おかげばなし批判 湿性肋膜の盗汗

心配すべきものにあらず

(本文省略)

医療は固める方法という事は、常に吾等が言う通りで右の患者がよくそれを物語ってゐる。又動物性食物過量の結果、下痢が続き消化薬を多く服用したとみえて胃下垂を起す等医療によって漸次悪化し死を覚悟する程度迄になったのである。又多量の盗汗があって快方に向った事は湿性肋膜の水が汗によって排泄されたのである。医学では此盗汗を嫌ふが、之は大いに間違っている事を右によって知るであらう。

(救世五十号 昭和二十五年二月十八日)