまふ。水は体である。日本は山の国故、ヤマトといふ。(S24・12・28)
地名、大なる地は、地名と関係あり、小さい所の地名にはあまり関係ない。(S23)
小田原附近の地名に就て
“県名に神の附く県が一つあります。(神奈川県)之に就て何等深い意義のあるものでしょうか。左記略図の部落名に何等かの意義がありましょうか。
記一、尊仏山と言う山あり。
一、玄倉、中川、世附の三部落の落合った処に神縄村という村あり。
一、此の三部落より流れる川の下流が酒匂川となり、小田原に流れ出て居ります。
一、又、右三部落の右手に彌勒寺と言う部落あり、此の彌勒寺部落より流れ出る川も松田に於て酒匂川に合流して居ります。
一、又、富士山の裾より流れ出る川も途中に於て右酒匂川に合流して居ります。富士山の裾より流れ出る川
“神奈川―種々の原因がある。そういう川があって附けたのか、宛字でつけたのかである。神社などで、神奈備宮などがある。大して神秘はないと思うが、全然出鱈目でもない。因縁とか意味がある。箱根の神山は、東と西の間にある。それで神山荘と名づけた。カ―は東、ミ―は西である。富士山は元、フヒであった。尊仏は、仏に因縁がある。玄倉は、元の倉―豪族の倉があったのであろう。世附は宛字、中川は、真中の川で、上下流の中間も中川である。神縄は、シメでも作った村なのであろう。酒匂は宛字で、酒造家でもあったのであろう。彌勒寺は方々にある。神社もある。之は偉い僧が開いたんであろう。役の行者の、彌勒岩というのがある。役の行者は、行者の第一人者で、今でも霊界で働いている。何かよほど因縁がある。もっと時が経ってくると分る。不二山には、神秘がある。箱根、熱海、小田原。
茨城県悪因縁ありや
“茨城県は悪因縁の地と、よく承はります。具体的御開示下さるやう御願ひ申し上げます。亦、日光、水戸、土浦はみろくに関係あるのでせうか。
“悪因縁はない。字で解釈したものと思ふ。キリストが刑場へ曵かれた時、茨の冠をかぶったといふ事からであろう。日光は関係がある。
彌勒という土地
“群馬県に彌勒と言う土地と彌勒城跡と言うのがあります。五六七大神様との御関係に付て御伺い致します。
“関係がある。(群馬県多賀郡)将来別院か何か出来る所で、よほど重大な所と思う。坊さんか行者がその土地につけたものと思う。大峯山に彌勒という土地があり、役の行者がつけたらしい。彼は従来の宗教家で一番偉いと思う。(S23)
宝珠の地名
“私の住所は岐阜県本巣郡文殊村にて、文殊菩薩の御本尊を祀った大亀寺と言う曹洞宗の寺があります。近くに宝殊と言う部落がありますが、何か大きな宝物でも将来出そうな有意味な地名と思われます。又文殊菩薩とも何か因縁でもありましょうか。右お伺い致します。
“文殊菩薩との関係はない。宝珠といっても宝の出るような事はない。そういう形の石とか山があったのに、つけたものであろう。(S24・12・25)
福井の土地柄
“福井と言う土地柄に就いて、或は「福」と言う字が地獄だと言う意味に就いて御説明下さい。
“福徳というと縁起がいい。地獄という事はない。大本ではよく言っていたが、福は番頭という事で、鬼は国常立尊様だという。(S24・2・27)
動物名のつく土地
“土地の名称で、頭文字に動物の名前のついている所は、霊的に何か意味がありますか。私の村は熊切村と言うのであります。
“熊切とは、熊を切った事。土地の名称はいろんな事でつく。
浮島
“私の隣村に昔から名勝大沼浮島稲荷神社があります。その側に大きな沼があって、その小島が幾つにも切離れて水の上を自由自在に動き出します。又不思議な事に白蛇が泳いでいるのを見る事も稀にあります。島の動くのはどんな原因でしょうか。
“浮島はある。木など生えている。大した神秘などの意はない。昔大木が倒れたりなどして浮いている。そして苔が出来たり、草が生えたり、又流れたものが溜り、段々出来たものである。日光の奥には、湯の島の浮島がある。海の珊瑚礁などは、珊瑚にいろいろのものがクッ着いて、大きな島になるのである。
