巻頭言

近頃浄化が強くなったので、信者の中でも急激に烈しい浄化が起る人があるようだが、一時は苦しいが之も来るべき最後の大浄化の為の準備的お浄めとして、結構な訳なのである。然し何れは世間一般に拡がるとすれば、如何に惨澹たる場面が現われるか、想像するだに慄然とするのである。それかあらぬか本年に入ってから、赤痢患者の多い事も、その片鱗の表われとみてよかろう。特に昨今集団赤痢の発生が、各地に見られるようだが、吾々としては当然な事と思うのである。

処で、近頃の浄化は吐血とか、血が下るとかいう毒血の排除が多いようであるが、之は浄化が急激になった證拠である。又微熱患者も非常に多いようであるが、一般人は片ッ端から結核容疑者とされるので、結核の増える事、加速度的大変なものであるらしい。此分でゆくと日本は数年ならずして、到る処結核患者充満し、産業其他に至大な影響を及ぼすかを心配するのである。其時になって官民共に慌て出し、吾々の方へ哀訴歎願して来る事も、火を見るよりも瞭かである。

此様な訳で、今に浄化が強くなるに従って、医学的固め療法は、嫌でも逆効果となるから、医療を加えれば加える程悪化するので、お医者も気味悪くなり、そこで初めて医学に対し、疑いを起さない訳にはゆかなくなるであろうから、本教の医学に対する批判を見直す事となり、直接教えを乞いに来るお医者も数多く出来るであろうし、茲に到って本教が既成宗教と異った、偉大なる超宗教である事が判るから、吾々としてはそれ迄の辛抱であって、その準備として、御神書の拝読と浄霊によって、病気と健康に関する知識を深め、身魂を磨いて居ればいいのである。

(地上天国二十七号 昭和二十六年八月二十五日)