医薬に反対せず 足利にまた本教中傷事件

足利市在本教信者の報告によれば大光明教会々長深町孝之亮氏は去る九月六日足利市において本教誹謗の講演を行ったことに就て本教では直ちに左の如き右反駁の印刷物を関係方面に送付、これが誤解のないよう注意を喚起した。

◇ ◇

昭和廿四年九月六日、足利市緑町の新井菊次郎方に同地大光明教会信者三十余名を招集し、会長深町孝之亮氏より左の如き講演をしたのである。

「日本観音教団に於ては薬剤は不可とするに対し、わが教会はそのような事を言はない。従而右観音教団は医療妨害である理由を以て健康保健所に訴え、保健所を動かし、結局同教団を解散させる計画で、今後日本全国に亘って、逐次此運動を拡充するつもりである」という事を弁じた事である。

然るに、医療及び薬剤に就ては本年三月一日及び四月二十日本教発行の雑誌地上天国二号三号の二回に亘って左の如き注意書を掲載してある。

信徒諸氏に告ぐ
「本教信徒の中に浄霊の場合医師にかかる事、薬を飲む事、注射をする事等に就て否定する如き言葉ありやにて、本教の主旨を履きちがえ、社会の誤解を受ける事は本教を傷つける結果となる事は勿論で、此点充分注意され、決して医薬に反対する如き事なきよう注意されたしとの大先生の思召しを、茲に御伝えする次第である」

右の如く、本教団が医薬に就て、如何に周到の注意を払ってあるかは、右記事によっても明かである。然るに深町氏は全然虚構の言を発し、本教団を傷つけ、自己の教線拡充に資せんとする行為は断じて許すべからざるものがある。

随而、今後もし医薬否定の言を発するものありとすればそれは本教の真の信者ではなく、他教の信者若しくは贋信者たる事を認識されたいのである。

茲に、事実を披瀝し、御注意を乞ふ次第である。

宗教法人
日本観音教団本部
神奈川県大船町山之内瓜ケ谷九七二
電話 鎌倉 一八二五

宗教法人
日本五六七教会本部
小田原市緑町四ノ五九八
電話 小田原 四五三

(光新聞三十一号 昭和二十四年十月十五日)