城跡に絡わる諸疑問への御開示
“私宅は栃木県城山村字田下といふ地で、金綱公の城跡があり、数年前宅地内に杉苗を植えた際、二鍬程掘ると八尺四方高さ一丈二尺の空洞があり、県考古学者にも判らず、又山林開墾の時、高さ一尺五寸、周り一尺の大谷石で作った瓢箪形の石、二、三十個掘り出しました。近所では、私の宅地内より火の玉が出ると言っております。先祖よりの伝えで私宅は金鋼公の二号妻が住んで居たそうです。尚又宅地内を掘れば金の茶釜が出ると、二、三の行者が言います。私の宅は相当ないわれのある家と称せられますが、如何なるもので御座居ましょうか、御伺い申し上げます。
“空洞は古い時代、家具を入れたものであろう。途中からそれを出したか。戦争か何かで沢山の人の死んだ家来などの石碑のようなもの。火の玉とは、どれか竜で―火の系統の竜神が土から上った。よほど古い古墳のあった所で、四角い洞穴に棺があり、その中に貴重品があったかもしれない。外へ出し、いいものは出したのであろう。(S25・1・16)
天狗の詫證文
“(伊豆国伊東町、仏現寺の宝物、天狗の詫證文)之は私の父が噂をきき、現地にて種々調べて其の実物も見、写真に撮して参りました。伊東市仏現寺の宝物と称せられている天狗の詫証文で、此の文字は之迄幾多の人々によって研究されたそうですが、どうしても解けない由、実在するものでしょうか。
“天狗はサシスセソの音故、明主様が御読みになれば、お判りと思う。天狗が憑ると、百姓爺でもとても立派な字をかく。やはり憑って、かいたんだと思う。物質化する事もない事はない。
伊吹山、雲仙山
“伊吹山は大百足がいて、七巻き巻いたという。薬草が大変ある。昔は草根木皮を採りに行った。伊吹戸主様のお住居かもしれない。三重の雲仙山は、偉い仙人でもいたのであろう。仙人のいた所に違いない。霊仙、神仙、人仙などある。
奈良の水取の寒気
“三月一日より二週間、奈良の水取りといわれて東大寺二月堂にて祭典があり、其の間非常に寒くなり、祭典が終りますと暖くなるそうで御座いますが、何か意味が御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“極古くは、龍神が働いたから、斯ういう事もあったろうが、季節的に斯ういう事があろう。(S24・3・11)
出雲社の紋入蛇
“出雲大社の末社に龍神を祀った祠が御座いまして、秋に御祭りが御座いますが、其時に海から二、三匹の蛇が陸に上って参るそうで、其の蛇の背中には金色で(ロッカクダイ)の出雲大社の紋が顕示されて居りまして、蛇を捕えて大社へ持参すると神社からは褒賞があり、もしその蛇を殺した人は必ず生命が無いそうで御座います。又同じ出雲の佐太神社でも同様の事があり、蛇の紋は黒色で、その神社の紋が見られる由で御座います。これは如何解釈致しましたら宜敷う御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“素盞嗚尊が祀ってあるが、妻神の龍宮の乙姫は海の支配者であるが、今はそうでない。乙姫は龍であるから蛇はその眷族で、乙姫の使である。黒龍であるから黒紋が着いている。金色の(ロッカクダイ)は他の蛇ではないという知らせである。不思議に思うがあり得べき事である。段々世の中が違ってくるからなくなってくる。故に今はないであろう。神様から止められる。永く続くと。(S24・5・21)
出雲の龍蛇
“毎年神無月、出雲の海岸に龍蛇と呼ばれる神社の紋章を有する長さ一尺ばかりの海蛇が上陸します。之を捕えて、その紋章通りの神社へ納める風習が御座います。この龍蛇は必ず一匹で、地方民からは龍宮からの神使と尊崇され、之を見つけて神社に届けた部落は例外なく大漁に恵まれる由です。之は霊的に如何なる意味をもつので御座いましょうか。
“神無月は、素盞嗚尊が郷里へ帰る。海蛇は毎年捕えると、三宝に載せ――。龍宮の乙姫、龍宮の眷族がお留守は危険があるから警戒する意味で行く。(S25・2・3)
篠竹の枯れ(篠の意義)
