おかげばなし批判 大火傷が快癒す

膿汁の患部滲出に注意を

(本文省略)

火傷に就て注意すべきことがある。それは火傷の場合必ず膿汁が患部へ集り滲出するものである。これは火傷の刺戟によってそうなるので、恰度灸を据えるとウムようなものである。何よりも汁から悪臭を放つにみても明かである。従而火傷によって浄化が行はれるから健康上プラスである。右にある如く、治癒後顔が綺麗になったというのは血が浄くなったからである。ただ茲で注意すべきは薬を用ひると薬が、滲透するから醜い痕跡を残し、相当長く続くものであるから、絶対薬を用ひない事である。而も薬を用ひないと治りも早いから一挙両得である。

(救五十五号 昭和二十五年三月二十五日)