読売紙から謝罪文 市長さらに抗議す

市長の抗議文に対し読売紙から謝罪状が来たというので、此欄へ掲載の予定で市長にその由を通じた処、市長のいうには「読売社より光紙へ掲載されないようにと言われたので、今の処待ってもらいたい」との事で、遺憾ながらその通りにしたから、読者も諒されたいのである。

茲で読売紙流にかけば斯ういう文が出来よう。即ち「同紙が非を悟り正々堂々と謝罪文を天下に公表すべきに係わらず、それを嫌って公表を恐れるという事は、何か気の咎める事があるに違いないと見なければならない。とすれば謝罪文の発表を止めるという事は、自己に非のある事を物語っている訳である」

それに就て右の謝罪文を見た市長は未だ誠意が足りないとの事で再度の抗議文を出した由である。

(光新聞四十二号 昭和二十四年十二月三十一日)