“栃木県河内郡絹島村下小倉部落全体の篠竹が全部、昨年の十二月頃よりかれて終ひました。他の竹はかれません。何故でせうか。
“羽黒山(羽黒神社あり)の近くの篠竹の枯れるのは何か訳がある。皇室に関係がある。その土地の霊界で何かある。清和天皇時代あたりに、天皇に関係のある人で、地方に散った事がある。そしてそこで死んでその土地の霊界にゐる。その人達が霊界で堕ちる―といふ、篠竹はそんな意味のものである。篠は系統であるから、竹の系統といふ事になり、皇室の事になる。草木と人間とは、非常に関係のあるものである。近江の唐崎の松の枯れたのも訳がある。(S24・12・15)
七夜祝と災難
“お産後お七夜の時、宇都宮地方の山の仕事をする男子が、此の祝の品を飲食し仕事に登りますと、必ず災難があるそうで御座います。何か訳が御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“天狗の霊が子の生れた事に対し、面白くないという意味がある。子のない人が、天狗界へ入ったものだと思う。入信したものなら大丈夫で、長く続く訳はない。(S24・5・21)
他地よりの移住者に災あり
“広島県深安郡御幸村、千田村の両村に限り、土地の名前で「片山病」と称する病気が流行して居ります。此の病気は他の土地から縁づいて来ると罹り、若人でも老人の様に衰弱し死んでしまいます。他の土地の人は此の村に入れないといって恐れられてゐます。医学では「日本住血吸虫病」とか申してゐますが、未だ不明で、村では土地や水中に石灰を撒いてゐます。最近は伝染病だと言って附近の村人が恐れてゐます。何かの因縁でせうか。御教示下さい。
“他の土地の人がそこへ入るのを嫌がる、頑固な博愛精神のない霊である。斯ういふ事は龍神が多い。これも永く続くものではなく、許されぬ。一時的である。根本的には、間違った事は永く続かぬものである。(S24・5・15)
阿闍梨の不思議(桜ケ池)
“遠州の七不思議の一つで、桜ケ池(静岡県小笠郡佐倉村)阿闍梨上人入水の池に釣針を入れると、直ちに水が上ってきたり、又お池の鯉を食べた者は癩病になったり、種々の変死等をして居りますが如何なる理由で御座居ませうか。又池の深さを測らうとした所、綱に石を付けて水中に垂れても切りがなく気味悪く測る事が出来得ず「底無し池」と言はれて居ります。又春秋の二季の彼岸の御中日に「おひつ」を収める行事を行って居りますが、其の空き「おひつ」が信州の諏訪湖及び伊豆の天城の池に浮いたと言はれて居りますが、如何なる理由で御座居ませうか。御伺ひ申し上げます。
“阿闍梨は神通力があったといふ。池へ潜んで龍神になっている。池を汚されるのを非常に嫌がる。鯉を食ふと身体が汚くなって死んだり、池を計らうとすると綱を引張って計らせぬ。お櫃の事は疑問である。要するに阿闍梨が龍神になって時を待ち、ミロク世になると人間に生れるのである。 (S24・5・22)
遠州七不思議御座松信仰の老母
“遠州七不思議の一つの御座松は、昔鹿に乗った別当がその松の処で仆れたとの伝説で御座いますが、一昨年入信致しました大石あいさん(四十歳)の祖母が熱心に御座松の信仰を続けて居りますが、あいさんが入信と同時に離れに別居する様になり、あいさんには非常にやさしい相で御座いますが、家族特に母に対しては、狂人的な扱ひをする様になった相で御座います。先年あいさんの義妹が亡くなります時、霊がうき「われは御座松の霊である」と申した相で御座いますが、其の後、亡くなった義妹の着物の袖裏に、生前なかった鹿の模様が金箔でおした様に出ている相で御座います。御座松をお祀り致しますには別に家へお祀り致した方が宜しう御座いませうか。数町離れた御座松へ何か供養致した方が宜しう御座いませうか。お伺ひ申し上げます。
“その霊の希望があるから、それを知る事である。光明如来様にお願ひして知らして戴くとよい。(S25・3・2)
御座松の怪
