この事実を何とみるか

本教は常に、現代医学の治病率と本教浄霊のそれとの比較実績を発表してゐるが、其あまりの違いさに驚かない者はあるまい。医学を絶対のものとして信頼しつつある現代人には到底信じ得られないであらう。然し飽迄事実は事実で、百の学理よりも一の事実に如かずである事は今更言ふ迄もない。

勿論わが神療法の驚異的医術こそ空前の大発見であり真に治る医術である。従而此医術が全世界に知れ瀰るとしたら、今日全世界幾万の医学者が熱血を注ぎ、苦心努力しつつある研究や実験は、何等の意味をなさない処の徒労以外の何物でもないという事にならう。而も此未完成を脱し得ない現代医学の為に、多数の人類が病苦の桎梏から解放されないばかりか、研究の対象となり犠牲者とされてゐる現状をみれば、到底安閑としてはおれないのである。

然るに、吾等が廿数年以前から口に筆に迷夢を醒すべく努力しつつあるに拘はらず、唯物医学に捉はれてゐる現代人、特に専門の人達は触れようともしないのである。実に精神的盲目者と言うより外に言ひようがあるまい。此点肉体の盲目の方が反って始末がいいと言えよう。何となれば浄霊によれば、肉体の盲目者の大方は開眼させ得るからである。茲で最近入手した左の二つの投稿は、医療と神療法との比較に好適例であり、一方は看護婦といふ医に携はる職業人であり、一方は医学の素人である若い女性が日赤病院で難症扱いにされたる患者を次々救った記述である以上之を見るだけで、最早多くを言う必要はあるまい。

偉大なる神力事実の前に兜をぬぐ

(本文省略)

救はれて行く

(本文省略)

(救世五十六号 昭和二十五年四月一日)