おかげばなし批判 真の効果的療法

目覚めのないのが不思議

(本文省略)

右の如く此患者は凡ゆる療法を受け乍ら衰弱するばかりという事実にみても今日数え切れない程の療法はあるが、真に効果があるのは一つもないといえよう。

又最後に打った注射一本で、ひどい悪寒発生し死を覚悟する程の苦痛であるにみて注射の逆効果はいつも聞く処で何故之に目覚めないか不思議である。何よりも注射は絶対受けないと覚悟してから全快に向ったというのであるからまことに皮肉である。

(救世五十三号 昭和二十五年三月十一日)