“静岡県榛原郡川崎町細江に御座います遠州七不思議の一つの御座松附近の最近入信した大石あいさん(四十才)のお宅で、あいさんが入信した時から八十七才になる祖母が離れ座敷へ別居する様になりました。と同時に今迄非常に健康な祖母が急に床につく様になり、御浄霊をして頂くと大変気分がいいと申しますが、日に増し衰弱致して居ります。その祖母の娘が早死致しまして、その節「御座松のところへ行く」と遺言したそうで御座います。祖母は娘の為に観音像をつくり墓地におまつりして居りましたが、今年の四月僧侶に頼んで御座松の根元へ観音像をおまつり致しました。御座松は昔鹿に乗った別当が旅の途中その根元で仆れたとの伝説が御座います。入信と共に同居しなくなり、病弱になりましたのは何か御座松や観音像と関係が御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“霊的に複雑している。御座松の霊―其他全部関連がある。今少しく経過をみよ。はっきり判る。解くのは時間がかかる。(S24・8・22)
七曜
“今年度の田植ですが、田植迄は月、水曜に植えた方が植え痛みがせず、火、日曜日に植えた方は植え痛みがひどいのでしたが、今年はその反対の現象を見せられましたが、如何なる原因でせうか。又七曜の意味を御教示願ひます。
“無肥料にした為である。七曜とは日月火水木金土と、凡ゆる宇宙の原素を七つに分けたのである。(S24・7・7)
丑三つ時
“俗に丑三つ時と申します午前二時より二時半までは、何か霊と人間との間に関係が御座いましょうか。御教えを御願い申し上げます。
“関係がある。昼夜は一種の呼吸運動である。丑三つ時は一番呼吸の引いた時で、草木さえ眠る、すべての活動が極少くなる時で、静止したようなものである。故に人間にも凡ゆるものに影響がある。寝るべき時間である。そういう風に神様は造ってある。人の道では、太陽の引込むのは人間も寝る時だというので早寝であり、朝は早い。然しそうもゆかぬから臨機応変でよい。(S24・5・1)
丑三つ時
“丑三つ時には万物が生育すると言はれて居ります。本当でせうか。
“反って万物は萎縮する。俗に家の棟三寸下るといふ。草木も寝るともいふ。万物は静まるのである。伸びるのは太陽と月の露である。
二六時
“一日(廿四時間)の事を二六時中と申しますが、何か意味がありませうか。
“一年十二ケ月の事を二六十二の如く形容する。二六新聞の秋山社長が来た事がある。十二ケ月変らず、永遠にといった。要するに年中といふ事である。(S24・1・6)
江戸ッ子と伊勢屋
“大先生は「江戸ッ子」ではいけない。伊勢屋になれとよく仰せられる由承りましたが、この意味に就て――。
“そんな事を言った事はない。伊勢屋はいけない。江戸ッ子は浅薄で、する事に熱がなく、持続性なく、あっさりしている。事柄によってはあっさりしたのもいいが、あっさりし過ぎて成就せぬ事が多い。江戸ッ子は善人で、消極的で、意気地なしで、悪い事が出来ない性である。
龍の画好む米人
“米国人が龍の絵及び模様を好みますが、何か意味が御座居ますか。
“単なる好奇心からであろう。龍児は支那の言葉。狩野芳崖の画により、此時から龍を知った。 (S24・12・23)
刺青
“刺青を好む人がありますが、之は霊的に意味がありましょうか。又、刺青をするのは神への冒涜と存じますが、如何でございましょうか。右御教示御願い申し上げます。
“無論、神への冒涜である。野蛮性が未だ残っている。お灸をすえるのも甚だしい冒涜である。(S24・5・23)
不死身
“「不死身」といふのは如何なる意味で御座いませうか。御教へを御願ひ申し上げます。
“昔切っても血の出ぬのがあった。斯ういふのが「ならずもの」などになった。菜食の関係である。絶対菜食にすると血は出ぬ。肉食すると出血し易い。血が出るより引く方の力が多い。昔は血管が固まった。今は伸びる。菜食者は、出血多量でないから死なない。(S24・9・2)
三人写真の中の者死す訳
“世間でよく三人で写真を撮ると中の者が死ぬとて非常に嫌ふ訳。
