おかげばなし批判 卓越せる神療法

注射中毒の恐ろしさ 三十年来の喘息の因

(本文省略)

右の批判
右は驚くべき体験である。恐らく此文をみて信ずる事は如何なるものでも出来まい。全く吾等でさへ驚歎した位である。然し之も事実に間違いないから信ずるより外に仕方がない。

此患者は全く今日の麻薬中毒と同様注射中毒に罹ったものである事は誰が眼にも明かである。之によってみても薬剤療法は一時的であって、根治療法でない事を知るであろう。而も一時的抑えの反動が起りそれを抑え、又反動が起るという結果中毒症状となり、三十年の長い間苦しんだのであるから、薬害の如何に恐るべきを知るのである。

(救五十五号 昭和二十五年三月二十五日)