御講話

本当の宗教からいふと、着物の上からしなくてはならぬ。あれ以来治療一方でしなくてはならぬ。どうしても行り方も更へて行かねばならぬ。今度初めて全然宗教やらない約束をしたから、治療一方でやらなくてはならぬ。従而弟子も治療一方でしなくてはならぬ。

先の修業した人でも今度の行り方をしらねばならぬ事となる。故に、先の信仰的にやる事となると、全然信仰心なく、知らぬ人には不安になった。病気の発見など、いろいろの点が不安があった。今度治療一方だとよく判るし不安なく徹底してやれる。又患者も楽で大威張りでやれる。

患者の方も安心してまかせられる。故に、今度の治療の行り方でやれば、どうしても発展する訳である。故に、近頃は治療士は忙しく飯食ふ暇さへない位になった。而も、之は一晩だけ講義つければ大体判って了ふから手っ取り早い。

先には字をかいた。やっぱり字をかいた方が本当はよいが、或場合には書かぬ方がよい時もある。故に、差支えない限りかいた方がよい。まわりに人がゐる時は、反って迷信臭くみられる憂あり、先のやうに拝む形式はやらなくてよい。患者の方も両方とも拝まぬ。