“事実ある。迷信ともいへない。絶対のものではない。斯ういふ事は多い。今迄の世界は二つで、五六七世には三つであるから、今迄は三の数はいけない。今迄世界は、水と土の働きである。今度は三つになる。タカタカといふ。今迄三つではリズムに合はぬ。そんな点を思ふ。(三つの世界)
三人連の撮影
“よく写真を三人で撮りますと真中の者が死ぬと申して、人形か何かを持って撮る様に致して居りますが、何か意味が御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“絶対ではない。神の守護があれば斯んな事はない。一種の迷信である。もし真なら西洋でもなくてはならぬ。(S24・3・11)
女毛水に動く理
“女の髪の毛を水中に入れますと、蚯蚓が泳ぐ様に動きます。又、御飯の中に入りますと、御飯粒の真中を一つ一つ貫いて居りますが、何か訳が御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“生きているからで、或時間水中で動くのは事実である。御飯粒の中をつきぬけるのは信じられぬ。(S24・3・11)
七五三祝の淵源
“七五三のお祝に就き。如何なる意味があるので御座いませうか。今後も致した方が宜しうございませうか。其の場合如何なる方法で致したら宜しうございませうか。
“方法は今迄通りやってよろしい。三も七も女の数であり、五は男の数である。子供が生れてから、そこまで無事に育った事を祝ふのであって、産土神の御守護を謝するのである。七五三をシメといふが、之は別の意味である。今迄は七五三の世であったのを、今度は五六七になる。(嫐)シメ込むといふのは、昔、神様を押込めた時代からするやうになった。産土神社など、シメを張って戸を締め鍵かけてるのがあるが、之は大問題である。(S24・11・19)
七五三とシメ
“七五三の祝は如何なる意味を持って居るもので御座居ませうか。
“二様にとれる。七、三は女、五は男で、数字が男女を表はしてゐる。之は古い意味だが、七五三をシメといい、神様を締め込むとか、宮の前に錠をかける訳で、之は悪い意味である。要するに数の祝いである。五三は男女で、伊都能売。五六七はミロクで、五は日本、六は朝鮮、七は支那になる。五三七、ミロク(成る) (S23・12・2)
七五三祝行う可否
“七五三の祝に就いて――。
“七五三はシメとよむ。土が一番上へ行っている。七土 五火 三水、五六七が本当の状態である。本当の事をいえば反って間違っている。邪神の仕組である。シメ縄張るのを魔除けというが、之は神様を押込める意味になる。お宮など戸を閉めて錠がしてあるのがある。邪神が勝手な事をするのに神様は邪魔になる。それでシメ込む訳である。正神を押込め、邪神が勝手な事をするのが夜の世界の状態であるから、本当は、七五三は祝わぬ方がよい。五―天(太陽が支配)、六―中界、七―土。(S23・11・16)
七五三の祝の意義
“七五三の御祝と申しまして、子供を連れてお宮詣りを致しますが、如何なる訳が御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“之は本当の神様を押込めて、次の神が支配するという意味が伏在している。七五三―それを本当はお祝しない方がよい。本当の意味を知っていて……。然し、したからどうという事はない。 (S24・3・1)
十五夜祭の意味、光明如来様拝む事天理教の主体と力
“十五夜の意味について。
“十五夜は満月。月として表はれたのが、月読尊である。(別項)十五夜とは、月が一年の中一番満ちた時で、月のお蔭で生きてゐるので、その感謝祭りをするのである。よく世間で朝起きると太陽を拝む人はあるが、夜眠る時に月を拝む人はない。光明如来様は日月の神であるから、光明如来様を拝めばよいのである。天理教は月日の神を祭るといふが、之は逆で日月といふのが正しいのである。天理教は月を主体にした教であるから月日の神といふのである。だから天理教の指導者には女が多い。天理教の力も昭和六年位まで相当力があったが、今日では殆どない。即ち、昼の世界に近づきつつあるからで、最近では病気など医者を奨めているような状態である。(S24・9・13)
月見祭
“旧の八月十五日の月見は何かいはれがありませうか。御教へ下さい。
“八月十五日は月が一番満ちた時で、水分が一番多い。それで月見をする。(S24・9・17)
神無月
“昔から神無月と申す事が御座いましたが、現在はどの様になっておりますのでございませうか。
“出雲朝の素盞嗚尊が統治してからズーッと毎年十月朝鮮へ帰る。日の御崎から舟に乗って帰るといふ。之は素盞嗚尊の時代、日の御崎から舟に乗って行ったものと思ふ。それが事の起りである。故に神武以後はさういふ事はない訳である。(S (*)・10・24)
富士山頂の神集ひ
“満月の夜に、富士山頂で多くの神々による集まりが在ると、よそで聞きましたが、真実でございますか。どんな神々により、どの様な事が行はれるのでございますか。
“初めて聞いた。知らない。斯ういふ事を言ふ宗教もあらう。月読教など満月であるから言ふかもしれない。生活とは関係ない。
地久節
“三月六日地久節の意味――。
“支那の書物に「天長地久」といふ言葉があり、天地が永久に続くといふ意で、目出度い事をいふ。大して意味のない事である。
十五夜と薄十三の数と仏教、キリスト教二十六夜様
“十五夜は、月が一番丸くなった時。光が一番強いのは旧八月十五日。月の最も水分も光も強い。十三夜は仏教の意味。十三はよく仏教で、いろんな事に使ふが、キリストは嫌がる。キリスト受難の日は十三日の金曜である。西洋では又、悪い事がよく出る。仏教では十三塔、倍して二十六夜様などといふ。意味のない事はないが大した意味はない。薄は、季節的に十五夜時分一番花咲く時であるから使ったものである。
焚火と雨乞い
“旱魃の時「千段焚」と申しまして、農民が池や川のほとりで火を焚いて雨乞いを祈りますが、効果があるので御座いましょうか。お伺い申し上げます。
“少しは効果がある。花火を沢山上げると雨が降る。戦争で大砲など沢山うつと必ず雨が降る。水気を呼ぶ訳である。火を焚くのはそういう訳で、火を焚くと水気が寄ってくる。雲が寄って雨が降る訳である。信仰的ではない。東京の大震災の時もそうであった。 (S24・5・1)
熨斗、水引の由来
“「のし」及び紅白の水引の由来及びいつの時代から始まったものでせうか。御垂示御願ひ申し上げます。
“時代は不明である。熨斗は、拡げるとか、延びる事。水引は紅白で、芽出度い事に使ふ。幾度もある事は花結びにし、一度以上あってはいけない事は……。(S24・12・28)
天候的中(熱海さん)
“熱海さんでは判らぬ。もし当れば気象台で利用すべきだ。斯ういふ事は当ってもいけない。 (S (*)・11・16)
マジナイ
“最近、木崎町に烈風中に大火があり、十七軒焼失しましたが、不思議にも一戸だけ焼け残り、火は風下に燃え移りました。其の際家族の者がマジナイとて婦人の赤い腰巻を屋敷稲荷に被せ、又一枚を竿の先に結び付け屋根上にて狂気の如く振り廻し、皆唖然として眺めていました。右は如何なる理由に因るもので御座居ましょうか。
“稲荷が手伝ったのかもしれぬが、こういう事は判らぬ。あまり信じない方がいい。まじないはいくらか利く。医学よりは確かである。(S25・3・3)
生児宮詣りの犬と○と十
“子供が生れてお七夜祝又はお宮詣りの際に犬や○や十の印を書きますが、何か意味が御座いませうか。御伺ひ申し上げます。
“犬張子などがあるが、犬は子供が好きである。○は丸く育つとか、丸い人物になるとか円満を意味する。十は、充分といって、昔から芽出度い事に使ふ。大した意味はない。 (S24・4・22)
梅と鶯
“梅と鶯は、霊的に如何なる関係が御座居ませうか。
“昔の画かきが取合せのいい為に造ったものであらう。霊的に深い意味はない。松に鶴とかいふのは意味がある。猫などは大抵秋草の下へかく。竹に虎は朝鮮の姿である。(S24・6・29)
梅干食べた息で濃霧晴る
“登山して濃霧に逢った時、梅干を食べてその息を吐くと、息の当った個所だけは霧がはれるので進路を見出す事が出来ると言われて居り、又事実そうなのですが、これはどういう訳なのでございましょうか。
“大した根拠はない。天津祝詞を奏げるといい。神様は自然に教えて下さる。花を活ける時でも、実に神秘である。 (S24・9・13)
狂者の床下に南天の葉入るる事
“精神病者の床下に南天の葉を入れて寝ると治るといいますが、霊的関係がありますか。
“初めて聞くが試してみなければ分らない。(S (*)・11・11)
「ハイ」を「ナイ」という事
“佐賀県では「ハイ」と返事をする場合「ナイ」と申しますが、言葉は意志表示だけではなく言霊があると御伺いして居りますが、斯ういう場合、言霊の関係はどうなるので御座いましょうか。
“地方により、逆の言葉をよく言う。(信州では、行く事を行かずという)何か昔「ハイ」という言葉に付嫌な事があったか、馬を追うのにハイハイというので、人間は馬ではないという意味かもしれない。(S24・2・9)
金属片で鶏の雌雄鑑別
“鶏の雛の雌雄を鑑別する場合、糸の端に金属片を結びつけて雛の上にかざすと、雌の場合は自然に円を画く様に、雄の場合は直線にゆれる訳。
“男 経 直線| ―であるからである。女 緯 曲線|
湯呑の新古と茶渋
“お湯呑の茶渋は良い陶器程付き難く、付いてしまふと取ってはいけないと聞きます。安物の瀬戸物には付きやすいのですが、何か謂がありませうか。
“斯ういふものは、古い物程価値があるからである。
貝の蓋取る法
“二、三の方からきかれました事ですが、汁物の貝(蛤、浅蜊等)の柱は取り除き難いものですが、貝の外側を指先又は箸の先で数回こすりますとすぐとり離せることは、学者も理屈が判明しないさうですが、如何なる理由によるものでせうか。
“大した訳はない。粘着力が強いのであらう。自分を保護する為にあのやうに強い。(S23・11・22)
男女溺死の向
“溺死者の場合、男は下向き、女は上向きになって居りますが、如何なる理由で御座いましょうか。御伺い申し上げます。
“女と男は反対になっている。重量の関係である。 (S23・11・1)
男女の水死浮上
“水死人は男が下向き、女は上向きになって死んでいますが、いかなるわけでございませうか。
“重い方が下になる為であらう。斯ういふ事は救ひに関係はない。ただ参考だけである。(S24・10・14)
出生、水死の際の男女の向
“出生の際や水死した場合、男は下向、女は上向だと聞きますが、何故でございましょうか。御教示御願い申し上げます。
“女性は尻が重い為ではないか。(S23・12・28)
福助
“福助は何を表現して居るのでせうか。
“昔の画描きが、福々しいものを表現して作ったものである。(S (*)・12・15)
福助、おかめ、万才
“福助とおかめの由来に就て、又これを芽出度い意味に使いますが、如何なる訳が御座いましょうか。又、万歳の意味について御教えを御願い申し上げます。
“福助は福のある芽出度いのを誰か拵えたもので、事実あんなものはない。おかめとてもそうである。宇豆売命という事になっている。そういう福あるようなものを表徴したのである。それで芽出度い意味に使う。万才も、芽出度い時に踊ったので、三番叟も似ている。表徴的のもので大した意味はない。 (S24・8・21)
鳴龍
“日光東照宮にあります鳴龍は、霊的に何か理由が御座居ますか。
“何でもない。響くように拵らえてある。板の張り方による。(S24・11・5)
庚申塚
“庚申塚に就いて――。
“三猿といって「見ざる、言はざる、聞かざる」といふ。実際生活の上に斯ういふ事はある。見まい、聞くまい、語るまい、沈黙しているといふ意味になる。(S24・12・13)
たそがれと逢魔
“たそがれ時を逢魔時と申しますが其の意味を御教へ下さい。
“日がかげって魔が活動するといふ意味である。タレカレがタソカレ。 (S24・10・3)